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旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

北ボルネオ・シパダン島・ダイブ(2-2)

2017-02-01 | ダイビング
島を囲むリーフ(サンゴ礁)の端はドロップオフ(断崖)になっていて、海底600mまで落ち込んでいる。すなわち島自体が海底からそびえ立つ大きな柱のような形状になっていて、大物に出会える迫力満点のポイントが点在していた。

ギンガメアジはしばしば大きな群れを作り、僕自身ギンガメアジの大群に何度も出会った経験があるが、ここで出会った群れの大きさには思わず息を呑んだ。「」と表現するしか適当な言葉が見つからない。視界を覆い尽くす魚、魚、魚が幾重にも重なって目の前を泳いで行く・・・

北ボルネオ・シパダン島ダイブ・2-1



大物といえば、バラクーダ(オニカマス)の大群にも驚かされた。トルネード(竜巻)と表現していたが、ダイバー憧れのバラクーダに上下左右を囲まれて泳ぐ至福の時を十分に楽しむことが出来た。

シパダンの魚影の濃さには満足を通り越して、ただ茫然とするだけであった。

北ボルネオ・シパダン島ダイブ・2-2(終わり)

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北ボルネオ・シパダン島・ダイブ(2-1)

2017-01-01 | ダイビング

カリマンタン(インドネシア領ボルネオ)とフィリピン南西部の島々(スールー諸島)に接するマレーシア・サバ州東端のセレベス海に浮かぶ小島、シパダン島は世界のダイバー憧憬の地であるが、2000年4月、フィリピンのイスラム過激派が外国人ダイバーを含む20人を拉致しフィリピン領に連れ去る事件が発生。フィリピン国軍と米軍の共同救出作戦によって多くの死傷者が出る事態になった。それ以後も数回、シージャック事件や拉致事件が起きているというかなり物騒なところへ、2005年11月ダイビングに出かけた。マレーシア政府が国の威信をかけて、海軍と警察を常時パトロールさせていたので、想像していたよりは安心してダイビングを楽しむことが出来た。

今回と次回のブログにその時のダイビングの様子を各2本づつ、YouTubeの動画で紹介しているので、ご覧いただければ幸いです。


上掲はかの地の水上コテージに掲げられていたシパダン島の地図である。真ん中の緑の部分のジャングルとまわりの白く小さな砂浜から島は成り立っている。ジャングルでどのような生物に出会えるかと足を踏み入れようとしたら、警戒の警察官にストップをかけられて、残念ながら観察することはかなわなかった。


北ボルネオ・シパダン島ダイブ・2-1


海亀にはあちこちの海で出会ったが、こちらが気付くや否や、たいていさっさと逃げてしまう。でもシパダンではまったく人を恐れない。ごく間近によっても悠々としたものである。


島に上陸して昼食を取っている最中にオオトカゲが現われた 大きい上に姿は正しく爬虫類であるので凶暴に観えるが、実におとなしかった。食べ残しの昼食をもらって満足げであった。

北ボルネオ・シパダン島ダイブ・2-2

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カリブ海・コスメル島(メキシコ)・ダイブ

2016-10-01 | ダイビング
カリブ海での3回めの潜水。メキシコ東部・カリブ海に浮かんでいるコスメル島の沖合。透明度がとても良かったのが印象的です。潮が流れていても潜水仲間の様子がよくわかるので安心して潜ることができました。

海中での浮遊感を楽しむ。


キンチャクダイの仲間・グレイ エンジェルフィッシュ。ダイバーによく慣れるといわれている。


ビデオカメラマンを逆撮影。


名前はわかりません(=_=)


Damsell fish?


