旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

バラクーダは美味しいか?

2014-08-01 | ダイビング
ダイビング中に時々バラクーダ(オニカマス)に出会う。一匹で悠々と泳いでいる時もあれば、画像のように、まるで眼の前にバラクーダの壁が出来た・・・と思えるほど大きな群れを作っている時もある。彼らの眼をよく見ると結構鋭い目付きをしているのがよくわかると思う。オニカマスという和名がうなずける所以である。

体長80cmぐらいから大きいもので180cmに達する個体もある。従って釣魚としても手ごたえがあると見えて、トローリング漁の対象とされている。牙のような鋭い歯があって、噛みついたら死んでも放さないと恐れられている。鮫を平気であしらう漁師でも、バラクーダを釣ったら、はるかに慎重に釣針を外すそうだ。大型になるとシガテラ毒(餌の藻類を食べることにより、魚類に発生する毒。食べると神経や胃腸に障害を起こす)を持つものがあるので、サイパンあたりでは大きいのは食べないと言われている。

ところがフィリピンでは食卓に載るようだ。画像上段はネグロス島最大の都市、バコロドのショッピングモールにあるスーパーの魚売り場である。バラクーダが置かれている焼く、煮る、蒸す、スープに入れる、残念ながらどのようにして食べるのか聞き忘れた。フィリピンの魚屋さんでもこの時以外見たことがないので、常食とする魚ではなさそうだが、売り場に並ぶことがあるということは、シガテラ毒を持つ個体は案外少ないのかも知れない。
 
因みに、週刊釣りサンデー発行の「新さかな大図鑑」の食味評価によると、著者グループが「まだ食べたことのない魚」となっているので、今度見かけたら、何とか味見をしてみたいと願っている。

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