田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

マクンベツ湿原のミズバショウ

2022-04-27 15:55:09 | 環境 & 自然 & 観察会

 石狩市郊外のマクンベツ(真勳別)湿原のミズバショウは私がこれまで見たミズバショウの中では最も広大な群落と思えた。純白の仏炎苞が湿原の中に清楚な香りを振り撒いているように映った。そして幻のあのミズバショウが!

   

   ※ マクンベツ湿原の入口です。木道は石狩川に向かって真っすぐに伸びています。

 ブログ友のsyokannさんから「マクンベツ湿原のミズバショウは今が盛りで、そのうえ幻のハゴロモミズバショウ(羽衣水芭蕉)を目撃した!」という情報を得て、昨日(26日)駆け付けてみた。マクンベツ湿原は、石狩川の河口近くに広がる湿地帯である。

 午前10時ころ現地に着いたのだが、先客が数組あったくらいでそれほどの混雑ではなかった。湿原には石狩川の水辺に向かって真っすぐの木道が敷設されていた。

   

 木道に入るとすぐにミズバショウの群落が広がっていた。その規模が大きい!おそらく私がこれまでに見たミズバショウの群落の中で最大ではないかと思えた。syokannさんからの情報どおり、今が最盛期と思われるほど純白の仏炎苞も大きく生育していた。

   

   

      

   

   

 私の今回の目的は、マクンベツ湿原のミズバショウの群落を見ることと、その群落の中から見ることができるというハゴロモミズバショウを目撃することだった。

 ハゴロモミズバショウ(羽衣水芭蕉)とは、マクンベツ湿原において研究者がミズバショウの仏炎苞に包まれた中心にある円筒状の部分に黄色い花が多数集まった肉穂花序があるが、その肉穂花序に仏炎苞に似た質の白い付属片が付いている個体群を発見したそうだ。この変異型が一過性の奇形ではなく、複数の地域に広がっていることが分かり、新品種として「ハゴロモミズバショウ」と命名されたようだ。

 私は妻と一緒に目を皿のようにして一つ一つのミズバショウを肉穂花序に白い付属片が付いていないか探し歩いた。目が届く範囲を隈なく探したがなかなか見つけることが出来なかった。そのうちに木道の端に着いてしまい、眼前には石狩川の大きな流れが広がっていた。

   

   ※ 雪解け水のため水量豊かに流れる石狩川です。

 木道を折り返して戻る際にも、私たちは一つ一つの肉穂花序を丁寧に見つめ続けた。なかなか見つからず、諦めかけた時に一つの肉穂花序の下の方に白いものを認めることができた。syokannさんの写真ほど白い付属片がたくさん付いてはいなかったが、その後にも同じような株を2株見つけることができ、間違いなく「ハゴロモミズバショウ」であると確信した。

   

  ※ よ~く見てください。写真真ん中の肉穂花序の白いものが付いています。下の写真ではそれがはっきりと…。

   

   

 見つけた株はいずれも木道からは離れたところだったため、私のカメラでは小さくしか写らなかったために、「ハゴロモミズバショウ」の写真だけはトリミングして掲載することにした。

 1時間程度の探索劇だったが、貴重な花を探すことはけっこう心楽しいことだな、という新たな発見があった。 



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