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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の石狩川河岸を遡る 27 後編

2018-01-28 16:21:15 | 冬の石狩川河岸遡行スノーシュートレッキング

中愛別駅周辺 ⇒ 愛山渓入口   トレッキング期日 ‘18/01/24

 この日(1月24日)は前日の深雪で苦戦したことを反省して、無理せずに体力に合わせたトレッキングが功を奏したのか、激しい疲労を感じることなくゴール地点にたどり着いた。 

 「コーンポタージュ」で一息ついた私は再びトレッキングを開始した。除雪されていない石狩川沿いの道路は、純粋の雪原よりはやや歩きやすい感じである。
 石狩川の様子は雪を被った岩が川中に座っていたり、明らかな流れが見えたりと、さまざまな様子を見せながら流れていた。
 気温は低いものの、太陽が顔を出し、風もない穏やかな天候に、私の中には余裕のようなものも芽生え、カーブミラーで自身の姿を写したりしながら前進した。

               
               
               ※ この2枚の写真は、休憩後に見た石狩川の様子です。

               

               
               ※ 石狩川河岸遡行で道路上を行くことは珍しく、こうしてカーブミラーを使ったいたずらもなかなか機会がありませんでした。

 除雪されていない道路が河岸から離れて迂回するようになるため、私は道路を離れて河岸を行くコースをとった。すると河岸は幾筋もの掘割が現れた。
 掘割には大木が倒れていて渡れそうなところもあったが、万が一を考えて迂回することを選び安全第一に進むことに徹した。迂回して無名橋を渡り、それに続く「「寿見江橋」を目ざした。

               
               ※ こうした掘割が何度も現れ、写真のように木が横たわり、一見渡れそうでしたが、安全を期して迂回しました。

               
               ※ こちらも凹んでいるところ掘割と思われますが、慎重にストックで確認しながら前進しました。

               
               ※ この大きな掘割はとても渡るところがありません。先に見える橋まで迂回しました。

               
               ※ 寿見江橋の前に「エチャトンケップ川」に架かる無名橋です。

 11時30分、道々が石狩川を跨ぐ「寿見江橋」に着いた。この後、この日のゴール地点の「愛山渓入口」に向かうため、「寿見江橋」を渡り左岸を行くことにした。

               
               ※ この橋の名も分からず、旭川建設部にお聞きしところ「寿見江橋」だということが判明しました。

 左岸も複雑な地形をしていたが、できるだけ石狩川から離れないようにしながら前進した。
 さて、この日工夫をした歩き方とは、一つは石狩川の流れが見えるかぎり、雪面の固いところを選んで進むようにたこと。
 そしてもう一つは深雪に入ると、時間を気にせずできるかぎりゆっくり進むように心がけたことだ。このことが激しい疲労から自分を守れたようだ。

 石狩川は愛山町の集落に近づくように向かっていた。
 その途中、旭川紋別自動車道の「安足間大橋」をくぐった。
 そして愛山町が近づいたところで川沿いに何かの施設が目に入ってきた。近づくと周りは柵で囲まれ、河岸を行くことができなくなっていた。このように河岸を通ることができなかったのは、私の記憶では初めてだった。
 しかたがないので、柵を避けるため大きく迂回した。すると、コースは自然に愛山町の集落に導かれることになった。
 帰宅してから、旭川建設部に施設のことを尋ねたところ北電の「愛別発電所取水施設」だということだった。

               
               ※ 「安足間大橋」を真下から見た図です。

               
               ※ 石狩川沿いを柵で囲っていた施設です。北電の「愛別発電所取水施設」だそうです。

               
               ※ 写真のように施設全体は柵で囲まれていて、ぐるっと大きく迂回しなければなりませんでした。

 そうしたところ、ある幸運に出会った。その幸運とは「愛山公民館」が目の前に現れたのである。
 その「愛山公民館」は玄関の前に大きな風除室(サンルームのようなもの)を備えていた。周りにいた住民に、「風除室で休ませてもらえないだろうか」と問うと「いいのでは」という答えをいただいたので、そこで軽食タイムを兼ねて休ませてもらうことにした。
 風除室は太陽が出ていたこともあり、ほのかに温かな空間だった。まさに災い転じて福である。私は持参していた調理パンを熱い紅茶で流し込んだ。時に12時20分だった。ここで15分の休憩を取った。
 私のこれまでの28日間の石狩川河岸遡行で、屋根の下で休憩を取れたのは初めてであった。

               
               ※ 愛山公民館の全体像ですが、玄関前に風除室が付けられていました。

               
               ※ その風除室ですが、そこには椅子まで用意されていて、一休みさせてもらうには絶好でした。

 公民館から石狩川沿いに近づくと、そこは石狩川よりは少し高い位置にあり、石狩川を覗き込むような形で進むことになった。
 そのときだった。それほど大きくはないエゾシカが私を認めて雪原を飛ぶようにして逃げ去った。今冬初めてのエゾシカとの遭遇だった。

               
               ※ 小高い崖の上から石狩川を望みながら前進を続けます。

               
               ※ 私の目の前を凄い勢いでエゾシカが跳びながら遠ざかっていきました。

               
               ※ そのエゾシカの足跡をしばらく追いかけました。そのときに足跡を並んで付けてみました。

 石狩川はここで大きく東に折れ、私はその石狩川に注ぐ安足間川沿いを行くことになった。
 「愛山公民館」から1時間10分後の13時45分、JRの「安足間川橋梁」を越え、それと並行するように架かっている「安足間橋」に着いて、スノーシューを脱いだ。
 その後「安足間橋」のすぐ近くにある愛山渓入口にあるドライブインで14時12分発のバスで「中愛別駅」まで戻り、上川町のホテルに帰った。                            

               
               ※ ちょっと分かりにくいですが、写真上部が石狩川、写真の左側に伸びるのが安足間川です。

               
               ※ 安足間川は河川改修がなされて真っ直ぐな川となっていました。すぐ上流には「安足間発電所」があるようです。

               
               ※ この日のゴール地点となった「安足間川橋梁」です。となりの「安足間橋」を撮るのを失念しました。

               
               ※ 車を駐車させていただいた「愛山渓入口」にあるドライブインです。

 この日のスノーシュートレッキングを終えて、確かに疲労は感じたものの、前日ほどではなかった。むしろ好天に恵まれた楽しいトレッキングだった。
 そして、前日の遅れをこの日取り戻すことができ、満足の一日だった。

 ところで上川町内は平昌冬季五輪の女子ジャンプ代表選手の高梨沙羅選手、勢藤優花選手の出身地である。街中いたるところに彼女らを応援する旗が立てられていたのは、さすがにジャンプ競技の盛んな町だと思わせられた。

               
               ※ 上川町の市街地に入るところに、写真のような高梨選手を応援する大きな看板が掲示されていました。

               
               ※ 街中のいたるところに、こうした高梨選手、勢藤選手を激励する幟が立てられていました。

 ※ この日の歩数 23,658歩 距離 16.8km



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