12・6全労連・東京地評争議支援総行動(12月6日)
すべての争議の早期全面解決を! 裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!
不合理な解雇・雇止めをなくそう! 憲法を職場とくらしに活かそう!
上記、スローガンを掲げ司法、労働委員会、企業に対し終日行動を展開しました。明治乳業争議団・支援共闘会議も株式会社明治に対し、39年にわたる長期争議解決を求め126名が結集し、抗議と要請をおこないました。
開催前の歌声
シンガーソングライター:大熊啓さん
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主催者挨拶
全労連・渡邊正道事務局次長
争議総行動に参加されたみなさん、ご苦労さまです。ご紹介いただきました全労連事務局次長の渡邊です。主催者を代表して一言挨拶をさせていただきます。
ご通行中の皆さん、私たちは、利益至上主義・株主偏重の経営体質を改め、労働者と国民、地域と環境を大切にする企業経営を求めています。私たちは全ての企業が日本憲法と労働基準法や労働組合法などの労働諸法制を守るとともに社会的規範や企業倫理・モラルを守り、コンプライアンスを強化し、その社会的責任を果たすよう強く求めるものです。
皆さん、この夏「国連ビジネス・人権に関する作業メンバー」が来日、「国連ビジネスと人権に関する指導原則」の進捗状況等の調査をおこないました。
国連ビジネスと人権に関する指導原則」とは、2011年にまとめられたものです。政府・外務省ホームページでは、現在、企業活動における人権の尊重が注目され、様々な場で議論が進められており、環境・社会・ガバナンス投資の中で、ビジネスと人権は重要な取り組みと位置づけられており、持続可能な開発目標の達成への貢献の観点からも、ビジネスと人権の取り組みは重要だと強調しています。
日本では2020年にアジア・太平洋地域の国として2番目にビジネスと人権に関する行動計画を策定、政府機関や大企業で具体化が進められています。
この明治乳業、明治グループもホームページで企業行動憲章、グループ人権ポリシーで明治グループは国連のビジネスと人権に関する指導原則をふまえ、国連人権章典やILO中核的労働基準、OECD多国籍企業ガイドラインなど人権に関する国際規範を支持・尊重しますと平然と明言しております。しかし、明治乳業の現状を見た場合、あまりにも大きくかけ離れています。
明治乳業による心身を病むような長時間を強いられ、こうした劣悪な実態を改善しようと働きやすい職場、人間らしい暮らしなど職場改善を求める労働組合に対する敵視や介入、人権侵害・差別をおこない、38年にもわたる長期争議となっています。また労働委員会や裁判所からの和解勧告も拒否してきました。人権も守らないこんな企業に食の安全は守られません。
私たち明治乳業、明治グループが国連のビジネスと人権に関する指導原則をふまえ、国連章典やILO中核的労働基準、OECD多国籍企業ガイドラインなどの人権に関する国際規範を支持・尊重しますと言い放すなら、先ず、範を垂れよと言いたい。
先ずこの間の人権侵害・差別に対し謝罪し、争議解決にむけて誠意を示すべきです。全労連は争議団の皆さん、そして支援組織、支援団体の皆さんとともにこの長期争議の解決にむけて奮闘する決意を表明し、挨拶させていただきます。
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連帯挨拶
明治乳業争議支援共闘会議:松本議長(右側)
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連帯挨拶
日本婦人団体連合会:伊東弘子常任幹事
争議総行動にご参加のみなさん お疲れ様です。ご紹介いただきました日本婦人団体連合会・常任幹事の伊東弘子です。婦団連は「平和を願う女性の力を一つに」と朝鮮戦争のさなかの1953年4月5日に結成され、初代会長は平塚らいてうです。以来、平和・ジェンダー平等の実現に向け運動をしています。婦団連は、食の「安全・安心」を守り、子どもたちの安全と未来を守る立場で、明治乳業争議を支援しています。
救済申し立てから長い年月が経ち、人間の尊厳をかけて闘ってきた皆様も高齢になり、すでに24名の方が他界されています。残された方の年齢も平均80歳を迎えており、これ以上の時間を費やすことはできません。こんなに長きにわたり争議を解決しないことは、人道上も許されません。今こそ話し合いによって早期に解決すべきです。
婦団連は今までに、女性団体が集まって中労委に要請にも行きました。中労委命令の「付言」を読んだとき、争議の全面解決への道筋に結び付く、重要な提唱であると思いました。
中労委命令「付言」は、集団間格差の存在を「紛れもない事実」と認め、不当労働行為に関しても会社は「非難を免れ得ない」としました。明治乳業時代の異常な労使関係について明確に判断したうえで、「当事者双方の互譲による合意をもって解決すること」への道筋を示したわけです。ですから、この中労委「付言」の立場で、一日も早く解決をしてほしいと思います。
今、個人の尊厳を大切にし、多様性を認め合い、人権を保障することが常識になっています。争議を解決することなく会社の発展はあり得ません。私たち消費者は、買い物をするときに争議を解決してない明治乳業の製品を買うかどうかためらい、選びません。
食の「安全・安心」は食品会社の命です。私たち消費者は安全で安心な食べ物を食べたいと思っています。働くものの人権を守れない企業には、食の安全を求める私たち消費者の安全も守れません。明治乳業争議の解決は働く者の尊厳を守ることと同時に、「食の安全・安心」にとっても大切なことです。
一日も早く話し合いによって争議を解決するよう要請します。
争議の一日も早い解決のために、婦団連も微力ながら支援します。ともに頑張りましょう。連帯のあいさつとします。
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争議団の決意表明
小関団長
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シュプレヒコール
一、明治牛乳とブルガリアヨーグルト回収事件、食の安全・安心を消費者に提供する企業として、
検査体制を明確に公表せよ!
一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令と「付言」で示された解決の道筋に応えよ!
一、赤組集団と分け隔てた、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!
裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!
不合理な解雇・雇止めをなくそう! 憲法を職場とくらしに活かそう!
明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう
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