旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

春日(しゅんじつ)

2006-11-17 | 
うらうらと晴れたる空に          桜花(おうか) 音もなく散りゆき
 
君は歩み来たり

花は白く                   こぼれる笑みにピンク揺れ


たゆたう波の黒髪は            わが想いをのせて

知らぬ気(げ)なり


道は細く 陽炎(かげろう)ゆらめきて      行方定めず 

これはかの 古人(いにしえびと)の歩み    武士(つわもの)どもが駆け

君と似たる女子(おみなご)の           胸ふくらませ 歩み来し道


時はふれど                   桜花未だ(いまだ)健在なり


嗚呼(ああ) 柔らかき肌に春日映え     落花ふみしめて 君は歩み来たり

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さやかなる秋 1

2006-11-04 | 
樹々(きぎ)の色ずく


流れゆく水に           影を落として

散りゆくは過ぎし思い出か   紅(あか)と黄

さて さやかなる秋  

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さやかなる秋 2

2006-11-04 | 
柿の実の熟す


百舌鳥の山里     枝先の干からびた蛙が

碧空に描く       枯淡の境地

さて さやかなる秋

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さやかなる秋 3

2006-11-04 | 
金木犀の匂う


森閑とした大空に    飛礫(つぶて)の飛ぶ

ひゅううっ         風を切る音

さて さやかなる秋

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