田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌市の都市緑地めぐり⑧ 新川緑地 前編

2020-06-19 16:45:42 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 自転車で往復1.5時間、ウォーキングで往復4時間。現在の私の体力では十分すぎる負荷だった。川の両岸を往復する単調なウォーキングは気温が高かったこともあり、体力面だけでなく、精神的にもきつい新川緑地の探索だった。 

※ 写真が30枚を大きく超えそうなので、前・後編でレポートすることにしたい。

   

   ※ 新川河川敷の中でも最も木々が茂っていた散策路です。

      238,083㎡(ドーム約4.5個分)

  

  ※ 左端がスタート地点の「西陵橋」、右端が折り返し点の「第一新川橋」です。

 「新川」は明治時代に氾濫を繰り返す地域の治水対策のために掘削された人工の河川である。だから内陸から石狩湾に向かってほぼ真っすぐに掘られている。資料によると、新川は、琴似川と琴似発寒川が合流する地点から石狩湾までの約10kmを指すそうである。

 琴似川と琴似発寒川が合流する地点にはちょうど「西陵橋」が架かっている。私はこの橋をスタート地点と定め、自宅から自転車で「西陵橋」をめざした。自宅からの距離がどれくらいか正確にはわからないが、45分間かかって「西陵橋」の袂に着いた。

   

   ※ ①西陵橋

   

   ※ 「西陵橋」の上から撮ったもので、左側が琴似発寒川、右が琴似川、二つの川の合流点です。中島でのんびり釣りを楽しんでいる人が見えます。

 私は「西陵橋」から、最も石狩湾に近いところに架かる「第一新川橋」を目指して往路は左岸を歩き、袋には右岸を帰ってくるというコースを選定した。

 「新川緑地」は先に訪れた「中の川緑地」と同じく河岸が緑地として指定されている。「中の川緑地」は堤防上に散策路が設けられているが、こちら「新川緑地」は河川敷が広く堤防内に散策路が設けられていたので、私はそこを通って「第一新川橋」を目指した。

   

   ※ 西陵橋の袂、スタート地点にベンチが並んでいました。

 河岸は新川が完成されてから130年以上経っている(1887年完成?)こともあり、木々も大きく成長し、立派な緑地となっている。

 ただそのことがこの日(6月13日)のように気温が高い日には風が通らなく、蒸し暑さが堪えた。気持ち良くウォーキングするには堤防上を歩く方がずっと心地良かったはずだ。ランニングをする人は堤防を走っている人が多かったようだが、それでもこちらの散策路を走っている人も何人か見かけた。

   

   ※ 左上の堤防上を見ながら、河川敷の散策路を走るランナーです。

 新川は西区(厚別区)と北区を分ける境界線でもあるが、川に架かる橋の多さも際立った。数えてみると、7つの車道橋と1つの人道橋が架かっていた。

   

   ※ ②天狗橋

   

   ※ ③稲積橋

   

   ※ ④新川さくら並木橋(最も新しい橋)

   

   ※ ⑤新川中央橋

   

   ※ ⑥前田森林公園橋

   

   ※ ⑦前田ふれあい橋(人道橋) 橋の真下からの一枚です。

   

   ※ ⑧第一新川橋

 また、新川との間で水を出し入れする(というよりは排水機能かな?)樋門も結構目立った。小さな樋門の場合は散策路にも橋が架けられているのだが、大きな樋門になると流れも大きくなり橋が架かっておらず、堤防まで一度上がって通過しなければならない場合もあった。(往路で3度、復路で2度)

   

 ※ このように樋門が大小かなりありました。(数を数えず)こちらは橋が架かっています。

   

   ※ 樋門の水路の水たまりにカモが!おしどりなんですねぇ。

   

   ※ こちらの樋門の水路には橋が架かっていなく、堤防上に上がらされました。

   

   ※ 手稲区の市街地を流れる樽川の水が排出される樋門です。通行不可。

 また、過日探索した「中の川」が新川に注ぐところでは大きく迂回を強いられ、先日渡った中の川の人道橋「ゆたか橋」を再び渡ることになった。

   

  ※ 中の川が新川に合流する地点で迂回を強いられ人道橋「ゆたか橋」を再び渡りました。

   

   ※ 中の川(下側)が新川に合流するところです。

 大きな木々と高い堤防に囲まれ、見通しがきかない中でのウォーキングは単調で、疲れも倍加した。それでも散策路の脇には北海道の花であるハマナス(ちなみに札幌市の花はスズランです)が満開の時を迎え香しい匂いを放っていた。また、いくら河岸とはいえ100年以上も経つと木もここまで成長するのか、と思わせるくらい高くそびえる木にも時々出会うことができた。

   

   ※ 写真のように大木となった木もたくさんありました。

   

   ※ ハマナスの花がけっこう目立ちました。下のハマナスは違った品種?

   

 また、単調な散策路で変化を感じさせてくれたのが、堤防の法面(のりめん)を活用した子どもたちの原画によるタイル製の壁画だった。適度な間隔をおいて時々現れた。壁画には原画を描いた子どもの名前が記されていて、採用された子どもにとっては記念となる出来事だったに違いない。 

   

   ※ このような壁画が等間隔でなんどもお目見えしました。

 一つの気づきとして、左岸の方の堤防の法面はイタドリなどの雑草が繁茂しているのが目立った。一方、川越しに見える右岸の方は業者が刈り取りを終えて黄色く枯れた法面が目に入った。時期的な違いだろうが、あまり雑草が成長しないうちに除去してもらいたいものだ。

   

   ※ 堤防の法面を覆うイタドリの群落です。

 スタートから2時間、折り返し点の「第一新川橋」に到達した。その先散策路は造成されていなかった。ここまでの距離は約7.5キロ。辛さもあって、ゆっくりペースのウォーキングとなった。

   

 ※ 堤防上に建造物が見えたので確かめにのぼってみると、バーコラとベンチがありました。

   

   ※ その横には立派な園名板が設置されていました。

   

    ※ さらに横には新川緑地の案内図が設置されていました。

   

   ※ 堤防上にはゴムチップを固めた脚に優しい走路が続いていました。