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明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

都労委命令の異常判断、中労委で勝利解決向け地域、職場での共同を広めよう

2016年03月08日 18時08分39秒 | お知らせ

2.26明治HD社前座り込み行動 連帯挨拶

埼労連幹事 諸井さん

 2.26明治HD社前座り込み行動に結集された皆さん大変ご苦労さまです。ただ今紹介いただきました、埼労連の諸井と申します。どうぞよろしくお願いします。
最初に、日頃より争議解決にむけ、ねばり強く闘っている争議団の皆さんに対し、心より敬意を表します。

 皆さん、たしかに、この間の明治乳業争議は市川工場事件から労働委員会・裁判所で5連敗となっています。
しかし、市川事件では笠原ファイル等による不当労働行為について正面から判断されていません。そして、先の都労委命令も公益委員の異常な判断により、これもまた不当労働行為について正面から判断されていません。

 参加者の皆さん、中労委では5月に最終準備書面の手続きがあります。争議団と共に私たちの支援する団結の力で不当労働行為性を明らかにし、勝利解決にむけ頑張ろうではありませんか。

 さて皆さん、1月に軽井沢でスキーツアーバスの悲惨な事故があり、13名の大学生と2人の運転手さんが犠牲となりました。事故の原因は運転手の過労が事故原因といわれています。では、そもそもの原因は何でしょうか。まさしく、この間の規制緩和による業者の価格競争から運転手が犠牲になり、長時間労働ではないでしょうか。
事実、36協定もない、運行計画も示されていないという、バス運転手の」過酷な勤務を強いられる実態が明らかになっています。
 しかし、バスツアー事故を受けて、塩崎大臣は衆院予算委員会で自動車運転手の長時間の時間外労働の問題に対する規制強化求める質問に対し、自動車運転手だけに高い規制で罰則を当てはめることは難しいと答弁しています。あの悲惨なバス事故で何も感じないのかと強い憤りを感じます。
そして、安倍政権の過労死促進法と言われる残業ゼロ法案、いつでもどこでも企業の都合で解雇が出来る解雇金銭解決など、労働基準法、労働時間法制の改悪を進めようとしています。

 明治乳業の闘いを通じ、新自由主義の矛盾を指摘し安倍暴走政治にストップをかけようではありませんか。
この間、全国一般の資生堂アンフィニ争議、そして、JMIUの職場では長期争議を闘った高見沢支部、ニッカン工業支部、オリエンタルモーター支部が争議解決をしています。

 いま、情勢は変化しています。そして、政治の場でも野党は共闘と政治を変える動きも大きく広がっています。埼玉でも3月6日に安保関連法廃止、立憲主義を取り戻す一点で埼玉弁護士会、連合埼玉、埼労連が後援団体となり一万人集会が開催されるなど共同が広がっています。

 最後になりますが、埼玉からも明治乳業争議の解決にむけ最後まで地域から、職場から支援の共同を広げ全力で頑張ることを申し上げ埼労連からの決意とします。最後まで共にがんばりましょう。
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明治は労働組合活動家を生産疎外者と罵声を浴びせ人権蹂躙の限りを尽くした

2016年03月06日 13時48分38秒 | お知らせ
2・26明治HD社前「座り込み」行動 連帯挨拶

東京地評事務局次長 屋代さん


争議団・社員の声を受け止め 今こそ、全面解決の決断すべき時と呼びかける 


 明治HD前にお集まりの皆さん、30年争議に決着をということで、大勢の皆さんにお集まりいただきました。大変ご苦労さまです。
 先ずもって、明治乳業争議を30年余にわたって闘い抜いてこられた争議団員の皆さん、それを支えてきた家族・支援者・支援団体の皆さんに、敬意を表したいと思います。

 争議は30年ですが、この事件の発端はそれより前の1960年代からはじまります。日本人の食生活が洋風化にともない明治乳業をはじめとした乳業各社は、増産体制をしき、激しい企業間競争を繰り広げました。それはまさに7畳半の部屋に4人を詰め込み、タコ部屋状態での生活を強いる、早朝6時から深夜に及ぶ重労働をさせる等、まさにドレイ工場そのものでした。
 この様な労働実態にあるにもかかわらず、労使協調路線を走る労働組合本部は、人員整理か生産効率アップかの二者択一を組合員に迫り、会社の生産強化体制に全面協力をしてきました。こうした中で全国にある工場の労働組合では、働く者のくらし・権利を守ってこそ労働組合だと、全国で闘いに沸き起こりました。しかし、会社は次々と秘密労務組織といわれるインフォーマル組織を各工場につくり、全国にある工場の労働組合を変質させていき、労働組合活動家は、赤い水虫、生産阻害者などと、罵声を浴びせるという人権蹂躙の限りをつくしました。
 こうした中で、1985年市川工場で32名が、不当労働行為・賃金・昇格差別事件として、東京都労働委員会に申立てをおこないました。そして、それに続き9つの事業所でも同様の申立を行い、全国的な大型争議として闘いに立ち上がりました。

