あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

友人上京

2008-05-05 03:02:19 | Diary_7
大学時代の友人が、ゴールデンウィークを利用して上京。滞在の拠点として、うちに泊まりに来た。ちょうど連休をどう過ごそうか悩んでいたところだったので、個人的には渡りに船。俺も東京見物に付き合うことにした。友人にどこか行きたい所でもあるのかと尋ねたら、特にない様子。一応旅のテーマはあったようなのだが、内容を聞いてもイマイチ良くわからなかった。とりあえず初日は家の近場をウロウロすることにした。

ランドマーク→山下公園→中華街

と、ここまでは横浜の超定番スポットを歩いたのだが、なんか途中から趣旨が変わってきて、曙町、寿町、伊勢佐木町、日の出町、黄金と言った、いわゆる「ヨコハマダークゾーン」を観て回ることになった。沿岸沿いの「美しい横浜」とは違った「影の横浜」。修学旅行とかでは絶対に行くことのない場所ではあるが、ある面見物する価値はあるのかも…。格差社会を肌で感じることができるね。

黄金町の「ちょんの間跡地」ではポリスが一人警らをしていたんだが、職質をかけられましたよ。平日の真昼間から男ふたりでウロウロしていて、しかも裏通りとかを覗くものだからさすがに怪しいと思われたのだろう。そりゃ当たり前だ。正直に「影の横浜を見物していました」と答えたんだけど、ポリスの顔は明らかに不審顔。「ここじゃなくて堀の内とか行ったほうが良いのでは?」とか変なアドバイスをもらったけど、余計なお世話です。まぁしかしあのエリアはほんとにヤバイ人間もいるからなぁ…。警察には素直に「お仕事ご苦労様です」って言ってあげたい。

2日目。

秋葉原→原宿→青山→六本木→中華街(夕飯)→横浜駅周辺
結構ハードな道程。

前日に、飯を食いながら改めてプランを建てた結果「友人がやったことのないことをする」というテーマが設定された。その中でどういうわけか、秋葉原のメイド喫茶とキャバクラという「お水チック」な予定が組まれることになったのよ。一応、友人から「行きたい」って言ったことになっているけど、俺が多少誘導したところもあったかも…。まぁいいや。

メイドカフェ編:

秋葉原で定番の「@ほぉ~むcafe」 に行った。俺が知る範囲では一番サービスとシステムが洗練されている店。お昼前ぐらいに行ったので、10分程度の待ち時間ですんなり入れた。ちなみにここは「ご帰宅料」という名のテーブルチャージを請求してくるのだが、GWシーズンということでご帰宅料が¥700というめちゃ強気な金額。搾って来るなぁ。

今回の「ご帰宅」で初めてツーショット写真撮影(¥500)とゲームのお相手(¥500)に挑戦した。写真撮影は店の前方にあるステージみたいなところで、好きなメイドさんと一緒に写真を撮ってもらえるというサービス。他の客の前で可愛らしいポーズをとることになるのだが、これがかなり恥ずかしい。テンションをあげないとやれないよ、これは。

いろいろと定番のポーズがあるようなのだが、俺は「にゃ~ん」こと猫ポーズをチョイスした。ちなみに友人も写真撮影をしたのだが選んだポーズはあごのしたに手を置く「きゅん」でした。ゲームに関しては俺も友人もメイドさんに敗北。あいつらつえーよ。有野課長じゃないけど「接待プレイ」を覚えていただきたい。

そんなこんなでひととおり、やるべきことをやって退店(お出かけ)したのだが、ちょっと暴走してしまって、ハシゴで、下の階にある姉妹店にも行ってみることにした。

そこは和風がコンセプトの店なので、店員はメイド服ではなく、変形の着物みたいな衣装だ。それ以外は全部一緒。もちろんご帰宅料も一緒。店に「ご帰宅」したら案内してくれた店員が「お帰りなさいませ、ご主人様」。それに続いて他の店員がそれを復唱。なんか居酒屋の「はい、よろこんで~」っぽかった。

ここでもせっかくだからと写真撮影を注文。今度は俺が「きゅん」のポーズで友人が「にゃ~ん」のポーズを選択。撮影場所は先ほどとは打って変わって、衆人環視の中ステージではなく、店の隅っこの撮影ブースっぽいところでした。

正直ツマランかった…。2回目で慣れてしまったってのもあるけど、それ以上に大きな理由があるように思う。「晒されないと面白くない」。ギャラリーあっての面白さだわ。上の方で、「テンションあげないとやってられない」と書いたけど、それの鏡写しで「ギャラリーがいないとテンションがあがらない」。そういうことってやってみないと分からないものだね。

出来上がりの写真を見たら、俺の「きゅん」が、「はじめの一歩」に出てくる幕之内一歩のピーカーブースタイルみたいでちっとも可愛くなかった。逆にメイドさんの方は実物よりも可愛く写っていた。ポージングっていうのも簡単に見えて結構難しいのね。これもひとつ勉強。

けっきょく2店合計でひとり¥4000ぐらい使ってしまった。さすがにはしゃぎ過ぎたと少し後悔。

キャバクラ編:

