高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

食はすべて

2008-05-28 07:53:05 | まゆみのつぶやき室
アスパラにほうれん草、サニーレタスに春菊、春キャベツ・・・青野菜が豊富だ。



勿論毎日食卓は青物ばかり・・・・青虫になったよう。

さて、先日体操仲間14人で食事をしようという事になった。

前にも何度か利用している、量も味も雰囲気も悪くないイタリアンの店に決めた。

体操後と言う事もあり、程よい空腹感を抱え一番乗りでその店にゾロゾロと入ってゆく。
ランチ1500円には、サラダ、飲み物お変わり自由、主食と簡単なデザートが付く。
いつもは手が出ないほど満腹で、大満足の食事会である・・・・・はずだったが・・・。

店に入ると何か違う。

14人が座れる長テーブルに、すでに簡単な野菜サラダが個々に置かれている。
天井から吊るされたファンの下で、二人前4種類のパスタが湯気も失って置かれている。
それでも、気を取り直してこれから温かい物がじゃんじゃん出てくるんだろうと、おばさんたちは期待した。その後一人前3皿のピザが出ておしまい・・・え~
では、サラダで満たそうかと取りに行けば、「出ているだけで・・・」と言われる。全然満たされない14人のおばさんたちの堪忍袋の尾は切れた

シェフを呼んで、以前との量の違い、対応を問うも「自分が作っているのだから、前と同じ・・・の嘘」
怒ったおばさんたちは個々に大人気ないが攻めた。

確かに小麦粉やバターが無いのはわかるが、団体をないがしろにした対応には呆れた。中には「もう来ないからね!おばさんを怒らせると恐いんだから」の捨て台詞まで。しかし、店を後にした皆は同じ気持ちだったと思う。


そんな事があったと思えば、先日の結婚式でおばあちゃんが、忙しい朝にもかかわらず、赤飯を炊いて小さなおにぎりに丸め、菓子箱に入れて持っていった。
昼頃からの披露宴なので、こんな忙しい時に何も・・・と私は思った。

しかし、その赤飯のおむすびは、待ち時間の繋ぎに、相手の家族との話すきっかけになったり、朝飯を抜いてきている若者の空腹感を抑えたり、みんなの腹持ちと祝いの雰囲気を満たした。

帰ってから、「さすがだね!」と私が言うとおばあちゃんは返した。
「年の功・・・何を言っても食は全て」・・と。


食は人を変えてしまう。

時には怒りに変わったり、穏やかになったり。

最近、実感した出来事でした。