徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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スペイン・アンダルシア旅行記 IV(1)セビリア

2019年09月22日 | 旅行


2019年秋のアンダルシア旅行は8月31日~9月14日の2週間でした。
セビリア滞在は最初の3泊だけで、前回見逃した Museo de Bellas artes と Plaza España を見学した以外は適当に歩いていて偶然見つけた Palacio de las Duenas がハイライトでした。
ホテルは1つ星のZaida。小さなパティオがあり、なかなかアンダルシアらしい雰囲気のところ。ダブルルーム3泊素泊まりで228ユーロ。


部屋はやや小さめ。

 
チェックイン後部屋で持ってきたお弁当(サンドイッチ、サラダ、果物)を食べてから散歩がてらGuadalquivir川へ。セビリアの象徴ともいえる黄金の塔Torre d'oroが見える範囲で移動しました。
Puente de Isabella II から見た Torre d'oro

対岸から見た Torre d'oro
 
そしてTorre d'oroを眺めながら夜のデザート。

9月1日の朝食は近所のパン屋兼カフェSantagloriaで。

安い朝食セット(コーヒー&トーストで2.50ユーロ)では物足りないのでサンドイッチ、ジュース、コーヒーを頼んだらホテルの朝食より割高になってしまいました。まあでも、食べたいものを選んだという満足感は得られましたが。

朝食の後はお目当てのMuseo de Bellas artes へ。ホテルから徒歩3分。美術館前の広場では絵がたくさん売られてました。



この下の横長の海と空の絵が素敵なブルーで気に入りました。荷物になるので買いはしませんでしたが。


この美術館は元はConvento de la Merced Calzadaという修道院だったところです。1612年に完成した建物です。美術館の中は3つのパティオと小さな回廊のない中庭を囲む2階建てギャラリーと元は教会だった天井の高い建物があり、特に元教会のバロック様式の丸天井が見ものです。

入り口から入ってすぐのところにあるパティオPatio del Aljibe

回廊のない中庭

その隣のパティオClaustro Mayor。

階段室の天井もバロックですね。

階段室を通り抜けた、少し隠れたところにあるパティオClaustro de los Bojes。回廊はトスカーナ様式のアーチだそうです。高い木がないからなのか、他のパティオに比べると1~2度暑いと感じました。


元教会の丸天井。この美術館のハイライト


この天井をよく見るために真下のベンチに転がるダンナ😆 

元教会の部分はこの円天井と祭壇部分を除いて改装中で見れませんでした。まあ宗教画にはあんまり興味はないので別にいいのですが。
ギャラリーの2階は絵画が多くあまり興味を持てるものがなかったのですが、2つだけ印象に残った絵がありました。海女さんとおしゃまなイレーネの絵です。

特にこの、こまっしゃくれたちょっと小賢しい感じの少女の内面がにじみ出ているのが印象的です。
 
美術館のあとはすぐ近くのお店Pikislabis Sevillaでランチ。変わったメニューだけど美味しかったです。😋 
 

Risotto Iberico イベリコハムとミルク入りリゾット

Tabule con frutas y vinagreta de kikos これもなんかリゾットみたいでしたが、ライスではなくクスクスとフルーツのサラダです。

Duo de Tacos con sus 2 salsas チキンのタコス。

この後ホテルでシエスタして、それからまた街中をぶらぶらしました。2年前にうろうろしたアルカサルや大聖堂がある辺りまでホテルから徒歩で15分ほどでしたが、まっすぐにそこへ向かったわけではないので半時間以上かかったかと思います。
         

アルカサルのそばを通り過ぎてさらに15分くらいてくてくと歩いて前回行けなかったPlaza de Espanaに辿り着きました。

広々としてすてきなところですね。😍 さすがにボートに乗るのはベタ過ぎるのでやめましたけど。😅 

お城の正面から撮影

左右にある塔の1つから反対側の塔を撮影

この、陶器だと思うのですが、柵が素敵です。

広場をぐるっと囲むように都市名を冠したタイルのベンチ(棚付き)がユニークです。

この区画に登場する都市の一覧がタイルで記されていました。


フラメンコのグループが居たのでかなり長いこと見物してました。

階段の上から撮影

最後の記念写真。

動画も撮影しました。

お金を集めに来た人に10ユーロあげたのですが、もっとあげてもいいくらい楽しませてもらいました。
パフォーマンスが終わったのは9時ごろでしたが、まだ明るく、ボートに乗っている人も。

ランチが遅かったため9時過ぎてもまだそれほどお腹が空いてなかったので、このスペイン広場に隣接する公園Parque María Luisaを少し散歩しました。池があるところには水鳥がいるものですね。
  

すてきなパビリオンも。Isleta de los Patos

日没後てくてく歩いてアルカサルのある方へ向かい、レストランを探しました。さすがに22時を過ぎていたのでまだ温かい食事を出すレストランの数は少なくなっていて、飲み屋ばかりで少々手間取りましたが、大聖堂を過ぎたあたりのところで急に看板にぶつかり、そこに決めました。Taberna El Papelonというところです。
夜の定番、サングリア。
 