魚群をバックに。


これも名前はわかりません((+_+))


動画が2巻に分かれてすみません。ご覧いただければ幸いです。
カリブ海・コスメル(メキシコ)ダイブ・2003年・2-1


カリブ海・コスメル(メキシコ)ダイブ・2003年2-2

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カリブ海・グランド・ケイマン島・ダイブ

2016-09-01 | ダイビング
最初に潜ったのはジャマイカだったが、動画がないので2回めの租税回避地で有名な英領グランド・ケイマンで潜った時の写真と動画をご覧ください。ダイビング仲間にまったく日本人がいない上に、潜水器具の数値がふだん使っているメートル法でなく、ポンド、フィートなどで、とまどいと緊張の中の潜水でした

船室からグランド・ケイマンの海岸風景です。


ダイビングポイントへのボートで。うしろに観察できる魚の図が掲げられています。


大きなナマコを手にしています。


フォアアイ バタフライフィシュと呼ばれるチョウチョウウオですが、なぜフォアアイなのかわかりません。


キンチャクダイ科のフレンチ エンジェルフィッシュです。神経質でダイバーを近づけないと図鑑に書かれていますが、そんなことはなかったです。


イエロージャックと呼ばれるアジの仲間?


海面をバックに。


以下、3本の動画に分かれて長くてすみませんが、ご覧くだされば幸いです。

カリブ海・グランドケイマン島ダイブ・3-1


カリブ海・グランド・ケイマン島・ダイブ 3-2


カリブ海・グランド・ケイマン島・ダイブ 3-3

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パラオでイルカと遊ぶ・2004年

2016-05-01 | ダイビング


2004年に南西太平洋のパラオ共和国へダイビングに行った時、トレーナーによく慣れたイルカとダイビングを楽しむことができると聞いて参加した。直前にイルカへの手合図を練習して、潜ってイルカが現われるまでの数分間一生懸命復習して覚えた。僕のつたない合図でもよく理解してくれて鰭を振ってくれたり、水面に上がって戻ってくるなどの動作を披露してくれた。周りには小魚が泳いでいるにもかかわらず、解凍した餌の小魚が好みらしく、芸を終える度にご褒美にもらえる餌を目的に初対面の僕につきあってくれてとてもうれしかった。その時の動画をYouTubeにアップしていますので、ご観賞くだされば幸いです。動画の冒頭に猫の鳴き声のような音声が入っているのはイルカの鳴き声です。

パラオでイルカと遊ぶ・2004年

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新種記載された小笠原諸島のアカイセエビ

2014-10-01 | ダイビング


2011年6月、小笠原諸島が世界自然遺産に登録されることが決定した。小笠原には飛行場が無くて、週に1回6500トンの小笠原丸が就航しているだけで、およそ25時間の船旅の後、父島の二見港に 到着する(上掲画像)。日本国内で一番時間がかかる場所だといわれる所以である。

2004年(平成16年)夏、ダイビングを楽しむため小笠原を訪れた。この地域は一度も大陸とつながったことは無く、そのため地域固有種が多く生息していることで知られている。 最近、TV番組で小笠原の海の生き物を紹介していて、従来「カノコイセエビ」とされていたイセエビが実は新種であることがわかったとのくだりがあった。 かの地でダイビング中に「カノコイセエビ」の写真を撮ったことが閃いた。下の画像である。


当時は記載前だったので、「カノコイセエビ」といわれていた。昭和37年ごろに八丈島に少数分布していたこの種のイセエビを水産試験場の人が東京水産大学のエビの専門家に同定依頼したところ、「カノコイセエビ」との回答があったので、そのままになってしまった。約35年が経過し日本とオーストラリアの研究者が小笠原でイセエビの調査をおこない、この地で「カノコイセエビ」と呼ばれているエビが新種であることを確認、2005年(平成17年)記載論文を発表、学名はパニュリルス ブルネイフラジェリウムと命名された。
和名は小笠原でもともと使われていた「アカイセエビ」が使われることになった。小笠原にはこの他に数は少ないが、カノコイセエビに近縁のシラヒゲエビ(学名は既にパニュリルス ロンギペス ビスピノウサスと確定されていた)が分布しているが、アカイセエビは下の画像に示したように、第1触覚鞭状部(短いひげの途中から2本に分かれたムチのような部分)に縞模様がなく褐色をしていることで容易に区別できる。それにしても、これほど近縁種との違いがはっきりしている標本を最初に目の前にした専門家が目利きであれば・・・、と同じ動物分類学に関わる者として苦言を呈したくなる。

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バラクーダは美味しいか?

