高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

房総、吃驚仰天カフェ

2007-01-31 15:40:20 | まゆみのつぶやき室
千葉、三越の初日を迎えもう一泊した。28日前々から行って見たい所が合った。
大切な人の一人坂田さんに連れられ、5
人で目的地へと向かう。

房総半島、内房浜金谷から国道を館山方面に進み、最初の明鐘崎トンネルを右折すると手作り風のこじんまりとした年期の入った建物がある。
何となく現実から離れた異空間。

目の前は天気が良ければ富士山も拝める・・・と言う海を独り占めしたような、すばらしい展望。喫茶の中に入ると静かにジャズが流れる。壁一面に張られた懐かしの映画スターのポスター。だるまストーブが部屋を暖めている。
動物と海をこよなく愛す店の主人、玉木節子さんが湧き水で入れてくれたコ~ヒ~の何とうまい事。感動物だった。そんな節子さんは傍らで、タバコをくゆらせながら、亡き愛犬の話をする声は、子供を亡くした母の声であった。
何十年もこの椅子に座り、海を見つめ、時間を忘れさせてくれるカフェ『岬』だった。

その後、豊津市、国道16号線君津より館山方向に行き、「郡」信号大貫方面に右折、すぐ左側の案内板に沿って左折、郡ダムを通過して、やがて水田の農道に入るが疑問をもたずに進むとたどり着く・・・そうだ!坂田さん参照。
『着いた、ここだよ!』って言ったって、何処にカフェなんてあるのさ。古い民家があるだけじゃん。しかも前は行き止まりの
むき出しの山だし・・・???
「ここから入るんだよ」と、坂田さんはお馴染みの顔で入って行く。
入口の横には石窯ピザ、釜飯と書いた石窯があるが、どうも作りが素人っぽい。
店も何処?と私が尋ねたその古い民家の母屋の屋根を引き伸ばし、リフォームというより、付けたし・・・{ごめん}のような店『ダム』であった。
ドアを開けると、あれあれ?猫があっちにもこっちにも、我が物(^_^)で「いらっしゃいませ~」も言わず居座っている。大きな犬もノッシノッシと店に入ってきたが首輪を持たれ、外に連れ出される姿がなんともかわいい。ここは動物同伴喫茶でもある。
しかし、以外に中はしゃれた感じで広い。しばらくすると、居心地の良さで、猫と同じ家主になった気分になる。
本当の家主はこのカフェを一人で作り上げたご主人だが、店主は綺麗かわいい麻里子さん。富山、八尾出身の麻里子さんはこの広い庭の手作り舞台で、夏に仲間と風の盆を披露するという。
石窯で焼いた釜飯、ピザ、シフュオンケーキはどれもおいしくて、突然出された目玉焼き・・には家の横にあるチャボ?鵜こっけい?の卵を持ってきて生みたてを出してくれたのには驚いた。

坂田さんは出版会社を引退してもう何年か経つが、ふらっと変わった店を見つけてはマメ本にして紹介してくれる。
いただいて、一応目を通すのだが、あまり実感がわかないで忘れていたが、実際行って見て、またマメ本を見直すと、改めてそれぞれの店の苦労話やストーリーがあって、感慨深いものがある。

お金をかけなくても、いごごちの良い、時間を忘れて、癒される所はまだまだあったんだぁ~。

今回連れて行ってもらったこの仰天カフェ。
海風に屋根が飛ばされた事もあったと言いながら、おいしいコーヒーと時間を忘れさせてくれる『岬』

おばあさんの介護をしながら、一つ一つ手作りで、自分達の夢の休み所を作り上げた『ダム』

一度訪れてみて下さい。