 ところが、1985年に申し立てた市川事件が、1996年、11年余にわたる審議の後、棄却・却下という信じがたい不当な命令が下されました。理由は①企業内苦情処理委員会を活用しなかった、②移行挌付試験を受験しなかったということだけで、却下されたのでした。
 中労委も都労委同様に棄却・却下となりました。そして東京地裁でも中労委判断を是認する不当な判決がだされました。
 東京高裁では、結論は控訴棄却となりましたが、事実認定で①明らかな格差があった、原告らの主張を妥当とする、見る余地があるとこの事件の判断を満たす内容を示したことは重要でした。
 そして、最高裁は1年8ヶ月の検討を経た後、不受理の決定を下しました。
しかし、重要なことは、東京高裁が差別賃金の存在を司法判断として認めたことです。

 争議になって30年。明治乳業争議団の団員のなかには、闘い途中で世を去った仲間が何人もいます。これ以上、闘いの犠牲者を出すわけにはいかないのです。残された争議団員も病気を抱え、まさに老骨にムチ打って、争議解決のために身体を張って頑張っています。明治乳業と明治HDに私は言いたい、争議団員・社員の声を受け止めない企業というのは、必ずや大きな問題を起こし、滅び去っていく、今こそ、全面解決の決断すべき時だと思います。そのことを最後に申し上げて東京地評を代表しての挨拶とします。
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2.26明治乳業争議支援社前行動 松本悟議長が浅野茂太郎会長に話し合い解決を求める。

2016年03月01日 15時06分45秒 | お知らせ



 2.26明治乳業争議支援社前集会 松本悟議長が浅野茂太郎会長に話し合い解決を求める。
社員の雇用と家族の生活を守る道は、長期争議を解決し、安全な物づくりと働くものの人権を守る会社に転換する以外にありません。

2.26明治乳業争議支援集会に明治ホールディグス社前にお集まりのみなさん、ご支援ありがとうございます。また、隣近所のみなさん、お騒がせしますが、しばらくご協力のほど、よろしくお願いします。

 さて、本日の座り込みの目的は、明治ホールディングスの浅野茂太郎会長に31年目に入った明治乳業争議の話し合い解決を求めに参りました。

 なぜ、明治乳業争議は今日まで解決しなかったのか、それは、青木慧氏の著作「ユニオンジャック 国家ぐるみの犯罪」に書かれています。すなわち、資本が儲けるため、たたかう労働組合を潰し、労使協調の労働組合を育成するためです。だから、都労委も中労委も東京地裁も東京高裁も最高裁判所も、明治乳業の不当労働行為を免罪し、労働者を救済しなかったと言うことです。その結果、日本は格差と貧困の国になり、経済も行き詰まりました。

 ニューズウィーク誌は世界の富豪62人と地球の人口の半分が同じ所得だと告発しました。新自由主義を推進してきたIMFも、ここにきて格差と貧困を問題視するように変化しました。原因は、経済が回らないからです。そして、格差と貧困の原因は、労働組合の組織率低下と指摘しました。すなわち、「ユニオンジャック」でたたかう労働組合を潰した結果が格差と貧困の国になったのです。だから、ノーベル経済学賞受賞者・フェルプス氏(アメリカ)氏は、日本は「協調組合主義」と決別を=」と主張しています。

 アメリカでは、格差と貧困が深刻なり、各州で時給15ドルの最低賃金を勝ちとっています。そして、アメリカ大統領選挙で民主党のサンダース候補は、最低賃金15ドル以上の公約を掲げるなど、変化しています。

日本は、立憲主義違反の戦争法廃止を求める運動が労働運動の潮流を越え発展する中で、参院選での野党5党共闘が実現し、潮目が変わりました。その反映がIBM賃金減額訴訟完全勝利、JALの非正規全員正社員化、資生堂派遣切り完全勝利、ベローチェや千葉中央郵便局の争議解決に連動しています。

 明治ホールディングスは、明治乳業争議を解決しないため、人間の尊厳、すなわち人間の命を守らない企業になりました。
2000年以降の食品事故は33件、直近では、昨年末に石狩川に苛性ソーダーの毒物を6000リットルも垂れ流しました。
また、死亡事故は、この40年間に7件も繰り返しています。直近では、2010年に二人の臨時の女性が工場で犠牲になりました。一人は入社間もない21歳の山中穂奈美さんです。母の日に関東工場で、本来二人一組でやる危険なヨーグルトのライン清掃を一人でやらされ、機械に潰されて亡くなりました。
さらに、人権侵害や賃金差別の労働争議をこの40年間に11件も起こしています。
大阪工場の糸賀久さんは、42年間勤続して、退職時の基本給15万円台、手取り18万円、一回も昇格しませんでした。また、大阪工場の松本寿子さんは、女性労働者の要求実現の先頭に立っていたため、畳一畳半のプレハブ小屋に11年余にわたり隔離されました。人権110番に告発し、国会で追及してようやく解放されました。

 こういうブラック企業ですから、当然疲弊します。昨年暮れには、フランセという子会社を1円で売却しました。また、この4月から150品目の食品生産から撤退します。さらに、この4月から、四国の明治乳業と明治製菓を統合します。すなわち、リストラ宣言です。

 15000人を超える社員のみなさん、みなさんの雇用と家族の生活を守る道は、安全な物づくりと働くものの人権を大事にする会社に転換する以外にないのではないでしょうか。そのため、トラブルを抱えての企業運営には限界があります。長期にわたる明治乳業争議を解決するよう、声を上げようではありませんか。

 私たちは、この長期争議が解決するまでたたかいます。今後ともご支援のほどをお願いして主催者としての訴えにさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。
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