2014-08-01 | ダイビング
ダイビング中に時々バラクーダ(オニカマス)に出会う。一匹で悠々と泳いでいる時もあれば、画像のように、まるで眼の前にバラクーダの壁が出来た・・・と思えるほど大きな群れを作っている時もある。彼らの眼をよく見ると結構鋭い目付きをしているのがよくわかると思う。オニカマスという和名がうなずける所以である。

体長80cmぐらいから大きいもので180cmに達する個体もある。従って釣魚としても手ごたえがあると見えて、トローリング漁の対象とされている。牙のような鋭い歯があって、噛みついたら死んでも放さないと恐れられている。鮫を平気であしらう漁師でも、バラクーダを釣ったら、はるかに慎重に釣針を外すそうだ。大型になるとシガテラ毒(餌の藻類を食べることにより、魚類に発生する毒。食べると神経や胃腸に障害を起こす)を持つものがあるので、サイパンあたりでは大きいのは食べないと言われている。

ところがフィリピンでは食卓に載るようだ。画像上段はネグロス島最大の都市、バコロドのショッピングモールにあるスーパーの魚売り場である。バラクーダが置かれている焼く、煮る、蒸す、スープに入れる、残念ながらどのようにして食べるのか聞き忘れた。フィリピンの魚屋さんでもこの時以外見たことがないので、常食とする魚ではなさそうだが、売り場に並ぶことがあるということは、シガテラ毒を持つ個体は案外少ないのかも知れない。
 
因みに、週刊釣りサンデー発行の「新さかな大図鑑」の食味評価によると、著者グループが「まだ食べたことのない魚」となっているので、今度見かけたら、何とか味見をしてみたいと願っている。

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色彩と模様のちょっと変わった小魚・マンジュウイシモチ

2012-03-01 | ダイビング
2月中旬、フィリピン・ビサヤ地方へダイビングに出かけた。天候はずっと悪かったそうだが、晴れ男の僕、ダイビングを始めた日から良くなって、日焼けを気にしながら連日ダイビングを楽しむことが出来た。マクタン島から心地よい海風に吹かれながらバンカーバートでナルスアン島(上の画像)へ向かった。

潜水してすぐ中型の魚の大群が目に入った。ニセクロホシフエダイというそうだ。逃げて行かないので、ちょっとふざけて群れをバックに水中の椅子に腰を掛けているような格好で写真を撮ってもらった。群れのアップ写真も下に掲げた。




下に掲げているのはマンジュウイシモチという体長6cmほどの小魚である。フィリピンの他の海で以前に見かけたことがあるが、ご覧のようにエダサンゴの間に常に隠れるように住んでいるのでオートフォーカスのデジカメでは周囲のサンゴにピントが合って綺麗な写真が撮れなかった。今回は粘りに粘って、何枚かマシな写真を取ることが出来た。
何とも変わった色と模様をしているのにお気付きのことと思う。




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ウツボのちり鍋

2012-02-02 | ダイビング
わが国の太平洋岸で潜るとしばしば出会うおなじみの顔であるが、可愛げがないのであまり注目したことはなかった。和歌山県では身を甘辛く味付けして揚げたものをお土産に売っていて、ちょっと硬いので噛みしめながら食べると結構乙な味である。

昨年、たまたま「ちり鍋」にして食べる機会があった。てっちりと違って皮付きの身を使うのだが、身はフグには劣るものの締まっていて、皮の部分にはコラーゲンが豊富でなかなか美味であった。

いかつい顔からは想像していなかったので、今冬も挑戦してみた。今回は記録用に生の身とちり鍋の写真を撮った。人によっては味に少しくせを感じるかも知れないので、すき焼きみたいに割り下の出し汁で食べるのも良いかも・・・・。