メニュー
 

ステーキプレートがお手ごろな値段だったので、それだけを頼むつもりだったのですが、ウエイターにハムの盛り合わせを勧められてダンナが断り切れなくなってそれも頼むことに。イベリコ豚の生ハムはやはり美味しいですね。かなり脂っこいですが。

がっつりステーキ。ポテトも山盛り。

私は食べきれませんでしたが、ダンナが綺麗に残飯処理してくれました😅 

9月2日の朝も前日同様ホテル近くのSantagloriaでの朝食でスタート。ちょっと豪華にイベリコハムとチーズのトースト。

この日は特にこれといった目的はなく、ショッピングでもしようかと街をぶらぶらしました。

このモダンな(変な)広場の下に市場があるので覗いてみたのですが、まるで日本の小都市の駅前商店街のようにシャッターが閉まってる所ばかりで残念な感じでした。

ここから歩いて6~7分のところにPalacio de Las Dueñasというすてきスポットがあることが判明したので行って見ることにしました。入場料は10ユーロでお安くはないのですが、町の喧騒を忘れてパティオで憩いの時を過ごしたり、貴族のお屋敷の豪華調度を見学できたりするのでお勧めです。調度の方は王宮ほどの豪華さはありませんけど、ゆっくりじっくり見ても誰も文句を言わないのがいいですね。
入り口

案内板

前庭に面した馬車寄せ


側面の庭





中央のパティオ

パティオの回廊

お屋敷の中






裏庭


裏庭に面したテラス

白い椅子に座ってみました。

本当はもっとお庭でゆっくりしていたかったのですが、お腹がすいてきたので仕方なく出ることにしました。Soportales Tapasという近くのレストランでMenu del dia(ランチメニュー)。
前菜のサラダ

前菜のガスパチョ


メインのタラ入りシチュー papas con bacalao


メインのグーラッシュのような肉料理 carne en salsa


コーヒー付き

この後またショッピング。ダンナはなんと靴を三足も買いました。二足買うと50%引きになるとかで、調子に乗って。スペインの靴は質が良くて割安のものが多いらしいので、ドイツで買うよりはいいかと思いますけど。
私は念願の安物ではない扇子を買いました。

セビリア最後のディナーは El Picoteo de Plaza Nueva というタパスレストランで。あまりの安さ(2.20~3ユーロ)につい調子に乗って頼み、残飯処理の得意なダンナもさすがに全部は食べられなかったほど😆 
種類が多いとついついいろいろと試したくなって欲張ってしまいますよね。😅 

おなじみのサングリア。ここのは軽くて飲みやすく、お酒に弱い私でも酔いませんでした。


Croquetasスペイン風コロッケ。クロケタはお店によって味の差がかなり出る代物ですね。すっごくおいしい所もあれば、中がねちょねちょでまずい所もあります。ここのは合格点でした。
 

Ensalada de pimentos asados y tronco de Bonito(これが一番高くて6.50ユーロ)。炒めたピーマンとカツオのサラダ。


Tiras de berenjenas fritas 茄子の揚げ物というと黒いハチミツがかけてあることが多いのですが、ここのは違うソースでした。これはこれで美味しかったです。


Setas con iberico a la carbonalaキノコとイベリコハムのカルボナーラ和え、
Atun a la manchaマグロステーキ

Enchilada de pollo ラザニアのようにチーズをのせてオーブンで焼いたもの。鶏肉入り。

Enchilada de verduras 野菜バージョン。

これだけ食べて(食べきれませんでしたが)たったの36.90ユーロでした。チップをはずんで40ユーロ払いましたが、それでもお得感・満足感、半端なかったです。😊 😍 

セビリア最後の朝食はホテルから繁華街へやや歩いたところにあったFlores Gourmet(だと思うのですが)というお店のテラス席でモーニングセット(desayuno)を頂きました。二人分、チップ込みで10ユーロでした。

朝食後ホテルを引き払ってセビリア駅に向かい、そこでレンタカーを借りました。前もってネットから予約しておいた方が安く済んだとは思いますが、ダンナが現地で現物を見て選びたいといったので。。。12日間のレンタルで460ユーロはかなり割高な感じがしますが、他のEuropecarなどでは小型車がなくて7人乗りのバスを780ユーロでどうかなんて言われたりして腹が立ったのでGoldcarの460ユーロに決めました。
ダンナの希望でセビリア郊外の非常に現代的な太陽光発電所を近くから見学してからカルモナへ向かいました。その高速道路沿いのサービスエリアにあるレストランVenta Pazoでランチにしました。
プレート2つ、パン、飲み物、デザートがセットになったMenu del díaランチセットでまたがっつりと食べました。
前菜にガスパチョとサラダ
 
メインにチキン+ポテトと
 
魚フライのミックス(いわしとイカ&セピアが入ってたのは分かりましたが、他はなんの魚なのか不明)。
デザートはサンマルコという名前のケーキと
 
チーズケーキ
セットには含まれていない食後のコーヒーも頼んで、2人でチップ込みで27ユーロ。ボリュームに見合うお値段ですね。お味の方も合格点でした。😊 

カルモナへ続く...

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