札幌景観資産で7番目に指定されたのが「日本基督教団札幌教会礼拝堂」である。教会は創成川東沿いに建てられているが、よく目立つ建物である。私は内部を見たくて日曜礼拝に参加した。
※ 創成川公園側から撮った札幌教会礼拝堂です。周りを高いビルに囲まれています。
札幌教会の礼拝堂は当初1889年に木造で設立されたが1903年に火事で焼失したために、翌1904年に外壁を札幌軟石で覆った現在の礼拝堂が完成したそうだ。
建物全体は正面に礼拝堂。左手に塔を配置したロマネスク風の建物であるが、建設後100年以上が経過したことで、札幌軟石の壁の色は歴史の重みを感じさせるような重厚な佇まいを見せている。
※ 本来は灰白色の札幌軟石の壁が100年以上の風雪にさらされやや黒ずんでいます。
後述しているように「外観のみ見学可」となっていたが、礼拝に参加すれば内部を見ることも可能と分かった。そこで野次馬根性旺盛な私は特別にキリスト教に関心があるわけではないのだが内部の様子が知りたくて日曜礼拝に参加することにした。参加するにあたって、日本基督教団のことを少し調べてみると、メソジスト派の教会ということでプロテスタントに属していることが分かった。
※ 窓一つとってもこだわりが見て取れます。
礼拝に参加している方々はやはりお年寄りの方が多く、約30名くらいの方が参加していたようだった。礼拝は奏楽、招調、讃美、聖書、祈祷、説教…、と続いたが、新参者の私にとっては司会者や牧師は確かに日本語で話されているのだが、その意味を理解することはまるで困難だった…。しかし信者の方々と同じような所作をしているうちに、内部の写真を撮ることなどとてもできない気持ちになり、一枚も写真を撮ることはなく約1時間の礼拝は終わった。
※ 礼拝堂の横には教会の建物(礼拝堂以外の機能を備えたところ?)が続いていました。
ところが帰宅してから思い出したのだが、私は過去に友人たちとグループでこの教会を訪れ、見学させいただいてことを思い出した。その時は礼拝などの行事が行われていなかったこともあり、内部も自由に撮らせてくれた。その際にアップした拙ブログを添付しておくので、興味のある方はそちらを覗いていただきたい。(その時の様子はこちらから⇒)
※ 建物は札幌景観資産の指定だけではなく、国の「登録有形文化財」にも指定されています。
《日本基督教団札幌教会礼拝堂 情報》
◇所在地 札幌市中央区北 1条東1丁目3
◇建設年 1904(明治37)年
◇構 造 木造石造
◇指定年 2006(平成18)年3月7日
◇その他 外観のみ見学可。
◇訪問日 2021年10月24日