札幌の文化財や歴史文化の価値や魅力を多くの方に知っていただき、楽しんでいただくため、を目的としたイベントでしたが、フェスティバル(祭り)と銘打ったためだろうか、やや私には物足りない思いを感じざるを得ないイベント、という印象に映ったのですが…。
昨日(2月16日)、地下歩行空間北3条交差点広場をメイン会場として札幌市歴史文化のまちづくり推進協議会が主催する「さっぽろれきぶんフェス2025」が開催され参加しました。
昨日は日曜日だったこともあり、他にもコンサートや映画会などの催しがあり、どれに参加しようか迷ったのですが、昨年度私は協議会が主催するワークショップに参加した経緯もあり、このフェスへの参加を決めました。
昨日(2月16日)、地下歩行空間北3条交差点広場をメイン会場として札幌市歴史文化のまちづくり推進協議会が主催する「さっぽろれきぶんフェス2025」が開催され参加しました。
昨日は日曜日だったこともあり、他にもコンサートや映画会などの催しがあり、どれに参加しようか迷ったのですが、昨年度私は協議会が主催するワークショップに参加した経緯もあり、このフェスへの参加を決めました。

主催する「札幌市歴史文化のまちづくり推進協議会」とは、「札幌市の文化財や歴史文化の価値や魅力を多くの市民が共有し、大切に次の世代へ引き継いでいく、歴史文化の魅力あふれる都市」の形成に寄与することを目的として、札幌市、一般社団法人札幌観光協会、札幌商工会議所を構成団体として令和2年に設立した協議会だそうです。
昨日のフェスは次のような構成からなっていました。
◆パネル展
◆体験プログラム
◆街歩きツアー
◆ステージプログラム
となっていましたが、私はステージプログラムを中心に参加しました。併せてパネル展も見せていただきました。
私が参加したステージプログラムはさらに次のような構成となっていました。
◆講演Ⅰ 「路面電車おもしろ歴史」 街歩き研究家 和田哲氏
◆講演Ⅱ 「遺産風景の撮り方」 フォトグラファー 岸本日出雄氏
◆ステージ発表 「落語で楽しむ文化財」 落語家 林家とんでんへい氏
◆パネルディスカッション「札幌の歴史・文化の楽しみ方・生かし方」
(登壇) ◇札幌商科大教授 池ノ上真一氏
◇池ノ上研究室学生(鎌田新さん)
◇喫茶寿珈琲店々主 柴田寿治氏
◇(株)エゾシカ旅行社 中根萌氏
◇街歩き研究家 和田哲氏

私は期待をもって3時間椅子に座り続けたのですが、正直に告白すると「やゝ物足りなかったかなぁ」という思いです。一生懸命に準備に奔走された関係者の方々には申し訳ないのですが、果たして参加された皆さんが趣旨である「札幌市の文化財や歴史文化の価値や魅力」を感じられただろうか?そしてそれを「次の世代に引き継いでいこう」とする意識を高めることができたか?となると、やや残念だったかなぁ、というのが偽らざる感想です。
唯一、和田氏のお話には傾聴すべき内容も含まれていました。私はこれまで何度ととなく和田氏のお話を伺っているので多くはこれまでにもお聴きしたお話でしたが、札幌市交通局に大刀豊氏というデアマンの存在を紹介していただいたのは初めてでした。(大刀氏は最終的に札幌市交通局長まで務めた方です)
大刀氏は札幌市電の名物「ササラ電車」を考案した方だそうで、「ササラ電車」の発明によって札幌市電はこれまで多雪地帯の札幌にあって運休となっのは歴史上たった一日だけだそうです。その他に大刀氏はジーゼルカーを走らせることを考案したり、札幌市の地下鉄がゴムタイヤ方式を導入したのも大刀氏の決断だったそうです。
期待のパネルディスカッションも、焦点が絞り切れなかったなぁ、という思いが残りました。例によって私はメモを取り続けたのですが、登壇者のお話から「〇〇することによって歴史文化を楽しんだり、生かしたりできますよ」といった発言を伺うことができなかったのでは、という印象を私は持ったのですが、一緒に聴いていた他の方々はどのような感想を抱いたのでしょうか?

今回のフェスで、札幌市歴史文化のまちづくり推進協議会が文化庁の助成を受け、「さっぽろ文化財散歩」という冊子を発行して、それを市民に配布していました。私もいただきましたが、これまで発行したテーマは「大友堀編」、「開拓使編」、「札幌軟石編」、「縄文文化編」、「積雪寒冷都市編」、「札幌路面電車編」の6編でした。
私は大切なことが欠けているように思えるのです。それは札幌の街づくりの基礎を担った「屯田兵」についてのものが欠けているように思えるのです。
私が所属する「めだかの学校」では、今年度「さっぽろの古を訪ねて」というテーマで学習する3年目の学習として「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を辿る」と題して、札幌市内外の屯田兵村跡の5ヵ所を現地訪問し、現在の札幌市の基礎を築くために屯田兵の皆さんが刻苦勉励したことを痛感しました。現在の札幌市発展の基礎を築いたのは間違いなく先人・屯田兵の方々だと思います。その屯田兵の軌跡や価値を後世に伝えていくことも協議会の大切な任務ではないか、と今回のフェスに参加して考えたのですが、いかがなものでしょうか??