近所の眼科医院のディスプレーを通りすがりに何気なく眺めて、アレッ!と思った。蝶の姿が目に入ったからだ。近づいてあらためて観た。
アクリル製とおぼしき透明な柱状の装飾物の中で、青色のアゲハチョウとシロチョウが数匹舞っている。もちろん作り物の蝶であったが、観る方向によりいろいろな姿の蝶がまるで空中を飛んでいるように観える優れものである。
この医院の建物の植え込みにはスミレが数株植わっていて、僕以外は気付いていないと思っているが、秋から冬にかけてしばしばツマグロヒョウモンの幼虫が食草として利用している。下に掲げる2枚の画像が去年の秋の幼虫の様子である。
蛹は食草のスミレには付かず、少し離れた建物のちょっとみは人目に付かない外壁に幾つも並んでぶら下がっている(垂蛹と呼ばれる形態なので蛹の尾部を上にして固着するので、ぶら下がるという表現になる)。下の2枚がその蛹たちがぶら下がっている風景である。
ツマグロヒョウモンの幼虫や蛹には気が付かなくても、この蝶の飾り物に通りかかった人たちが目を止めて、院長先生の思いに心を馳せて欲しいな・・・と願った。