インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

アメリカの医療保険制度改革

2009-09-10 22:09:21 | 考えるインディオ
  gooブログの編集表示が変っており、「ブログの開設から 878 日 閲覧数:372PV 訪問者数:163IP 順位: 8884/…」と表示が増えていた。満遍なく色々閲覧されているようだ。最近、病気や医療に凝っているので?、やはりオバマ大統領の医療改革問題について、何か書かねばならないか。

 インディオは2年ぐらい病院へ行ったことがない(風邪物語で行った以来)。できるだけビタミンの多そうな実家の野菜を食べ(ピーマンとか)、変なものは口にしないようにしている。

 病気というのも毎日の食事の積み重ねだから、結局自己責任なのかもしれない。
ただ、既になってしまって医療が必要な貧しい人々を、見殺しにするわけにも行くまい。

 オバマ大統領は、16年前クリントンが目指した医療保険制度改革(公的保険)を導入しようとしているが反対にあっているようだ。支持率が68%から50数%に急落しているという。

 反対派によると、①財政難になり、増税が懸念される、②自由の国が、社会主義の国になる、というわけである。さすが市民が銃を持つ国。銃で自殺しようが、檻に入ろうが、病気で死のうが、自由というわけで、「長生きしたければ、頑張って努力して稼ぎ、私的な保険に入れ」というのだろう。

 しかし、現状はあまりにも酷いようで、だいぶ前だが、まろはマイケルムーアの映画『シッコ』なるものを観てそうおもった。超映画評論『シッコ』96点(100点満点中)から引用するに、

 …しかもそうした悲劇は低所得層に多い「無保険者」に降りかかっているのではなく、「民間保険に入っていた(=高額な掛け金を払っていた)のに、土壇場で保険会社に難癖をつけられ支払いを拒否された人」のそれである。このショッキングな序盤で観客は、問題点は「保険制度を営利企業に任せる」という、発想そのものである事を理解する。

 映画では、アメリカの保険屋は、私的利益を追求した悪徳商人のようである。それでヨーロッパとか公的保険のあるイギリスやフランス(税金は高いが)へ飛んで、「いいなあ」と感動し、最後にはカネのない病人とキューバへ飛び、経済後進国?の島国でさえ、人道的な医療システムを持っていて、「アメリカは何ていびつな国なのだ!」と訴えている?映画だった(…ような)。

 確かにアメリカという国家を引っ張っているのは「自由」であると思う。自由な競争を追求しているから、マラソンのように個人差が大きく開くのは当然で、トップ集団に破格の報酬を与え、国家を引っ張ってもらうわけである。もちろん、後ろを振り返れば、おびただしい数の脱落者が存在するわけで、いちいち振り向いて面倒を見ていてはトップ集団が走れなくなるだろう。

 しかし、社会が不安になってしまえば、トップランナーとて後ろから撃ち殺されるかもしれないし(?)、9.11のようなテロの温床になるかもしれない(?)。絶望者は何をしでかすか分からない(『ジョンQ』がそうだったような…)。惨状を軽減するために、導入すべきである。

 ただ日本でも公的医療費の増大が恐ろしいことになっているし、アメリカでも財政が破裂する心配がある。何せ、人口は日本の倍いるわけだ(負担も倍?)。中国なんて社会主義国家のくせに、医療費は自腹(しかも前払い!)なわけで、自己責任にするしかないと割り切っているのである。厳しいけれども、それしか手がないのかもしれない。

 アメリカは国がでかすぎるし、人種がたくさんいて、国としてのまとまりが、とれるのか?という疑問があるが…、

 プロテスタントの国なのだから、公的保険をやるべきだわい(イエス・キリストは、貧しき者に手を差し伸べます)

 中国の無保険の惨状も凄そうです 中国:公的医療保険のお寒い現状 (地球大に考える)