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コモドの海のチョウチョウウオ 3

2009-12-01 | ダイビング
ミスジチョウチョウウオは日本の珊瑚礁域では最も普通に見られる種で、太平洋に広く分布している。珊瑚を主食とするコーラルフィーダーで特に画像の左端に見えているエダサンゴの群落の中で見ることが多い。
インド洋に分布するものは尾柄部がオレンジ色に変化して、本種のインド洋型として、区別されている。ピンボケの画像で申し訳ないが、トノサマダイはタイの名が付くものの、チョウチョウウオ科の魚である。分布は西部太平洋域で、日本の珊瑚礁でもよく見かける普通種で、サイパン、パラオ、フィリピンにも多い。

以上6種のチョウチョウウオを紹介したが、いずれも普通種で日本の珊瑚礁でも見られるものばかりで、陸上に生息する蝶と違って、遠く離れて分布していても、大海原を自由に行き来する魚はなかなか種の分化が進まないという事実がよく
分かった。

また、ふだん魚の写真を撮るのはスクーバ・ダイビングで空気タンクを背負って海中深く潜って撮っているので、潮の流れに影響される場合があるものの、それでも何かで身体を固定してカメラを構えるので、比較的魚にピントを合わせやすいのだが、今回はライフジャケットを付けたまま海面を漂いながらの撮影だったので、海面状況に大いに影響を受けた。もし波が穏やかだったなら、もう少しマシな写真が撮れたのに(ー_ー)!!
くやしくてならなかった。

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コモドの海のチョウチョウウオ 2

2009-11-20 | ダイビング
アケボノチョウチョウウオは太平洋、インド洋に加えて紅海でも見られ、分布の広い種で、日本の珊瑚礁域でも普通に見られる。尾柄部の黒班は不規則で、腹びれが黄色いのが特徴である。

一方、ニセフウライチョウチョウウオは体長30cmをこえる大型種でやはり太平洋、インド洋、紅海に分布し、日本の珊瑚礁域でもよく見かける。黒色の眼上線は頭部でやや太く、この画像では角度のせいで見えないが、頭部の眼上線の中央に白班があるのが特徴で、近似種と見分ける時の良いポイントになっている。

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コモドの海のチョウチョウウオ 1

2009-11-10 | ダイビング
ピンク ビーチの前の海は透明度が良くて、熱帯の海の魚たちを見るのに打ってつけだったが、残念だったのは波が少々高かったことだ。シュノーケリングだったので、ライフジャケットを付けなければ駄目で、波のせいで身体が揺すられて、防水デジカメのピントが定まらない。ピントが合ったように見えた瞬間、シャッターを押すのだが、タイムラグがあって、なかなか良い写真が撮れなかった。1時間ほどのシュノーケリングで百数十枚の画像を撮ったが、期待通りの写真はほとんど撮れなかった。

でも、コモドの海で潜ることは滅多にないチャンスなので、ピンボケのものが多いが、僕の好きな蝶々にちなんでチョウチョウウオを紹介することにしよう。

スダレチョウチョウウオは日本の珊瑚礁でも普通に見られ、広く太平洋に分布している。チョウチョウウオはペアで泳いでいることが多いが、本種は単独でいることが多い。ミゾレチョウチョウウオも日本の珊瑚礁、太平洋で普通に見られる種でインド洋にも分布している。

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ダイビング・クルーズ船とコモド島、ピンク ビーチ

2009-11-01 | ダイビング
コモド島での宿泊は陸上のロッジではなくて、ふだん付近の海でダイビングをするダイバーのためのクルーズ船「サザン・スター」を使った。聞くところでは、以前、日本(鳥羽?)でイルカショーを見るのに使われていた船をダイビング客向けに改装したそうである。そう言われると、船内のあちこちに日本語で書かれた金属製の「銘板」が貼り付けられたまま残っていた。乗客定員20名のところ客は10名だったので、ゆったりと使うことが出来、多分、島の宿泊施設に泊るより快適だったのでは・・・と思っている。船室も画像右上のように4人部屋を二人で使ったので、ずいぶん広く感じた。

