旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

マレイシアの蝶切手

2020-06-01 | 
マレイシアはマレイ半島南部とボルネオ島北西部から成る国家で、下の地図に示すように、半島部に11州(プルリス、クダ、ペナン、ペラ、クランタン、トレンガヌ、セランゴール、パハン、プトラジャヤ、ヌグリ・スンビラン、ムラカ、ジョホール)ボルネオに2州(サバ、サラワク)がある。


ウイキペディアによると、「国家元首たる国王は13州の内9州にいるスルターン(首長)による互選で選出され(実質的には輪番制)任期は5年。世界でも珍しい、世襲ではなく選挙で選ばれ、かつ終身制ではない国王である。」となっていて、首長は9人いることになっている。しかし1971年に発行された通常切手で、国王が描かれているのは下のようにプルリス、クダ、ペナン、ペラ、クランタン、トレンガヌ、セランゴール、パハンの8州だけで、あと一人はどこの州なのか不明である。それはともかく13州に描かれているのは「ニヌスカザリシロチョウ」でこの蝶が属するDeliasの仲間は残念ながら我が国には分布していない。


上記の通常切手シリーズの金額は下掲の画像のように1¢(セン)、2¢、5¢、6¢、10¢、15¢、20¢の計7種が発行されているので、7種×13州=91枚という大きな種数が目立つシリーズとなっている。


ところで、世界最初の蝶切手はマレイシアのサラワクから発行されたのはご存知だろうか。1950年(昭和25年)発行、英領サラワクであった時代、当時の英国王であったジョージ6世の肖像と共にアカエリトリバネアゲハ(これは著名な生物学者ウォレスが発見、記載したサラワクを代表する有名な蝶である)が大きく描かれている。


華麗な現物の蝶も紹介しておきます。



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