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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 35 藻岩山(市民スキー場コース)

2013-07-22 16:48:13 | 北海道低山紀行 & Other
【札幌近郊低山紀行】とは、「低山」の定義を標高1,000m未満の山としてその山々を巡ろうというものである。数えたところ札幌近郊には30峰以上の登山に適した低山があるようである。そこを体力づくりも兼ねながらぼちぼちと挑戦することにした。

 コース名からスキー場を横目にその脇を登っていくものと思っていたのだが、案に相違してコースは完全な林間コースだった。

               
               ※ 藻岩山登山「市民スキー場コース」の概念図です。

 18日の「慈啓会コース」に続いて、今日22日「市民スキー場コース」から藻岩山に登ってみようと思った。
 車で市民スキー場の駐車場まで我が家からおよそ15分で着き、早速支度を整え「登山道」と明示されたところから登山を開始した。

          

 登り始めはせせらぎの音が聞こえていたと思ったが、直ぐにそこから離れ急なカラマツ林の斜面を登り始める。
 私はスキー場を横目にしながら登っていくものと思っていたのだが、コースは完全な林間コースで、スキー場はまったく望むことができなかった。天候は薄曇り、気温も25℃前後とこの時期にしては暑くはない。
 まず目指すはコース図で「377」と記されたところだ。ぐいぐいと高度を増していくコースだが、自分のペースを守りながらゆっくりと歩を進めた。それでも10分も行動すると全身から汗が噴き出し始めた。

          
          
          

 後から来た若い人が私とは段違いのペースで登って行った。すると今度は上の方からランパンとTシャツ姿の若者3人が走りながら下りて来た。富士山でもそうだったが、最近の山ではこうして山道を走っている若者をよく目にするようになった。トレイルランという競技会も開かれていると聞くから、若者の中では山岳ランが一種のブームなのかもしれない。

          
      ※ 木にできたウロに誰かが挿したのではと思われたが、良く見てみるとウロの中から自生していた植物でした。          

          
          ※ 春山と違い夏山は色彩に乏しい。緑に中に唯一見つけた朱色のヤマユリです。

 どこかに「377」という標識があるのではと思いながら歩を進めると、はっきり明示されていないもののそれらしきところを通過した。そこは登りだしてから初めて樹間を通して札幌市街が遠望できるところだった。しかし、下山してから検討したところどうもそうではないらしい。

          
          ※ 木の間から僅かに下界が見えるところが「377」かと思ったのですが…。
          
 そんなことから「377」を見つけられないまま第一のピークを過ぎ、下りに入った。
 ちょっとした下りが続いた後、再び急な上りとなる。苦手の階段登りも現れた。藻岩スキー場名物の兎平の急斜面の横を登るコースである。
 その登りの途中から兎平の急斜面を覗けるポイントに出た。振り返ってみると、眼前に見える山を登り下ってきたことになる。どうやらその山のピークが「377」ではないだろうか、と私は考えたのだが…。(周りの2~3の人に聞いたが誰も分からなかった)

          

          
          ※ 兎平の急斜面です。スキーで滑り降りるのはなかなか大変です。

          
          ※ 兎平から振り返ったところです。手前の山を越えてきました。そのピークが「377」では?
 
 兎平の急斜面を登りきったところにNTT無線中継所がある。ここまでの標準時間が60分となっていたが、私はなんとか50分で到達した。
 そして無線中継所に続いて、藻岩山ロープウェイの中腹駅舎に着く。ここまで来ると山頂が目に入ってくる。
 登山路は中腹駅から山頂駅まで伸びるケーブルカーの線路沿いを登るコースとなる。
 最後の最後、ケーブルカーのコースから離れ、やはり「胸突き八丁」が用意されていた。階段状に岩が積み重なったところを登りきると山頂である。

          

          

          

 今回は体調も良かったのだろう。汗はたっぷりとかいたが、息切れするようなこともなく標準時間までかからず山頂に到達することができた。息切れしなかったのは、一人登山で自分のペースで登れたことが大きいような気がする。私の場合、やはり個人登山がたのしめるのかなぁ?

          

【藻岩山(市民スキー場コース 登山データー】
標 高  531m
駐車場  藻岩山市民スキー場の大きな駐車場がある。
行 程  登山口→(50分)→NTT無線中継所→(15分)→藻岩山山頂→(40分)→登山口
時 間  登山(約65分) 下山(約40分)
天 候  薄曇り
登山日  ‘13/07/22