海外のニュースより

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「米軍、アフガニスタンで攻勢」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2009年07月03日 | アフガン問題
4千名の米国海兵隊員と650名のアフガン治安部隊の兵士は、細い三日月の青白い光が照らす真夜中に出撃した。チヌーク型とスーパースタリオン型のヘリコプターは、ヘルマンド川渓谷に着陸、装甲車の列が人気のない地域に向かった。北大西洋同盟軍の空軍が投入を空から援護した。アフガン戦争では、これほど大量で急速な軍隊の投入は初めてである。それは、アフガニスタンにおける新しい米国の戦略の最初のテストである。
米軍指揮の部隊は7年以上、タリバンの隠れ家を破壊し、中央政府の権威を南部と東部に拡大しようと試みた。アフガニスタン東部のヘルマンド州では、過激派イスラム主義者が数年前から勢力を保っていた。彼らは警察官を脅し、中央政府の代表者を殺したり、追放し、再び事実上この地域を支配していた。ヘルマンド州の荒涼たる風景の中に彼らは隠れ、ヘルマンド渓谷に沿った狭いが豊かな帯状の土地にはケシの花が咲いている。地球上の阿片の總生産量の半分が、ここで生産され手入る。
彼らの中心地に対する攻勢は、タリバンにかなりの痛みを与えるだろう。ヒンヅークシュ山地の治安は、数ヶ月らい悪化し、タリバンの攻撃がこれまで平穏だったドイツ連邦軍の駐留地にまで及んだので、反対攻勢は時期を失した。その上、アフガニスタンは、8月20日に、新しい大統領を選挙する。脆弱な民主主義をタリバンは、できる限り多くのテロと混乱で壊そうとしている。この攻勢によって、米軍は、大統領選挙前に、この地域を安定にしたいと思っている。
「カーンジャル」(堰月刀)と名付けられたこの作戦は、最近、アフガニスタンに派遣された米海兵隊の大攻勢であって、オバマ大統領が責任を負う最初の軍事作戦である。彼はこの作戦を準備していた。6月15日に、オバマは、余り成功していない米軍の最高司令官デイビッド・マッキアナンを解任しスタンリー・マッククリスタル大将にアフガン駐留軍の指揮を任せた。彼は五年間、秘密の統合特別作戦命令(JSOC)の長だった。
新たしい戦略の特徴は、部隊をこれまでよりも空中攻撃させない点である。彼らは、地上で敵と戦い、タリバンの隠れている地域を急襲して、占領し、陣地を構築する。この戦術は兵士にとってはより危険であるが、目標を戦場に絞り、民間人を巻き込まれないようにできる。不正確な空中からの攻撃で民間人が殺されたために、住民達はますます外国兵に反対するようにし向けられた。この戦術をマッククリスタル大将は、二週間前にワシントンで、「戦略的な決断」と呼んだ。彼は、死の犠牲や破壊を最小にする仕方で作戦を行うつもりだと述べた。(後略)
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