旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

ホウセキハナダイ・ジュエリーバスレット  1

2008-06-05 | ダイビング
フィリピン・マクタン島へダイビングに出かけた。出発する前週に台風3、4号がフィリピン・ルソン島の東側と西側に連続して発生し、ちょっとまずいな!と危惧していたが、台風が日本列島に向かって北上して来るのとちょうど入れ違いに、日本を発つかたちになった。

おかげで絶好のダイビング日和に恵まれる結果となり、透明度の高い暖かい海で、僕のお気に入りのハナダイたちと思う存分遊ぶことが出来た。中でもフィリピンを代表するハナダイ、メラネシアンアンティアスの群れにまぎれこんで泳いでいるジュエリーバスレットホウセキハナダイの美しさに魅せられた。

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ホウセキハナダイ・ジュエリーバスレット 2

2008-06-05 | ダイビング
ジュエリーバスレットには和名はついていない。英名はJewel(el)ry Bassletである。Jewelryは言うまでもなく、「宝石」、Bassは魚の「スズキ」の仲間を表し、-letは「小」を意味する接尾辞である。英名どおりに訳せば、「宝石のような小さなスズキの仲間」となる。実際、ハナダイはスズキ目のハタ科に属している。僕はこの美しいハナダイを月並みだが、英名にあやかってホウセキハナダイという和名で呼ぶことを提唱する。


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ホウセキハナダイ・ジュエリーバスレット 3

2008-06-05 | ダイビング
画像左側に見えるのが、メラネシアンアンティアス(♂)。フィリピンを代表するハナダイで、大きな群れを作って泳いでいる。マクタン島近くのヒルトゥガン島では、多数のメラネシアンアンティアスに混じって、数匹のホウセキハナダイジュエリーバスレットを見かけるだけで、極端に個体数が少ない。写真に撮れば色彩の違いは歴然としているが、海中ではよく似た色彩に見えて、最初はメラネシアンアンティアスの群れの中からホウセキハナダイを見つけ出すのはなかなかむずかしかった。

ひょっとすると少数の個体を守るためにメラネシアンアンティアスの群れに入ってカムフラージュしているのかも知れない(魚の眼には両者の色彩の違いがどのように見えるのか知る由はないが・・・)。

メラネシアンアンティアスは自分たちのグループによそものが入っているのを良しとしないのか、時々追いかけまわして群れから追い出そうとしていた。




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