天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

16日パリ殺害テロにJハマー著『アルカイダから古文書を守った図書館員』シンクロ純粋イスラム社会が元凶

2020-10-18 11:25:33 | 日記
今日の日記は、16日フランス・パリ郊外で地元中学男性教師が殺害されたテロ事件に、完全にシンクロニシティ化している今読んでいるジョシュア・ハマー著『アルカイダから古文書を守った図書館員』(2017年6月初版・紀伊國屋書店刊)での全く不寛容なイスラム原理主義者の思想です。
添付した写真は、その著書の表紙です。以下に、私が特に共感した記述を著書から一部引用・掲載します。
『1960年、当時9歳だったヘンリー・ルイス・ゲイツ文学教授は、古い漫画「世界奇談集ーウソのような本当の話」で、長い上着を着てターバンを巻いた男たちが本を抱え、16世紀のアフリカ・マリのトンブクトゥの広い大学図書館を歩くさまに、アフリカが未開で野蛮な地であるという伝統的な見方のもとで育っていたため、雷に打たれたような強い衝撃を受けた。・・2013年マリ共和国の北部が、「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ」に占領された。この過激な武装勢力は、自らが理想とする”純粋なイスラム社会”と相容れなければ、人であれ物であれ聖戦を仕掛けると宣言している。だとしたら、この古文書は500年におよぶ人間的な喜びがあふれているので、連中にとって危険なものはない。だから、今、市内の図書館員アブデル・カデル・ハイダラは、わずかな仲間とともに救い出そうと行動した。・・その後、宗主国のフランス政府は、内戦状態のマリに武力介入を実施した。そして、勝ち目のない武装勢力は自暴自棄になり、「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と叫んで、フランス軍に突進してきた。世界を揺るがし、一国を支配する寸前までいった反政府勢力を、介入したフランス軍はわずか53日で打ち破った。』
この殺害された教師は、歴史が専門で「表現の自由」に関する授業でイスラム教祖の風刺画を見せたから、このテロリストの標的になったかもしれないです。また、この著書が指摘するように、アルカイダは、”純粋なイスラム社会”を標榜し、他のイスラム教徒でも抹殺するような狂信的武力集団です。ましてや、イスラム教が国教のマリが舞台ではなく、標的とされたフランスはキリスト教信者が大半でもあり、全く容赦がなく教師の首を切断しています。このフランスのテロリストも、最後は「アッラーフ・アクバル」と叫んで死んでいます。全く信教に不寛容な人間たちです。
そして、今回、この著書を読んだことで、私自身のアフリカ・マリの歴史に関する不勉強ぶりがよく分りました。何故なら、この著書で書かれたような「アフリカが未開で野蛮な地」の認識(トリポリの古代遺跡があるリビア等の北アフリカ以外)を、私が持っていたからです。アフリカ・マリのトンブクトゥの都市施設は現在世界遺産に登録されているそうです。
まだまだ、世界には私が知らない事が多くあります。だから、これからも、多くの書籍を読んでその不備を解消したいと、今思っています。
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