田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

杉山愛の幸せ人生

2018-12-25 14:32:30 | 講演・講義・フォーラム等

 元プロテニスプレイヤーの杉山愛の講演会を聴いた。杉山愛は、彼女の現役時代、そして引退後の第二の人生、いかに現役時代が充実したものであったか、そして今どれほど充実しているかを滔々と語った…。

  12月21日(金)夜、道新ホールにて日本経済新聞社主催の「日経プレミアムゼミナール in 札幌」があり参加した。セミナーは、日経編集委員の田村正之氏による「老後貧乏にならないための3つの法則」という講演と、特別講演ということで元プロテニスプレイヤーの杉山愛氏「世界一の継続力 グランドスラムで62最多連続出場の裏で」と題するお話の2部構成だった。

               

         講演中の写真はもちろんNG この頁の写真は全てウェブ上から拝借しました。

 田村氏のお話は、主として現役世代に対して老後の備えのための投資の勧め的なお話で、私のような老後真っただ中の人間には少し聴くのが遅かった的内容だった。(もちろん私たち世代への助言も少しはあったが…)

 私の目的も田村氏のお話をうかがいたくて参加したのではなく、世界で活躍した有名人見たさに杉山愛氏のお話を聴くために参加したものだった。 

 プロテニスプレイヤーとして杉山愛は、17歳でプロとなり、17年間の現役生活を送っている。その間、グランドスラムの大会では個人はベスト8止まりだったが、ダブルスに強く、全英、全仏、全米でそれぞれ優勝を遂げている。個人のランキングでは2004年に第8位まで上りつめている。(これは日本人選手として伊達公子の4位に次ぐものである)

 2009年に引退し、すでに9年経っているが、現在はテニスの普及活動、試合の解説、テレビでのコメンテイターなどで活躍している。その間、結婚もして男児を設けている。

                  

                  ※ 現役時代の杉山選手です。

 杉山氏はプロテニスツアーのこと、海外で戦うことの難しさ、スランプの脱出法などテニスのあれこれを語ったが、17年間の現役生活を振り返り、「これ以上ない17年間だった」と振り返った。もちろん世界のトップに立ったわけではないが、広い世界の中で母親と二人で世界を回り、世界の強豪たちに伍して対等に戦えたことに満足しているようであった。

 彼女はテニスプレイヤーとして戦うときに常に「ポジティブ思考」だったという。それは彼女自身のプロ生活を振り返る際もポジティブに考えたということなのだろう。

                

 ポジティブ思考は、現役を退いても変わりはないようだ。彼女は全てのことをポジティブに考え、生きていると言う。具体例として現役を引退した時に「やりたいこと100」(ウィッシュリスト)を作成したそうだ。その中には結婚や、出産、富士登山やフルマラソン完走など、ともかく思いつくことを次から次とリストアップしたという。そしてそれに向かってポジティブに生きてきたという。彼女はこれまでにおよそ160のやりたいことをリストアップし、そのうちおよそ60をすでにやり遂げ、さらなる実現を目指しているという。彼女は現役時代、強気な性格の選手と聞いていた。スポーツの世界で、強豪たちに伍していくにはそれくらいの性格でなければ大成しないだろうが…。そのことが、結果として選手時代も、現役を終えてからも彼女を幸せにしているのだと思われた。 

 他人の幸せ話を聴くなどということは、どこか鼻白むものだが、功成り名を遂げた方の話は素直に聴くことができる。今回の杉山氏の話はその類だった。

 最後に杉山氏は「遊戯三昧」(ゆげざんまい)という言葉が好きだということで紹介された。ネットで調べてみると、厳しい環境でも自分がすることを楽しむという意味の禅の言葉だそうです。杉山氏はこの言葉を紹介しながら「楽しいことをするのではなく、することを楽しむ」ように生きていると話した。「することを楽しむ」…、いい言葉ですね。



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