あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

日本的幕引き

2005-04-19 10:15:54 | Diary_7
昨日の夕方過ぎごろ、自分が通っていた高校の前を通りかかった。ちょうど部活帰りの下校時間と重なって、生徒がわらわらと群れをなして帰途についていた。変わらぬ制服、変わらぬ風景。懐かしさに切なくなった。ただ今考えてみると、なぜかその「懐かしさ」をもっとも想起させる対象が「女子の制服」だった。無論俺は着た事がない。しかも理系クラスにいた関係もあって、俺の高校の原風景は「男、そしてガクラン」。やっぱ俺も「オトコノコ」だったってことだろうか?もっともガクランではどこの学校の物か一見するだけじゃ分からんがな。

しかし思い返してみると、俺も地味なりに「高校生」をやってたんだよなぁ。校風も通っている生徒も極めて地味で、特別なドラマがあったわけでもないのだが、下校風景を見るといろいろ思い出す。まぁ、今回みたいに場面のワンカットだけを切り出して見ればそれなりに美しくも写るけど、実際には醜い場面も多々あったんだけどね。思い出なんてそんなもんだろ。

さて、多少強引ではあるが「思い出」ということで、とりあえず決着したライブドア対フジテレビを「思い出してみる」。

今回の事件はいろいろな「日本の問題」を表出させたと一般的に言われているようだが、そのわりには幕引きの方法が実に「日本的」ではなかっただろうか?双方がにらみ合っているときに、SBIが現れて「大岡越前」として機能し「これにて一件落着」したわけだ。

それなのにテレビの総括が「これから欧米型の大買収時代が~」なんて言ってる。なんか違う気がする。

もし本当に大買収時代とやらが始まるのなら、SBIはライブドアとフジの仲を取り持つのではなくて「漁夫の利」で両方を食ってしまうのではないだろうか。北尾CEOはフジの貸し株を返却すると言っているが、それって「和を持って尊し」の精神だよな。実にジャパン的に見えるのだが…。

そんなわけで俺の個人的な考えでは、まだまだ「日本式」って続く気がする。

あと、テレビで「ポイズンピル」だの「ホワイトナイト」だのといろんな用語が出てきたが、俺的に一番インパクトがあった言葉ってそれら株式用語ではなくて「リーマン・ブラザーズ」だったね。

「え、リーマン?」。これが俺の第一印象。リーマン=サラリーマンってのが頭にあったんで、すごくおかしかった。実際は格式高い証券会社みたいだが、そんなこと知らなかったから「なんか頼りない響きだなぁ」って思ってたよ。

同じことを思った人は他にもたくさんいるはず。それを言うとあまりにバカっぽく見えるから胸のうちにしまっているだけだと予想してる。