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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

宮沢賢治と新見南吉の作品を読む朗読会

2025-03-28 11:14:46 | ステージ & エンターテイメント
 宮沢賢治、新見南吉というと、童話作家として超一流のお二人である。そんな二人の作品を取り上げた朗読会があった。朗読の世界に若干の疑問を抱いていた私だったが、思い直す契機となったような気がしている。

     

 3月26日(木)午後、渡辺淳一文学館で朗読スクール「みんなの朗読 第6期 受講生発表会」があり参加してみました。
 朗読スクールとは、渡辺淳一文学館が主催するスクールで、ドラマチック・リーディング・グループ「蔵」などに所属する栗山博氏が3カ月にわたり指導した結果、発表する会のようでした。今回は8名の受講生の皆さんが朗読されるのを聴くことが出来ました。

    
    ※ 渡辺淳一文学館の外観です。

 渡辺淳一文学館のホールは地下にあって、座席数100名程度のミニホールですが、とても落ち着いた雰囲気のホールだなぁ、と映りました。

 朗読された作品は…、
 ◇新見南吉作「手袋を買いに」
 ◇宮沢賢治作「風の又三郎」

の二作品でした。

 朗読する受講生は計8名の皆さんでした。
 最初に新見南吉作の「手袋を買いに」が朗読されましたが、およそ20分程度の作品を3名の方によって読み継がれました。受講生のみなさんの朗読については後述しますが、私が今まで体験した朗読会と異なっていた点についてまず触れたいと思います。
 それは、朗読と共に効果音が流されたことです。併せて、バックには絵本に描かれている絵が投影されたことです。このことが大変効果的に私には映りました。

   
  ※ 朗読中は写真撮影はNGでしたので、開演前のステージを撮らせてもらいました。

 続いて、小休止の後、宮沢賢治作の「風の又三郎」が朗読されました。こちらは約80分間という長編で、8人の方々によって読み継がれました。
 こちらももちろん効果音とバックに画が投影される中での朗読でした。

 さて、全体を通しての今回の朗読会の印象ですが、読み手の皆さんのレベルがとても高いレベルで揃っていたということが第一の印象でした。
 特に特徴的だったのは、声の質は個々それぞれなのはもちろんなのですが、どの読み手の声も聴いている者に心地良く聴こえてきたことでした。
 これはきっと指導される栗山さんが、受講生一人ひとりに様々な声を出させて最も相応しい声を見出して、その声を徹底させた結果だったのではないか、と推測したのですが、実際はどうなのでしょう?
 指導される栗山さんが「ドラマチック・リーディング・グループ」に所属されているということですが、効果音やバックに投影される絵も含めて、「これぞドラマチックリーディングなのか?」と思わせてくれました。

 今回は「受講生発表会」ということで無料で公開されましたが、受講生の方々がさらに修練された暁には、市内各所で開催されているような有料の朗読会に出演することに繋がっているのかもしれません。
 そういう意味では、一度有料の朗読会も一度体験してみなくては、と思い始めた私でした。