11/26（木）その三 Royal Opera House

一本早い電車に乗れたおかげで明日の朝ごはんも買えたし、ゆっくり着替えて化粧直しする時間が出来た。
とりあえずきちんとした場に行くのでそれなりの格好をしないとと思っている。
と言っても旅先。秋の発表会で着たドレッシーな半袖ワンピースに黒いカーディガン、
持ち歩き用だがちゃんとヒールが付いている黒いローヒールパンプスでいっぱいいっぱいだ。
コベントガーデンの劇場に行くのは久しぶり。
実は前回行ったのは建て替える前であるから、この劇場には全く初めて入るのだ。
バレエは「くるみ割り人形」の初日。雪の女王は吉田都さんである。
彼女はここの団員はやめてしまったが、それでもゲストで呼ばれる大スター。
どこに行っても彼女が微笑む「くるみ」のポスターが貼ってあってそれを実感する。
劇場は思っていたより多数の日本人。家族で来ている人もいた。
そしてキャストも日本人が吉田さんの他にも二人出ていたから日本人サービスデーなのか。
さすがにロングドレスの人は一人二人だったが、久しぶりに‘ザ・上流’な奥様を見た。
見事な金髪に高過ぎる鼻、あのごっついガタイというあまり見なくなった貴族婦人も絶滅危惧種なのか？
あんまり良い席じゃなかったからか切れ気味だったみたい（笑）。
自分はこの日はちょっと落として二番目に料金が高い席を取っていた。
後ろの方の通路側の三人席で自分の隣にはカップルがいたが、一幕後休憩から帰って来なかった。
とうしたのだろう？

さて舞台だが、私は「くるみ」の曲が大好き。
生オケでしかも相当上手なオケであのイントロ♪チャッ・チャーラチャッチャッチャラ
チャチャチャチャチャーチャ♪と聴こえてきただけでウキウキしてしまう。
そしてこの舞台のクララの演技の上手さったら！
普段バレエを見ていてもなかなか内容って伝わりにくいと感じるのだが、このクララはよくわかった。
ちょっとやり過ぎ気味のドロッセルマイヤーと共にすごくおもしろかったのだ。
技術的なことはみんな上手なんだから放置。とにかく舞台演劇としてこんなに楽しめたバレエはなかった。
そして舞台装置や衣装、この豪華さあってこその華麗な舞台。
あんまり寝ていないから眠くなっちゃったらどうしようなんてちょっと危惧していたのだが
それどころじゃない、「あー、良いものが観られて幸せ～」と噛み締めるのだった。

9:50に終わって11時にベットにつけた。やはりホテル選びは成功だった。

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