インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

ひたすら体制の維持 ~文明の限界~

2011-04-15 22:04:42 | 自己主張
   やはりブログはまっとうなことを書いても面白くないし、徹底的に自己主張をする場だと思われる(どうせ、スポンサーもいないし…)。アクセス数を減らすために、今宵も酒(海童)でも飲んで、徹底的に何か書こうと思う。そう、3.11以来、世界は確実に変わったのである。

 ネット上では、噂・デマが飛び交っているし、しかしかといって、テレビや新聞の報道もかなり抑制されることは確かである。はっきり言って、国とかマスコミとか信用できない。公共機関はただひたすらパニックにならないように、社会システムが狂わないように、人々を導くだけである。

  その結果何かあれば、軍隊が出てくるであろうし(既に出たか?)、「想定外でした」(これほど酷いとは…)と釈明するわけで、実際問題、福島原発の周辺は「鳥インフルエンザ」が大流行したように、ゴーストタウンになっており、感染地域(避難区域)は拡大し、最終的には相当範囲になるだろう。鳥インフルと違いすぐには死なないが、癌細胞に長時間焼かれて死ぬわけで、結局は同じようなものかもしれない。

 東京に電気を送るために犠牲になったわけであるから、被災者には当然補償金が行くわけで、これもパニックを抑えるための一時しのぎである。ただ他の地域に流れる難民が確実に増えていくわけで、一体彼らの欲求不満やら生活問題、支える側の限界をどう解決するのか。財政はドラえもんの四次元ポケットではないから、どう考えても「争い」が起こるだろう(既に起きている)。

 一体これからのストーリーはどうなるのか? 何せ2012年のマヤの予言の近い。2011年4月から、時が経つにつれてますますパニックが広がるに違いない。国は強権を発動させざるを得なくなるだろう。「国民は一致団結して、頑張って、この緊急事態を乗り越えよう!」と。それで税金が増えたり(募金の代わりです、復興税)、私有財産の自由が制限されたり(移住の土地を開発)、新しい法律がどんどんできるわけだ。決まってしまえば、我々国民は黙ってそれに従うしかない。

 しかし、今回の津波はもはや従来のシステムをぶっ壊したわけで、文明の限界を突きつけたわけだ。何せ、原発は日本には沢山ありすぎて、恐ろしくて生活できない。それでも日本は島国であるわけで、資本主義の原則を守らねば、石油も小麦も入って来ず、今のライフスタイルは維持できない。もちろん、大勢の雇用も、社会秩序も、国家財政も、維持できない。つまりは近い将来、東海地震で浜岡原発とかも二の舞になる(どころではない)のは十分分かっていても、今と同じ体制を保たずにはいられず、まあ、このままでは破局するわけである。「想定外でした」とカネをばらまいて済む問題ではない。我々現代人は気が狂うであろう。

 いや、東北沿岸やら福島原発で追い出された人たちは、もう気が狂っていても不思議ではない。新しい生活にはカネが不可欠だから、補償が頼りなのだが、どこまで補償してくれるのか。「がんばろう!」だから自助努力が基本で、パニックにならない程度にカネを渡して、後はグローバルな資本主義にゆだねることになるだろう。しかし応援セールで汚染された食品をどんどん買うとか、被災者をたくさん雇用するとか、普通の経済主体はそんなことはやらない。市場では必要のないものは弾かれるわけである。原発から遠い食品が売れ、低賃金な中国やらベトナムでたくさん雇用があるのである。

 もう生活は出来ないのは分かっているのに「がんばろう!」とか言ってる公共機関は、全然信用できないのである。被災者を導くビジョンなど何も持ってやいない。もっとも、人間を導くというのは、「自由主義」だから国家のやることではないのかもしれないが。

 あらゆるものが、カネだけの関係だから、信用できない。こうなってしまえば、インディアンの長老とかが必要になってくるのだが、これもカスタネダの「ドン・ファン」レベルでないとだめか。

 もはや導いてくれるものはナワールしかいない! しかしナワールなど全然見かけない!(カスタネダの本の中だけ…)。何か禅僧とかにも近いような気もするが、救いというのも自分のエネルギー状態、「意識」にあるということか。