その後、原宿・青山・六本木とぐるぐる周って、夕方過ぎに。友人のリクエストで中華街で夕飯を食べることにした。下調べをしていなかったので、駅にあったレストランマップで良さげな店を探す。店についてから気づいたんだけど、選んだ店は俺が過去に入った事のあるところだった。安くて美味かった記憶があるので、安心して入店できた。お店では食べ放題のコースを選んだけど、実際のところ中華料理ってあんまり量を食べられないよね…。

腹も膨れたところで、いよいよキャバに行くことに。友人はキャバ初体験。かくいう俺もプライベートで行くのは初めてだったりする。横浜駅にあるキャバについては情報がないので、適当にうろついて呼び込みのお兄さんに誘われるままに、ある店に入店。その後俺は友人置いてきぼりで、いわゆる普通の「キャバ遊び」をしていました。だって金のかかる遊びだもん。元をとろうって気になるじゃん。友人の方も多少緊張感が見えたものの、後で聞いたら楽しめたそうなので良かった良かった。

しかしプライベートで行くと、人の目を気にしなくて良いから心置きなく楽しめる一方で、やっぱりお勘定がチラつくな。まぁ、チラつかなかったらむしろ問題なわけで、常識的な金銭感覚が身についているってことだ。借金で首が回らなくなるとか絶対イヤだし。「闇金ウシジマ君」とか読むと特にそう思う。

けっこう難しいなって思ったのが、キャバ嬢の「おねだり」。人の金の場合「ねぇ、わたしも何か飲んでいい?」なんて言われても、「いやぁ、俺の支払いじゃないんで~に聞いて下さい」なんて答えて判断を他人に委ねられるわけだ。ところが自分の金となると、その判断は自分自身が下さなくてはならない。

まぁ、もとからその辺ケチるつもりはなかったけど、けっこう女の子の言われるがままに流されちゃいそうになるね。最終的には予算の範囲内ででうまい具合にはやれたんだけど、気をつけねば…。

しかしキャバクラみたいなところに友人と行くっていうのもたまには良いかも。当たり前だけど、上司と行く時より100倍楽しかった。

3日目。

最終日。友人のリクエストで下北沢に行く。下北沢についての友人の感想が「イメージと違う」。たしかに世間的なイメージに比べて街の雰囲気は少しボロっちい気もするな。正直俺も初めて来たときは少しだけガッカリした。まぁそれも含めて好きだったりするんだけどね。

下北沢と言えば演劇の町として有名なので、チケットがとれるようだったら観劇しようという話をしていた。そんな中、とある小劇場の壁に張ってあるポスターをみたら、「劇団東京乾電池」の「コーヒー入門」なる劇を見つけた。時間的にちょうど良かったのでそれを観ることにした。

この「劇団東京乾電池」、まったく知らなかったんだけどけっこう有名で由緒正しい劇団みたい。ノープラン状態で有名劇団の芝居を観ることができたってのはラッキーだったな。

お芝居ではメインキャストとして2組の夫婦が出てくるのだが、夫1を演じていた谷川昭一朗の演技が抜けていた。演技力の差って素人にも分かるものだね。上手い演技は人の目を引き付ける。「ガラスの仮面」で書いてあったことを実感できて良かったよ。

他のキャストもなかなかな演技力を魅せてくれて、「生」ならではの臨場感を堪能できました。ただ、脚本がね…。ストーリーが突飛過ぎて俺には良く理解できなかったです。

そういう理解不能感をかもし出した方が、シモキタ系にはうけるのかどうか知らないけど、俺はもう少し簡単で単純なストーリーの方が良かったなぁ。

今回の劇に対する俺の評価は「ストーリー以外は良かった」だな。ただ、今回に関しては「下北沢で演劇を観る」というところに意義があったように思う。内容とか関係なくそのことがうれしかったな。

劇を観た後はその辺で飯を食べて、東京駅に戻り今回の旅は終結。

全体通して濃い内容だったので俺は満足。不毛に終わるかもしれなかったGWを有意義なものにできた。ありがとう友人。また会いましょう。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あかお)
2008-05-05 17:57:21
もう25年も前の話だけど,黄金町に街見学以外の目的(笑)で男二人で行った。みるからに常習者とみられるヤクの売人にしつこくつきまとわれて,マクのに苦労した。

メイドカフェとキャバクラを同じ日にハシゴする感覚は一般的なりか?
返信する
Unknown (NieA)
2008-05-06 02:56:20
今は目的のお店(笑)は曙町に完全にシフトしてしまって
黄金町に関しては川沿いにあの独特な建物が一部残っているだけですねぇ。

現在再開発であちこち工事していますけど、
それでもあの辺一帯を散策すると
古き悪き昭和の香りをいろいろと発見することができます。
個人的にはそれも文化かなって思うんで、
完全に消し去るのではなく、一部でもそういう物は
残しておいて欲しいなって考えているんですけどね。

メイドカフェとキャバをハシゴする感覚が
一般的かどうかは分かりませんが
そういうギャップも含めて楽しかったですけどね。
返信する

コメントを投稿