衆議院選の期日前投票をしてきた。以前の「不在者投票」と比べて、ずいぶん簡略化されたものである。中央区の期日前投票所である中央区役所分庁舎6階の会場には次から次へと投票する人たちが駆けつけていた。
特に理由があったわけではない。投票日当日になって、私の気まぐれ虫が疼きだし「投票に行くのを止~めた」ななどという事態を避けるために、特に予定のなかった今日「期日前投票」に出かけたということだ。
※ 中央区役所分庁舎前に掲げられていた投票を呼び掛ける標語ですね。
期日前投票では書面による「宣誓」をしなければならない。宣誓とはいっても、5つある事由の中から一つを選び、住所・氏名・生年月日を記入するだけである。私の場合は最も無難な事由2の「レジャー・観光・買い物」のところにㇾ点を入れた。
後は、担当者から投票用紙をもらい、記載台で記入後、投票函に投票するという普通の投票とまったく変わらない。
※ 分庁舎の窓ガラスには期日前投票所の表示が目立つ色で大書されていました。
私は現職時代は転勤族だったために、何度か「不在者投票」をする機会があった。
一つは転勤後まもなくあった選挙で、転居地における居住期間が3ヶ月未満だったときに、前任地の選挙管理委員会に申し出て、転居先の選挙管理委員会で選挙したケースである。
もう一つは、転勤前に選挙の実施が決まっていたが、投票日が転勤後に設定されていたため、事前に転勤前の選挙管理委員会で選挙をしたケースがあった。
この場合、どちらともその手続きがけっこう煩雑であり、投票した後も厳重に封をして渡すという手順が必要だったように記憶している。
※ 6階の期日前投票の会場案内です。さすが内部は写すことを控えました。
それに比べると、「期日前投票」は手続きなどが非常に簡略化されていることに内心驚いた。事由について特に問いただされるわけではなく、本人確認も特別なことはなく、投票日に行う場合と特に違いはなかった。
簡略化され過ぎていて不正投票などないのかな、とちょっと不安も覚えた。
性善説に立っているということだろうか?
最近の選挙ではいつも投票率の低下が話題となっているようだ。
「期日前投票」が投票率の低下に対する歯止め効果があるともされているが、はたして今回の衆議院選の投票率はどうなるのだろうか?