リング花瓶・3点 作陶方法試作
ろくろを使わない陶芸、花瓶などにも作陶の幅をひろげたいといろいろ模索していましたが、自由な変形にはなかなか
思い付きがなくきれいなかたちのものに目がいってしまいます。
通常は電動ろくろで作られることが多いリング型の花入れに手ひねりで挑戦してみました。 いきなり大物から初めて
成型の順序がつかめず変形、台脚の取り付け、肩飾りとりつけなど手戻りを繰り返しながらやっと出来上がりました。
中型、小型の製作では思い切ってチューブたたらをつくり分割、接合でリング加工をしました。
唐津土 松灰ビードロ釉薬、白萩掛け 信楽白土 黄瀬戸釉薬、織部掛け 唐津源土 飴釉薬、乳白掛け
280φ*350h (40φ) 190φ*230h (25φ) 125φ*150h (15φ)
唐津土は大きなものでは細かい加工はあわない、変形に耐えられないこと、松灰ビードロ釉薬は相性がいいこと。
やはり信楽土は作陶しやすく変形が殆ど無く安定していること、黄瀬戸釉薬も安定、再現性が十分、織部もよくあう。
唐津源土で表面に大きな粗目をつけて飴釉薬の濃淡変化を期待した、厚掛け?? 乳白とは相性はよさそう。
唐津土 土灰釉薬の厚がけ/樫灰掛け 295w*195h (40φ)
mamaの結婚にプレゼントした花瓶をまねて、はじめて自由変形の花瓶に挑戦してみました。
部品つくりで5個に分割して接合していくのに乾燥度合いをあわせることに大変苦労しました。 またくみ立て後の
乾燥するときの置き方、変形を防ぐ方法がなかなかうまく決まらず小刻みに詰め物をして、ゆっくりと乾燥させました。
ろくろを使わず自由変形のものつくりは、かなり細かな計画と粘土の固さを調整すること、組み立て接合方法、そのあとの
乾燥するときの形態、据付などなど大変なことがよくわかりました。 今回は試作のつもりでしたがこれからいろいろ調べて
上手い方法を見つけいろいろなかたちのものをつくりましょう。