旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

突然変異?のハイビスカス

2011-06-18 | その他

6月5日、今年初めてのハイビスカスがベランダで花開いた。直径10cmの大輪である。去年12月に入っても寒風の中次々と咲いてくれて、目を楽しませてくれたのが懐かしく思い出された。

今月に咲き始めてから、5輪も一度に咲いた日が二度もあって今年も熱帯気分を味わわせてくれそうであると思っている矢先、今朝はなんと淡い橙色の直径わずか5.5cmのミニの花が咲いていた。左の真っ赤な花がいつもの色である。直径は約2倍の10.5cm。

どうしてこのような薄い色の花が咲いたのだろう。この樹にとっては3年目の開花期だが、初めての出来ごとである。こういうのを突然変異と呼ぶのだろうか。



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フィリピン・ミンダナオ島アポ山に地熱発電所がある!

2011-06-01 | 探検
福島第一原発の事故の後、わが国では原子力に頼らない発電の方法がいろいろ叫ばれていて、地熱発電もその候補のひとつとして有力視されているようである。

地熱発電とは地熱の熱エネルギーにより発生する水蒸気を利用して蒸気でタービンを回し電気を得る発電のことをいい、大出力ではない(2011年で53万KW)が、日本ではすでに18か所で運転されている(立地上、火山の多い東北地方や九州地方の一部に集中している)が、全発電量に占める割合はわずかに0.3%ほどに過ぎない。

長期間にわたって安定した電力を供給でき、なおかつ事故のリスクも小さいことから、運転や保守点検はごく少数の作業員によって行われている。他の発電と比べてセキュリティ上の懸念も少ないことから、無人で運転されている発電所も多い。ただし、無人の発電所の様子は遠隔地にある発電所等の施設に勤務しているオペレーターからデータ通信を用いて常時監視され、必要に応じて遠隔操作されているそうである。

地熱発電は、自然のエネルギーを利用した地球環境に優しい発電だが、わが国では適地が国立公園内にあったり、温泉地に近い場合は景観を損なうとか、周辺地域の温泉の枯渇を促してしまう可能性があるなど、さまざまの理由で設置が進んでいないのが現状である。

日本では地熱発電プラントのメーカーは数社あり、積極的に海外に進出している。僕がよく行くフィリピンは地熱発電の盛んな国で、発電量としては大したことはないのだが、全発電量に地熱発電量が占める割合が14.4%と世界で一番大きい(2007年)。

僕が蝶の新種をたくさん記載したミンダナオ島のアポ山にも日本の企業が経営している地熱発電所がある。上の画像の赤い矢印の先に蒸気が上がっているのが見られるように、山中の随所でこのような光景に出くわす(下の画像)。


蝶の採集地域に重ならないので、目にしたことはないのだが、1997年に1号機(47メガワット)、1999年に2号機(48メガワット)が完成して、極めて高い稼働率を達成し、順調に運転されているそうである。熱水にはヒ素などの有毒物を含有している可能性が高いとかで、地元住民の間にはヒ素中毒への不安があるようである。真相はわからないのでこれに関してはコメント出来る立場にないが、日本でも原子力に頼らない、かつ化石燃料を使用しないクリーンエネルギーのひとつとして積極的に利用することを考えるべきではないだろうか。

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