明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

第83次座り込み行動 食品衛生法違反である抗菌剤「スルファモノメトキシン」混入、原乳受け入れ、製品の2重検査体制が問われる重大なミス!

2023年11月28日 09時48分04秒 | お知らせ

第83次座り込み行動 2023年11月21日 12時~13時 晴天

 株式会社明治・関西工場で生産された宅配用瓶詰牛乳から、食品衛生法違反である抗菌剤「スルファモノメトキシン」(科学的合成品たる抗菌性物質)が混入していたとして11月10日、4万4577本の回収命令を、大阪府岸和田保健所が回収命令を発出した事件。その3日後、に、同じ原乳を使用し製造したとする「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」(400g)を抗菌剤含有の可能性があるとして11月13日、11万7618個を自主回収すると発表した背景の中で座り込みが展開されました。

主催者挨拶

 明治乳業争議支援共闘会議 松本悟議長

 エドグラン前に座り込みでお集まりのみなさん、お疲れさまです。また、ご通行中のみなさん、私たちは、日本一長い明治乳業争議の話し合い解決を求めて、毎月、この場所で座り込みを行っています。

 明治乳業争議の本質は、全国の社員が劣悪な労働条件の改善を求め、また、食の安全を求める労働組合活動が邪魔になり、それを潰すためにありとあらゆる人権侵害、一人あた10年間で1000万円の賃金差別をした事件です。すでに、事実関係は、中労委が賃金差別も人権侵害も認め、殊に会社に対し話し合い解決を求めていますが、会社がそれを拒否し、現在は都労委で係争中の事件です。

 このような賃金差別、思想差別事件は、多くの大企業が行っていましたが、今では(株)明治以外は、すべて話し合いで解決しています。

 このように日本の大企業が統一協会を含め、国家ぐるみでユニオンジャックした結果、労組の組織率は5割を超えていたものが、16%になり、労使の力関係が変わり、日本だけ30年間、賃金が上がらない国になり、経済も疲弊しています。

 今、アメリカでは、バイデン大統領が自動車労組のストライキに参加し激励をする時代です。すなわち、労働者の賃金が上がれば、小売店が回り、企業が回り、景気が回復するということです。

㈱ 明治は、また、とんでもない事件を起こしました。

 大阪府岸和田保健所が11月6日、年間検査計画に基づいて対象の牛乳を検査したところ、牛乳から混入が禁止されている動物用医薬品、微量のスルファモノメトキシンが検出された。大阪府は11月10日付で、同社に回収命令を出した。なぜ、11月6日に回収命令を出さなかったのか。今度は数日後にヨーグルトからも発覚、慌てて回収騒ぎになりました。この食品事故に対し、株主や消費者から(株)明治の対応について、怒りの声があがっています。

明治HDの株主掲示板の記事を紹介します。

 ある株主は、「子どもが口にする食品です。健康・体に影響がないわけないでしょう。子どもは口に出せません。しっかり、原因を究明して、改善策をとって公表してください。あなたのお子さん、お孫さんが飲んでいたらどうしますか」。

 (株)明治も加入している乳業協会のホームページには、「検査は出荷するとき、工場で受け入れたとき二重に検査します。検出された場合は廃棄します」と書き込まれています。

 そこで(株)明治のお客様相談センターに電話した方に伺いました。最初に電話に出た社員は、「検査していません」と回答、納得できないので追及すると、もう一人の方が出て、「検査はするがひっかからない」と回答しました。(株)明治は、こんなずさんな検査で、市場に乳製品を販売していることになります。

これに対し、株主掲示板には怒りの声があふれています。

 「客の命を軽視している」「品質管理がいい加減」「社内検査に問題あり」「明治は健康に害はないと会見したが、アレルギーをおこす人が飲んだら害がある」「他の乳製品、チーズやRー1ヨーグルトは大丈夫なのか」「実際にいつ、発覚したのか」「インサイダー取り引きの可能性もある」「牛乳も乳製品も食べてから薬物入っていましたではシャレにならない」「どうして、牛乳とヨーグルトの混入発表日が違うのか」「なぜ、社長は謝罪会見をしないのか。引責辞任してもらわないと」等など、怒りに満ちています。今回の事件は、乳製品の安全性を根幹から揺るがす大問題です。

 (株)明治は、過去にも不祥事が続出しています。明治粉ミルクセシウム混入事件、新宿などの学校給食牛乳異臭事件など、起こしていますが、未だに原因は隠蔽されたままです。今回の事件は、隠蔽せず、全容を明らかにすることを求めます。

 この食品事故前後に株価が怪しい動きをしています。11月7日の始値は3724円、それが翌日の8日の始値は3389円で大幅下落です。

 日本一長い明治乳業争議を解決しない明治HDと㈱明治は、ジンクスどおり疲弊し、売上も伸び悩み、株価も低迷しています。市民のみなさんに訴えます。この争議が解決するまで(株)明治の商品は、食べない、飲まない不買運動への協力をお願いして訴えとします。ありがとうございました。

 

争議団・市川工場申立人武田和夫からの訴え

 昭和37年に北海道から市川工場に入社し寮生活に入りましたが、何と7畳半の部屋に5人が生活、環境は押し入れがあるのみで生活用品は風呂敷に包み押し入れに保管、洗面所、トイレは寮の端で共同使用。特に、時間差、夜勤のある交代勤務のために自分の居場所もない状態で、プライベートを守ることすらできない酷い生活。これが東洋一と謳われた工場でもありながら、蛸部屋同然であるにもかかわらず当時の世間の相場1畳1000円でしたが、一人あたり1500円がしっかりと天引きされる生活を強いられました。

