あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

ベニトン

2005-04-23 00:53:54 | Diary_7
今日テレビをつけたら偶然、「紅の豚」が金曜ロードショーでやっていたので見る。いろいろとエコウォッチをしてきた俺であるが、この作品については実は今日初めて見た。渋い話とばかり思っていたのだが、意外にも明るくてコミカルな内容でびっくりした。感想はというと「けっこう面白い」ですね。やっぱなんだかんだ言ってもエコ爺は凄いよ。「2005年もっとも影響力のある100人」に選ばれるだけの事はある。

しかしまぁ、相変わらずのエコスタイルだったな。女キャラも男キャラもまさに「いつもどおり」。「お前ら違う作品にもいただろ?」って連中ばかりだったね。「スネオ」と「トンガリ」、「ジャイアン」と「ブタゴリラ」並にワンパターン。でも不二子先生同様に、エコの場合もそれが魅力なんだよね。エコの作るヒロインは実にかわいらしいんだよなぁ、くやしいことに…。蛇足だが話題づくりのため、声優にタレントを起用して棒読みってのもいつもどおりだったね。

このエコ爺、オタクの視点で見ると扱いが非常に微妙な監督なんだよね。そもそも「オタク」の定義にさかのぼって考えなければ行けない。仮にオタクを「アニメファンの凄いやつ」って定義すれば、彼はまさしく神なわけだが、一方でオタクを「アンチメジャー」という切り口で定義すると、一転して背を向けるべき対象になる。

結局のところ「宮崎アニメ」「ジブリ作品」って呼ばれているものは一般人にとってもオタクにとっても、いわゆる「アニメ」ではないんだよなぁ。そういった意味じゃDisney作品に近いわけで、ジブリとDisneyの提携ってのはある面では必然なのかもしれない。

俺が思うに、「アニメ」ってのはある種の後ろめたさみたいなものが、面白さのスパイスになっているのではないだろうか。「こんなの見てるよ俺」ってのが面白さにつながるわけだ。しかるに「宮崎アニメ」にはその後ろめたさがない。「ナデシコ」を家族の前で見るのは抵抗あるけど「ナウシカ」は平気で見れる。その違いこそが「アニメ」と「宮崎アニメ」を分けているのだと思う。その差ゆえに「宮崎アニメ」はメジャーになれたわけだが、その反面「『アニメ』の面白さ」を失ったようにも感じる。

ほんとエコ爺は扱いが難しいよ。

追記:
万博の「サツキとメイ」の家、人気らしいがぶっちゃけただの古い民家でしょ?面白いのかねぇ…。
ここまで書いて仮に万博に「山百合会」があったらどうだと自問してみたら、ちょっと分からなくなってきた。まぁそれだとしても艱難辛苦の果てに見たいとは思わないだろうけどね。