田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌市の都市緑地めぐり⑤ 荒井山緑地

2020-06-14 19:12:11 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 緑地の入口に「関係者以外の車両の進入を禁止します」とあった。「えーっ!?市民には解放されていない緑地なの?」と思ったが、冷静に読むと車両の進入禁止である。私は車をそこに置き、そこから自分の足で荒井山緑地を巡った。

   

   ※ 荒井山緑地を象徴する一枚として、丸太階段を登る途中で撮影しました。

 荒井山緑地    88,281㎡(ドーム約1.5個分)

  

 「荒井山緑地」は少年少女向けのスキージャンプ台「荒井山シャンツェ」があるところとして知られている。場所は岩倉山小学校の隣、岩倉山ジャンプ競技場に向かう途中にあるのだが、私は傍を通ったことはあるものの辺りを巡ってみたことはなかった。

 幹線道路から荒井山緑地を目指す引き込み線に入って直ぐのところに、リード文に示すような看板があり、ゲート閉められていた。一瞬戸惑ったが、そこに車を置き、歩いて緑地内を巡ることにした。

   

   ※ この表示に最初は度肝を抜かれました。

 最初に「荒井山シャンツェ」に向かった。舗装道路をえっちらおっちら上った。車で行けたら楽なのだが…。しばらく行くと荒井山シャンツェの管理棟が建っていた。そしてその横には二つのジャンプ台が並んでいた。ミディアムヒル(K点55m、ヒルサイズ62m)とスモールヒル(K点25m、ヒルサイズ25m)だそうだ。二つのジャンプ台共に夏季も使用できるような設備が整ったジャンプ台だった。

   

   ※ このような急な舗装路をえっちらおっちら上りました。

   

   ※ その先にあったのがジャンプ台の管理棟(?)でした。「立入禁止」看板が!

   

   ※ この写真一枚撮るだけの間、ちっょと失礼しました。

 荒井山緑地は緑地マップでもお分かりのように緑地の真ん中にジャンプ台があるだけで、他は何にもない。しかし、子細に見ると別方向に「丸太階段」、「休憩所」とある。私は一度坂を下り、入口の所まで戻って、ジャンプ台とは反対方向を目指した。

 この丸太階段がきつかった。ぐいぐいと高度を増していく。たちまち向かい側に見える岩倉山小学校の校舎が眼下に見えるようになった。

   

   ※ 丸太階段とその横には舗装の坂道も…。私は舗装路を登りました。

   

   ※ 上る途中で見た二つのジャンプ台です。

 途中には「荒井山展望台」があり、そこからは眼下の大倉山小学校、そして遠くには札幌市街地を見渡すことができた。

   

   ※ 荒井山はもともとは市民スキー場だったのですね。

   

   ※ 「荒井山展望台」から見た光景です。

 坂はまだまだ続いた。そしてマップにある休憩所に着いた。休憩所といってもベンチがあるわけでなく、ただのちょっとした広場といった感じである。当初はベンチもあったのかもしれないが、利用者が多いとはとても思えず、朽ち果ててしまったのかもしれない。ただ「大倉山競技場」と書かれた案内板がポツンと立っていた。その方向には確かに森林の中へ向かう細い道が続いていたが、とても踏み込む勇気は持てなかった。「札幌50峰」の一つである荒井山を登られた函館市在住のsakagさんによると、その先に荒井山の山頂標識があるとのことだったが…。

   

   ※ さらに丸太階段は続きました。写真の印象よりずっーと急な坂でした。

   

  ※ 着いた休憩所というところです。大倉山競技場は写真のようなやぶ漕ぎのようです。

 「荒井山緑地」を訪れてみて、緑地が完全に荒井山シャンツェのためにだけに存在しているような印象をおぼえた。ジャンプ場関係者にとっては望ましい形なのだとは思われるが、いかにももったいない思いがした。ジャンプ台の下部の方にマップでは薄く通路のようなものが見えるが、実際には深い雑草に覆われたままだった。ここらあたりを整備して市民向けの散策路を造成するなどすることで有効利用を図っては?と思うのだが…。ただ、二つのジャンプ台のためだけにドーム1.5個分を占有するのはどうなのだろう?緑地の目的そのものからは逸脱はしていないのだが…。

   

 ※ 「荒井山緑地」の下部はごらんのような状況で、とても散策できる環境ではありません。

 そう思いながら緑地を後にしようとしたら、入口で女子中高生のグループに出会った。聞くとジャンプのトレーニングに訪れた、ということだった。未来のオリンピック選手?