海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「アフガニスタンで護衛がないと」と題する『ツァイト・オンライン』の記事。

2010年08月09日 | アフガン問題
 キリスト教系「国際救援ミッション」の医師たちは、彼らが何に頼っているかを知っていた。カブールからアフガニスタン北部のへの旅行に出る少し前に、イギリス人女性のカレン・ウーは、「アフガニスタンに橋を架ける」というブログの中で、次のように書き込んでいた。「トレックは、かんたんではない。徒歩と荷物を積んだ馬とで3週間はかかる。どんな乗り物もこの山だらけの地域に入ることはできない」とこの36歳のイギリス人は書いていた。この遠征は危険がなくはない。だが、もっとも治療を必要としている人間を治療することは、困難な使命を遂行する値打ちがある。
 先週末、カレン・ウーと他の九人の医師と看護婦と通訳がこの旅行から無事に帰らなかったことが告知された。彼らは帰途に襲われ、殺害された。
 「国際救援ミッション」によれば、水曜日の晩には、衛星を使った、このグループが生きている証拠があった。二日後、7人の男性と3人の女性と二人のアフガン人の遺体が見つかった。日曜日にそれらの遺体は、特定されるためにカブールへ輸送された。
 ドイツ連邦政府は、通訳としてチームに参加していたドイツ人女性の死を確認した。ザクセン州出身のこの女性は、35歳だったと外務省の広報官は述べた。「卑怯な殺人」だと断罪した政府は、それ以上の詳細を明らかにしなかった。
 警察の陳述では、犠牲者たちは、銃弾で穴だらけになった自動車の横に並べられていた。彼らは一列に並んで立たされ、射殺されたとバダクシャン州の警察署長アカ・ノール・キントスは述べた。
 アフガン人運転手が射殺されなかったわけは、彼が『コーラン』の章句を唱えたからである。(以下省略)
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