正月の三が日も終えたので、日常にかえって、昨年末に発掘した札幌の街の珍風景 & トマソン物件の蔵出しをすることにしたい。
まずは、トマソン提唱者の赤瀬川氏からも間違いなくお墨付きを得られるであろうトマソン物件である。
記録を見るとずいぶん前の話になって恐縮であるが、12月19日(金)、地下鉄を駆って東区苗穂地区に遠征した時である。
苗穂町3丁目3番の住宅と工場が混在しているような地区を歩いていたときである。
ちょっと古びた工場に差しかかったときだった。
少し離れたところに問題の物件があった!
※ 写真の真ん中付近、2階部分に問題の物件が…。
建物の2階のところにドアがあるのだが、そのドアにいたる階段もなければ、その他にもそこへ辿り着く手段が見つからないのだ。いったいどのようにして出入りすれというのだろう?これは間違いなく〔高所ドアタイプ〕に分類されるトマソン物件である。
※ 近付いてみると、これこのとおり。
※ さらに近づいて写してみました。
周りを見ると、敷地内にもう一つ同じようなドアを発見した。しかも、こちらはご丁寧にも2ヵ所も同じ壁に見つけた。
そしてこちらの一方のドアには明らかに階段があったと思われる痕跡が壁に遺されていた。
※ 先の物件の向かい側にも現れました。しかも2ヶ所のドアが!
ここまで取材して、このトマソン物件の私が想像する生成ストーリーである。
この建物は明らかに何かの工場だったようだ。しかし、現在は現役としては使用されていないが、空き家ではなかった。現在は倉庫のような役割が与えられているようだ。
工場としての現役を終えるにあたり、壁の外側にあった階段などを取り壊してしまった結果、現在のような姿になったのではないだろうか…、と。
※ これは明らかに階段の痕跡ですよね。
そう種明かしをしてしまうと、ちょっと興醒めの感がしないでもないが、無用の物件であることには間違いない。
なお、この建物の前に○ツ○ク農業協同組合と書かれた門があったので、推測ではあるが牛乳加工工場のようなものが以前は稼働していたのではないか、と思われるのだが…。
札幌苗穂地区の高所ドア…「トマソン物件 札幌第5号」とすることにした。
なお、〔高所ドアタイプ〕について、赤瀬川氏は次のように解説している。
「トマソン物件はその構造体の一部を物理的に封じられて無用のものとなっているが、高所物件の場合、物件そのものに異常はなくとも、その位置の異常がトマソン化をもたらす。ドアなど高所にあることで無用化していることが多い。他のトマソン物件が侘びや寂びにつながる感慨をもたらすのに対して、高所物件は見上げるものに、高所恐怖的な恍惚感をもたらす。ただし高所ドアなどは荷物用として機能している場合もある」
まずは、トマソン提唱者の赤瀬川氏からも間違いなくお墨付きを得られるであろうトマソン物件である。
記録を見るとずいぶん前の話になって恐縮であるが、12月19日(金)、地下鉄を駆って東区苗穂地区に遠征した時である。
苗穂町3丁目3番の住宅と工場が混在しているような地区を歩いていたときである。
ちょっと古びた工場に差しかかったときだった。
少し離れたところに問題の物件があった!
※ 写真の真ん中付近、2階部分に問題の物件が…。
建物の2階のところにドアがあるのだが、そのドアにいたる階段もなければ、その他にもそこへ辿り着く手段が見つからないのだ。いったいどのようにして出入りすれというのだろう?これは間違いなく〔高所ドアタイプ〕に分類されるトマソン物件である。
※ 近付いてみると、これこのとおり。
※ さらに近づいて写してみました。
周りを見ると、敷地内にもう一つ同じようなドアを発見した。しかも、こちらはご丁寧にも2ヵ所も同じ壁に見つけた。
そしてこちらの一方のドアには明らかに階段があったと思われる痕跡が壁に遺されていた。
※ 先の物件の向かい側にも現れました。しかも2ヶ所のドアが!
ここまで取材して、このトマソン物件の私が想像する生成ストーリーである。
この建物は明らかに何かの工場だったようだ。しかし、現在は現役としては使用されていないが、空き家ではなかった。現在は倉庫のような役割が与えられているようだ。
工場としての現役を終えるにあたり、壁の外側にあった階段などを取り壊してしまった結果、現在のような姿になったのではないだろうか…、と。
※ これは明らかに階段の痕跡ですよね。
そう種明かしをしてしまうと、ちょっと興醒めの感がしないでもないが、無用の物件であることには間違いない。
なお、この建物の前に○ツ○ク農業協同組合と書かれた門があったので、推測ではあるが牛乳加工工場のようなものが以前は稼働していたのではないか、と思われるのだが…。
札幌苗穂地区の高所ドア…「トマソン物件 札幌第5号」とすることにした。
なお、〔高所ドアタイプ〕について、赤瀬川氏は次のように解説している。
「トマソン物件はその構造体の一部を物理的に封じられて無用のものとなっているが、高所物件の場合、物件そのものに異常はなくとも、その位置の異常がトマソン化をもたらす。ドアなど高所にあることで無用化していることが多い。他のトマソン物件が侘びや寂びにつながる感慨をもたらすのに対して、高所物件は見上げるものに、高所恐怖的な恍惚感をもたらす。ただし高所ドアなどは荷物用として機能している場合もある」
このふたつのドアは、まさにトマソンの完全形と言ってもいいでしょう。過去には何かがあって何かの意味をなしていたのかもしれませんが、今は無用の長物、トマソン以外の何物でもありませんねー
見ていると不思議な気分になります。
最後の写真は階段の痕跡のようでもあり、小屋があったようでもあり。
謎が深まります。
三枚目の写真では水道管のようなものが気になりますね。
高所ドアは私も写真を撮ったことがあります。
下記に掲載してありますので、よろしかったら。
(ページの一番下です)
http://homepage1.nifty.com/onara/twlight.htm
いわゆる「ホームページ」スタイルの写真館です。
http://homepage1.nifty.com/onara/photo.htm
いや~、トマソンの教科書に載っているようなドアをついに発見することができました!
この後も続きますよ~!
乞う、ご期待のほど。
身近に先駆者がいたということに驚いています。他にもきっといそうですね。
先駆者はさすがに目の付け所が違います。
水道管には気が付きませんでした。
それにしても小樽市内の高所ドアの4連発は見事ですね。