出来ればコモドの海でダイビングをしたかったので、出発前に問い合わせたのだが、オオトカゲを見ることが、もちろん最優先だったので、時間的に無理だとのことで、残念だったがあきらめざるを得なかった。その代わり浅い場所ではあるが、コモド島のピンクビーチなるところでシュノーケリングを楽しんだ。

何故「ピンク」なのか? 左下の画像では分かりにくいが、上陸してみると、なるほど砂浜は淡いピンク色に見えた。右下の画像が砂をクローズ・アップしたものだ。白砂(これも多分、白い珊瑚片)に結構多くの紅い珊瑚片が混じっているのがよく分かる。

色彩の微妙な配合による自然の造化の妙に感嘆を禁じ得なかった。

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ニューカレドニア・ヌメア沖、海底の銃弾

2009-08-01 | ダイビング
数年前、ニューカレドニアへダイビングに行った。グランドテール島にある首都ヌメアの沖は珊瑚礁に囲まれているが、ダンベアパスとブーラリパスと呼ばれる珊瑚礁の切れ目があり、ブーラリパスの近くにアメデ島という小さな島があって、灯台が設置されている。大型船はこのアメデ灯台を頼りにブーラリパスを通過してヌメアに向かう。ある日、このブーラリパスに近い珊瑚礁の外洋側で潜水したところ、水深20m以上の海底に多数の銃弾が散乱しているのに気付いた()。

橋本以行著「日米潜水艦戦」によると太平洋戦争中の昭和17年7月17日、イ169潜(水艦)がヌメア付近で「Tjimegara(艦種不明)」という艦船を撃沈している。ここは正しく戦場であったのだ。しかし、撃沈された船が残っているわけではないし、引揚げられたのなら、銃弾だけ残されているのは不自然である。海底の銃弾は薬莢付き、すなわち発射前の状態なので、連合国側の船が輸送中に誤って海中に落してしまったものだろうか・・・

上述の橋本以行氏は昭和20年7月29日、テニアン島へ原爆の一部分を揚陸して帰途にあったアメリカの重巡洋艦「インディアナポリス」を撃沈したイ58潜の艦長として有名であり、今年(平成21年)6月封切られた映画「真夏のオリオン」のイ77潜はこのイ58潜をモデルにしたものである。

イ58潜は昭和19年半ばに完成し、乗員の訓練を終え12月末に初出撃した電探(レーダー)や冷房装置を備えた新鋭艦であった。艦長の冷静沈着な指揮の下、困難な戦局を乗り切って、生き残った数少ない潜水艦の一隻として運良く終戦を迎えることが出来た。実はその乗組員のひとりが僕が去年まで住んでいた天王寺区玉造本町に住んでおられるので、映画「真夏のオリオン」鑑賞は人一倍、熱のこもったものになった。

話は横道にそれてしまったが、下段の写真はその折に撮ったもので、画像はアジアコショウダイとアヤコショウダイ、は女性ガイドの指先を這っている小型のきれいウミウシである。

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セレベス海のアカネハナゴイ?

2009-01-04 | ダイビング
スラウェシ(セレベス)島とボルネオ島の間の海域・セレベス海で潜った時、アカネハナゴイと思われる個体を見かけてカメラに収めた(画像、上)。下の画像は西表島のアカネハナゴイだが、よく見ると少し違っている。

セレベス海の個体は頭部と胸・腹部の色彩が明確に異なっているが、西表のそれは、ほぼ同一である。

アカネハナゴイは西部太平洋に分布するのだが、セレベス海が西部太平洋に含まれるのか、よくわからない。上の画像の個体が本当にアカネハナゴイなのか? 実は別種なのか? 専門のシジミチョウの分類のようにはゆかなくて、頭を悩ませている (?_?)

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