海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「駐アフガン米国大使館、警備員を解雇」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事。

2009年09月05日 | アフガン問題
ハンブルク・ベルリン発:尻の割れ目からウオッカを注いでセックスのシミュレーション。カブール駐在の米国大使館内での猥褻パーティーの写真は目下、憤慨の的になっている。民間の治安警備員のメンバーは、NPOの「政府監視のプロジェクト」(POGO)に助力を求め、上役による虐待と屈辱について報告した。その後で、この団体は、ヒラリー・クリントン国務長官に宛てて「公開状」を書いた。
最初の帰結:この警備会社の8名の社員が解雇された。彼らは金曜日にアフガニスタンを去る。さらに「アルモ・グループ北米」の2名の警備員は、辞職するだろう。米国大使館は、責任ある管理部員が入れ替えられると伝えた。クリントンとロバート・ゲイツ国防省長官は、彼らの脱線に腰を抜かすほど驚いた。
公開状の中で、このPOGOという組織はそれ以外に戦争領域への民間人サービス要員を委託する際の一連の原則的な問題を指摘した。それによると、実行している会社の事業利益と効果的な投入との間に矛盾があるそうだ。利益を得るためには、サービス要員は、もっと長期に滞在せねばならない。これは治安維持上、大きなリスクである。
特に、この分野の巨人であるブラックウオーター社には、いくつかの違反が非難されている。この会社の名前は、現代の傭兵の問題の多い戦争事業と同義的に用いられている。エリック・プリンスが経営するこの会社は、9.11のテロ以来、戦争コンツェルンに成り上がった。ブッシュ政府は、何十億ドルも出してブラックウオーター社の戦闘力を借り出した。
しかし、貸し出された兵隊は、戦場で、いつも職業的な行動で目立ったわけではない。そういうわけで、2007年9月のバグダッドでの交戦では、数ダースの民間人が死んだ。多数のそれ以上に暗鬱な撃ちあいのために、ブラックウオーター社の傭兵は、批判に曝されたが、ブッシュ政府が彼らに治外法権を保証したために、これらの民間人の兵隊は、米国の軍事法廷やイラクの法廷によっても告訴されな得なかった。(以下略)
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