田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

小樽・田中酒造本店のお雛様

2022-02-26 10:39:47 | イベント

 田中酒造本店の建物は昭和2(1927)年建造の木造2階建ての歴史ある建物で、小樽市の「歴史的建造物」に指定されている。その店内には亀甲蔵ほどではないが、田中酒造の数々の製品と共に艶やかなお雛様が展示されていた。

   

※ 昭和2年建造で木造2階建ての古風漂う田中酒造本店の建物です。

 田中酒造本店は小樽市の中心街の北東端に建っている。私はJR小樽駅から徒歩で雪道をおよそ15分かけて辿り着いた。本店の外観はいかにも造り酒屋といった趣で、田中酒造の銘柄である「宝川」の名が「地酒」という文字と一緒に布製の看板に書かれて掲げられていた。

   

※ 地酒「宝川」の文字も鮮やかに、いかにも造り酒屋といった布製の看板が目立ちます。

 入口の戸を開けると、そこは直ぐに田中酒造の製品とともにお雛様が飾られていた。お昼時だったからだろうか?店内にスタッフの姿が見えなかったが、咎められそうにもない雰囲気だったので、続けて店内のお雛様を見させてもらった。本店のお雛様は「亀甲蔵」ほど広くはない、店内の奥の方に飾られていた。展示スペースが広くないだけに完全なセットとして飾られていたのは3セットくらいだった。面白いなぁ、と思ったのは全国各地に伝わる地方独特のお雛様とか、ベンチに座っている「ベンチ雛」、こけしで作られた「こけし雛」などの変わり雛がたくさん陳列されていたことだ。   

   

※ 店内入って直ぐには、田中酒造製の宝川の樽と共にお雛様が飾られていました。

   

※ こちらも田中酒造の製品とお雛様のコラボレーションですね。

   

※ 店内奥に展示されていた3組のお雛様飾りです。

   

※ その向かいには変わり雛など小さなお雛様が展示されていました。

   

※ その一つ、「室町雛」とは、その表情、形態からいかにも室町時代を彷彿とさせる人形です。

   

※ ベンチに座って佇むお雛様とはなんと現代的な!ベンチ雛だそうです。

        

※ こけしのお雛様です。その他にも変わり雛がたくさん展示されていました。

 そういえば…、とここで思い出したのだが、私は3年前の2019年の10月に「かでる講座」において田中酒造の田中一良社長のお話を聴いたことを思い出した。話の内容まで思い出せなかったので、帰宅してブログに投稿した文章を読み返してみた。(そのブログは こちら⇒)読み返してみると「田中酒造は自社で造った製品を販売ルートには乗せず、亀甲蔵と本店だけで販売している」と記録されていた。つまり田中酒造は、小樽に観光で訪れた客のみに販売する「観光造り酒屋」に特化しているということだったのだが、日本人観光客やインバウンドが途絶えた今は大苦戦しているのではないだろうか?そのことが事前に分かっていれば、例え日本酒が苦手とはいってもお雛様を見せていただいたお礼の意味でも購入し応援すべきだったのだが…。

 田中社長はその講演で、もう一つの田中酒造の特長は会社の株を100%保有していると言われた。つまり田中酒造は株主に配慮することなく、思い切った手を打てるともおっしゃっていた。苦境に立つ今、田中酒造ははたしてどのような一手を打って出るのだろうか?

 当時、北海道酒造組合の会長に任に当たられていたが、田中社長の手腕に期待が寄せられるところである。そんなことを思いながら田中酒造本店を後にした。

 私はこの日、もう一つ「小樽市立文学館」を訪れることにしていた。文学館では小樽にゆかりの深い「石原慎太郎追悼展」が行われていたので覗いてみようと思っていたのだ。ところが祝日の翌日ということで閉館日だった。事前調査の甘さを指摘された思いで、すごすごと帰路に就いた私だった。 

《田中酒造本店の概要》

◇住  所 小樽市色内3丁目2番5号

◇電  話 0134-23-0390

◇営業時間 AM9:05~PM5:55

◇定休日  無 年中無休

◇入  場 無料

 

※ 今日はお昼から夜8時まで「北澤豪さっぽろフットボールシネマフェスティバル」と称して、サッカーに関係ある映画3本を連続観賞するというイベントに出かけるために、珍しく午前投稿としました。



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