旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

和歌山県・白浜温泉のクツエビ(セミエビ)

2020-02-01 | その他
昨年(2019年)11月、兄弟皆(姉、弟二人)が元気でこの年齢まで生きながらえてきたことに感謝して、子供時代両親とともによく訪れた和歌山県白浜温泉に集った。昔、和歌山県からお手伝いさんとして来ていた女性の実家から(イセエビと比べると)クツエビなる不細工なエビを送っていただいて食したことが話題に上った。僕個人としても成人してから屋久島で食べたことがある。味はイセエビに負けず劣らず美味であった。ただ(人間から見て)容姿が劣るので主に産地で消費され、一般の市場に出回ることはまずなかった。

ウイキペディアでは、蝉海老(Scyllarides squamosus)は、セミエビ科に分類されるエビの一種。イセエビと同様温暖な浅海に生息する大型のエビで、食用になる。成体は体長30cmに達し、イセエビに匹敵する大型種である。体表は外骨格が分厚く発達して非常に堅く、背面すべてに顆粒状突起が密生し、その間に短毛が散在する。体色はほぼ全身が赤褐色で、尾扇が黄褐色をしている。インド太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布し、日本では房総半島以南の太平洋岸で見られる。外洋に面した浅い海の岩礁やサンゴ礁に生息し、イセエビやゾウリエビなどと同所的に分布する。昼は岩陰に潜み、夜になると出歩いて貝類や甲殻類などの小動物を捕食する。
刺し網などによってイセエビと同様に漁獲されるが、宮崎県では市場に流通するほどの量はなく、漁獲地周辺での消費が主流である。身は美味で、ウチワエビやゾウリエビより量も多い。刺身や塩茹でなどで食べられる。市場では1kgあたり2万円の高値がつき、その多くは高級料亭に卸される。地域によっては、モンパ、クツエビ、アカテゴザ、カブトエビとも呼称されるセミエビ属 Scyllaridesは全世界の熱帯・亜熱帯域に多くの種類がある。
日本にはセミエビの他にもう一種コブセミエビ(瘤蝉海老) S. haani (De Haan, 1841) が分布する・・・と記述されている。
下に白浜温泉の料理屋で供された個体(800g)を示す。


料理されて、タイやヒラメの刺身と一緒に盛られている。


味噌汁用に頭部を取り、刺身盛り合わせ風になった。


半身を焼いてもらって味わった。プリプリと弾力性があり、おいしかった


殻を出汁に味噌汁でもいただいた。少しだが、身も残っていて満足した。



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