田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

春高バレー 道大会を視る

2013-11-21 23:51:10 | スポーツ & スポーツ観戦
 はちきれんほどの若さが満ち溢れているのかと思ったが「意外に静かだなぁ…」と館内に足を踏み入れた時には思った。ところが試合の行われているアリーナ内に一歩入ると別世界、そこでは若さが激しくぶつかっていた。 

          
          ※ 女子の準々決勝戦 札幌大谷 対 旭川大高の試合の一コマです。

 昨日の投稿でも触れているが、最近は講演・講座の受講ばかりが続いていた。それはそれで自分なりに納得はしているのだが、なんとなく自分らしくないな、とも思っていた。
 そこで本日もある講座を受講予定だったのだが、急遽予定を変更して「春高バレー」の北海道大会を覗いてみることにした。

 正式大会名は「第66回全日本バレーボール高等学校選手権大会 北海道代表決定戦」という長~い名前らしい。11月19日~22日までの4日間日程で「北海きたえーる」を会場に行われていた。私は大会三日目、男女の三回戦と準々決勝戦を観戦した。

 リード文のことについてなのだが、私は高校生の全道大会なのだから会場の内外に高校生が溢れていて、若さが充満しているのではと予想しながら会場に向かった。ところが地下鉄駅直結の「きたえーる」館内に入ったところ予想に反して、閑散といってもいいほどに高校生の姿が見えなかった。このことについては後述するが、田舎者の私の勘違いがその原因だったようだ。

 そしてその足で試合会場のアリーナに足を踏み入れてみると、選手たちの掛け声や、応援の生徒や家族の声援する声が響いていて、高校生の大会らしい雰囲気に一変した。
 高校生のバレーボールの観戦は初めてではないはずだが、改めて観戦の難しさを感じた。それは、アリーナ内では4コート全てで同時進行的に試合が行われているのだ。私のように特定のチームを応援するわけでない者にとっては目移りがしてしまい、集中して観戦ができないのが困った。

          
          ※ ご覧のように広いアリーナでは4試合が同時並行で行われていた。

 そんな中で私が何に注目していたかと云えば、素人が良く考えることで「誰かスーパースターの卵はいないものか?」といった興味だった。
 私はアリーナの比較的高い位置から俯瞰するように全4コートに目を配りながら観戦をしていたのだが、結論から先に言うと残念ながらスター候補は私の眼には映らなかった。バッシバッシとボールを相手コートに叩き込み一人で試合を決定づけるという漫画の主人公のような選手の存在をどこかに期待していたのだが、それは所詮素人の浅はかな期待というものか…。

          

      ※ 動きの速いスポーツシーンを撮るのはなかなか難しいことです。何度もトライして撮った2枚です。

          

 その中で、私が微かに可能性を感じたのが敗れはしてしまったが、旭川実業高の2番の選手だった。彼は上背もある上に身体もがっしりしたタイプで、ウォーミングアップでの打球の速さ・強さは同僚の中で群れを抜いていた。事実三回戦の対釧路工業戦ではエース格として存在感を発揮していた。しかし、準々決勝の対札幌藻岩戦ではいとも簡単に止められていた。スター候補とは云えない所以である。しかし、魅力十分である。捲土重来を期し練習に励んでもらいたいものだ。

          
          ※ 女子の優勝候補の一角札幌大谷の父母・生徒の応援団です。

 違う意味で注目したのが男子の恵庭北高である。恵庭北が戦っているところを見ると、他のチームに見られるユニフォームの色が違った〔リベロ〕の選手が見当たらないのだ。そしてベンチをよく見てみると、なんと控えの選手も一人もいなく6人だけで戦っていたのだ。この人数で地区大会を勝ち抜き、本大会の一回戦も突破したのは立派というほかない。6人の体格もけっして恵まれていると言い難い中で、準決勝に進出した札幌藻岩に対して堂々と戦っていたのが印象的だった。頑張れ!恵庭北!

          
          ※ 恵庭北の6人の選手です。女子マネージャーが懸命に選手に涼を贈っています。

 さて、大会の方はトーナメント表の四隅を占めるシード校が順調に勝上がってきたようだ。唯一その四隅の中から敗退したのは女子の部の広陵高校(幕別町)だけである。
 大会規定では北海道から男女それぞれ2校ずつが代表として選ばれるということで、明日の準決勝戦が最も見応えがあるようだ。その戦いは、
  男子が〔とわの森〕対〔尚志学園〕、〔札幌藻岩〕対〔東海大四〕、
  女子が〔札幌大谷〕対〔帯広南商〕、〔札幌山の手〕対〔旭川実業〕
となっている。男女とも傑出したチームは見当たらなかった。接戦になるような気がするが、果たして全国切符を掴むのはどこの高校だろうか?
 明日もぜひ観戦したいと思ったが、予定が入っていて断念しなければならないのが残念である。

          
          ※ こうした激励幕が会場のいたるところに飾られていました。

 さて、勘違いの件である。
 「春高バレー」はテレビでも中継され(地方大会は決勝戦のみ)、スポーツファンには注目度の高い大会である。一般紙である道新のスポーツ欄の扱いは小さいが、今日蕎麦屋で見たスポーツ新聞では大きく扱われていた。
 田舎にいてメディアからの情報だけを頼りにしていたときには、その報道からきっと会場の内外は高校生が溢れかえり、賑やかな雰囲気に包まれているんだろうな、と想像していた。ところが実際に会場に足を運んでみると、想像は覆された。
 考えてみると、高校の部活動の一つの大会である。選手の家族は夢中になるかもしれないが、その他の人や高校の同級生たちにとっては数あるスポーツや文化的な大会の一つに過ぎないということかもしれない。
 私は高校野球にたくさんの一般市民が駆けつける姿を見ていて、他のスポーツでも「同じに違いない」と思い込んでいた節があったようだ。高校野球はやはり特別な存在ということだろうか…。