旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

「世界の蝶と甲虫展」大丸・心斎橋店

2011-09-01 | 
今年(2011年)8月10日~22日、タイトルにある昆虫展が大阪の大丸・心斎橋店で催された。4年に1回の開催で今回で5回目だ。僕が若い頃はデパートで夏場は昆虫採集用具や標本が売られていたのだが、売り場が姿を消して久しい。それだけにこのようなイベントは少なくなっているので、かえって新鮮に感じられた。府・市教育委員会と読売新聞社が後援して、僕の若い蝶仲間・Oさん、Sさんと甲虫屋さんのYさんたちが中心になって企画したものだが、少しばかり僕も協力したので、何度か会場に足を運んだ。


入り口の正面に上掲の蝶・蝶・蝶の美しい作品が飾られている。製作したOさんはとても大変だったということだ。元のデザインを考えることはもちろんのこと、多数の標本箱から適当な蝶を選んで壊さないように移動させる作業を想像するだけでそのしんどさが容易に想像される。それだけに多くの人の目を惹き付けていたのでOさんの苦労も報われたことだと思う。


僕の受け持ったコーナーである。フィリピンのシジミチョウの展示に加えて「絶滅の危機に直面しているフィリピンの蝶」、ちょっと堅苦しいが「新種と新亜種の発表はどのようにされるのでしょうか」では記載論文を拡大したパネルとホロタイプ、パラタイプ標本の実物を展示した。特にホロタイプを目にする機会はめったにないので、興味のある方には参考になったのでは・・・と思っている。

普段は専門の蝶標本にしか接していないので、甲虫の美しさにも目を奪われ、自然界の妙に感動した。出口の手前には子どもたちにも名が通っているヘラクレスオオツノカブトムシやニジイロクワガタムシなど外国の生きた甲虫類と触れ合うコーナーがあり、子どもたちで賑わっていた。NHKの取材を受けたとのことであったが、他のニュースと重なって放映されなかったと主催者の人たちが残念がっていた。


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