明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

2.26明治乳業争議支援社前行動 松本悟議長が浅野茂太郎会長に話し合い解決を求める。

2016年03月01日 15時06分45秒 | お知らせ



 2.26明治乳業争議支援社前集会 松本悟議長が浅野茂太郎会長に話し合い解決を求める。
社員の雇用と家族の生活を守る道は、長期争議を解決し、安全な物づくりと働くものの人権を守る会社に転換する以外にありません。

2.26明治乳業争議支援集会に明治ホールディグス社前にお集まりのみなさん、ご支援ありがとうございます。また、隣近所のみなさん、お騒がせしますが、しばらくご協力のほど、よろしくお願いします。

 さて、本日の座り込みの目的は、明治ホールディングスの浅野茂太郎会長に31年目に入った明治乳業争議の話し合い解決を求めに参りました。

 なぜ、明治乳業争議は今日まで解決しなかったのか、それは、青木慧氏の著作「ユニオンジャック 国家ぐるみの犯罪」に書かれています。すなわち、資本が儲けるため、たたかう労働組合を潰し、労使協調の労働組合を育成するためです。だから、都労委も中労委も東京地裁も東京高裁も最高裁判所も、明治乳業の不当労働行為を免罪し、労働者を救済しなかったと言うことです。その結果、日本は格差と貧困の国になり、経済も行き詰まりました。

 ニューズウィーク誌は世界の富豪62人と地球の人口の半分が同じ所得だと告発しました。新自由主義を推進してきたIMFも、ここにきて格差と貧困を問題視するように変化しました。原因は、経済が回らないからです。そして、格差と貧困の原因は、労働組合の組織率低下と指摘しました。すなわち、「ユニオンジャック」でたたかう労働組合を潰した結果が格差と貧困の国になったのです。だから、ノーベル経済学賞受賞者・フェルプス氏(アメリカ)氏は、日本は「協調組合主義」と決別を=」と主張しています。

 アメリカでは、格差と貧困が深刻なり、各州で時給15ドルの最低賃金を勝ちとっています。そして、アメリカ大統領選挙で民主党のサンダース候補は、最低賃金15ドル以上の公約を掲げるなど、変化しています。

日本は、立憲主義違反の戦争法廃止を求める運動が労働運動の潮流を越え発展する中で、参院選での野党5党共闘が実現し、潮目が変わりました。その反映がIBM賃金減額訴訟完全勝利、JALの非正規全員正社員化、資生堂派遣切り完全勝利、ベローチェや千葉中央郵便局の争議解決に連動しています。

 明治ホールディングスは、明治乳業争議を解決しないため、人間の尊厳、すなわち人間の命を守らない企業になりました。
2000年以降の食品事故は33件、直近では、昨年末に石狩川に苛性ソーダーの毒物を6000リットルも垂れ流しました。
また、死亡事故は、この40年間に7件も繰り返しています。直近では、2010年に二人の臨時の女性が工場で犠牲になりました。一人は入社間もない21歳の山中穂奈美さんです。母の日に関東工場で、本来二人一組でやる危険なヨーグルトのライン清掃を一人でやらされ、機械に潰されて亡くなりました。
さらに、人権侵害や賃金差別の労働争議をこの40年間に11件も起こしています。
大阪工場の糸賀久さんは、42年間勤続して、退職時の基本給15万円台、手取り18万円、一回も昇格しませんでした。また、大阪工場の松本寿子さんは、女性労働者の要求実現の先頭に立っていたため、畳一畳半のプレハブ小屋に11年余にわたり隔離されました。人権110番に告発し、国会で追及してようやく解放されました。

 こういうブラック企業ですから、当然疲弊します。昨年暮れには、フランセという子会社を1円で売却しました。また、この4月から150品目の食品生産から撤退します。さらに、この4月から、四国の明治乳業と明治製菓を統合します。すなわち、リストラ宣言です。

 15000人を超える社員のみなさん、みなさんの雇用と家族の生活を守る道は、安全な物づくりと働くものの人権を大事にする会社に転換する以外にないのではないでしょうか。そのため、トラブルを抱えての企業運営には限界があります。長期にわたる明治乳業争議を解決するよう、声を上げようではありませんか。

 私たちは、この長期争議が解決するまでたたかいます。今後ともご支援のほどをお願いして主催者としての訴えにさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。
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