 職場は冷蔵庫作業に配属され、1ケース20kgからもある製品を手作業で積み上げ、下ろしなどの肉体労働から腰部に負担がかかり、腰痛者が続出し腰痛防止バンドを支給させる運動に発展。それでも腰痛から労災病院で手術する者も出るなど、労働監督署から改善命令が出ても改善されることもない作業環境でした。はからずも私は腰痛があったにしても手術までには至りませんでした。

 このままでは定年迄身体が持たない、夢も希望も10代で落ち込み退職者が続く状態で、職場の中は不満と不安から何とかしようという声が渦巻き、労働組合市川支部が存在していたが、職場問題を改善できる労働組合にしようと支部役員選挙に取り組み当選させることができました。4年間くらいで職場要求が次々と実現かなっていきました。

私もその一翼を担っていました。

 大量人減らしが実行される中で、会社が「赤組」と分類した者たちを生産ラインから外し、「青空部隊」と称する職場を作り、自ら職場を去ることを見込んだ見せしめ的に、寒風吹き荒ぶ、あるいは炎天下の屋外でのペンキ剥がし、塗り、草むしりや外での掃除を毎日させられました。

 私は、遅刻も欠勤もなくしっかりと仕事に従事してきていました。新しく導入された職分制度の運用は、標準な仕事を遂行するならば6年から7年で昇格するところ19年間も昇格すらしない不当な扱いを受けてきました。その間、社長名で3回の表彰を受けています。

昇格しない仕打ちを見るにつけ仕事の出来、不出来ではなく「赤組」に分類されていること自体で恣意的に差別、イジメの典型を受けてきました。争議団の一員として人権回復にがんばっています。解決するまでがんばりますので皆様方のご支援を宜しくお願いします。

 

 食品一般ユニオン・北川順子書記次長

 北川さん作詞の〔替え歌〕を披露して下さいました

ベートーベン第9 ♪♪ ♫

1.明治乳業労働争議  日本で一番長い裁判 

  会社の横暴、許さぬために  64人、立ち上がる勇者

2.明治乳業労働争議  日本で一番長い裁判

  人間の尊厳、求め続けて  闘う我ら、64名

3.明治乳業労働争議  賃金差別に組合差別

  尊厳かけて命をかけて  勝利めざして我ら闘う

 

幸せなら手を叩こう ♪♪ ♫

1.明治乳業争議! 明治乳業争議!

  命と権利守るために みんなで頑張ろう!

2.働く者の命 働く者の権利

  命と権利守るために 坐り込み頑張ろう!

3.労働者の権利守ろう! 労働者の権利守ろう!

  賃金差別組合差別 差別をやめさせよ!

4.明治の製品は買わない! 明治の食品は買わない!

  会社の横暴認めるまでは 明治の製品買わない!

 

争議団からお礼と決意・米元裕事務局次長

 本日は、第83次座り込みに参加されました皆さまにお礼を申し上げます。まぶしき会社明治に対しては、長期にわたる争議解決を強く求めていきたいと思います。

さて、大阪府は明治が関西工場で製造した牛乳から動物医薬品が検出されたとして、食品衛生法に基づきおよそ4万4千本の回収を命じた。11月10日大阪府岸和田保健所が11月6日におこなった関西工場への検査で、動物医薬品のスルファモノメトキシンが検出されました。回収対象は今月13日の賞味期限の宅配用瓶商品です。この薬品は、牛や豚などの感染症予防や治療に使用される抗菌物質で、使用後72時間以内の出荷は禁止されています。

 この不祥事は明治だけの責任とは言えない面もありますが、牛乳の工場入荷時の検査、製品として出来上がった時点での2重検査を正確におこなっていたならば防げた事故だと考えられます。

牛乳回収を命じられた明治は、13日関西工場で製造出荷された「明治ブルガリアヨーグルト(400㌘)を11万8000個回収すると発表しました。回収命令と同じ原料が使用されたとして抗菌剤混入の可能性があると自主回収したものです。

こうしたダブル回収に消費者から食の安全に関する意見や疑問がネット上に続出。

既に飲用されており回収率はゼロでは、製造日から4日も過ぎている。市川工場の過去の事例では製造された日から24時間工場で保管し、その後販売店などに出荷されることになっているが、日付の新しい商品を求める消費者の声に押されて、つくられた商品はその日のうちに販売店や量販店に届けられているのが実態でした。今回も同じような形態でやられていたと思われます。4日間で相当数の牛乳がすでに飲まれていると思われます。

 明治は不祥事が止まらない。労務管理が疲弊している。などの声が寄せられています。この事件は、テレビ、全国紙新聞で多く報道されています。11月12日付け東京新聞、11月14日付け報知新聞などがあります。

 明治の3大不祥事、食品事故36件、死亡事故7件、差別争議ら12件。食品事故に至っては、2000年以降に新聞などで報道された不祥事の一部を紹介します。

2001年6月明治乳業塩素原液大量に河川に6トン流失事件。

2003年7月北陸事業所で北海道産乳と偽る産地偽装事件。

2004年6月大腸菌に汚染された脱脂粉乳を一年後再使用で摘発された事件。

2005年3月賞味期限切れ商品を保育園に出荷した事件。

2011年6月神奈川工場学校給食用牛乳から放射性セシウム30.8ベクレル検出事件。

 株式会社明治は、製品の不祥事をなくし38年長期争議を話合いで解決することを求めて決意表明とします。

 

〔シュプレヒコール〕

一、明治牛乳とブルガリアヨーグルト回収事件、食の安全・安心を消費者に提供する企業として、

  検査体制を明確に公表せよ!

 一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!

 一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令と「付言」で示された解決の道筋に応えよ!

 一、赤組集団と分け隔てた、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!

  明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう

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