goo blog サービス終了のお知らせ 

田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

盤渓市民の森の春 Ⅳ & 三菱山登山

2021-05-13 15:48:58 | 環境 & 自然 & 観察会

 狙っていたサンカヨウやシラネアオイは時期尚早だったようだ。しかし、開花の兆候を確認することはできた。陽気につられ「盤渓市民の森」の上部に位置する三菱山にも登ってみた。

   

   ※ この時期の森は新緑の葉に包まれて実に清々しい思いに駆られます。

      

   

 ※ やや見づらいですが、白い矢印が私が歩いた跡です。  

 昨日、11日(火)の「西野市民の森」に続いてフィールドを彷徨ってみたいと思った。目的地としては久しぶりに「野幌森林公園」を訪れようと思った。しかし、「野幌森林公園」は15日(土)の観察会に参加を申し込んでいる。このコロナ禍の中、観察会は中止なのではと思い問い合わせたところ「未定」だという。もし実施ということになると4日を空けずに同じところを見ることになる。そこで急遽、ホームゲレンデである「盤渓市民の森」に目的地を変えた。「盤渓市民の森」は5月2日以来の訪問だが、「サンカヨウたちの観察には少し早いかな?」という思いを抱きながら向かった。

 天気は久しぶりに晴れ上がり、上々のコンディションだった。「盤渓市民の森」の入口では早速ニリンソウの白い花たちの大歓迎を受けた。その他、「西野市民の森」と同様、ヒトリシズカやクルマバソウ、フッキソウなどほとんど同様の山野草たちが咲き誇っていたが、重複することになるので写真は掲載しないことにする。

   

   ※ 市民の森の入口を入った直後に、写真のようにニリンソウの歓迎を受けました。

   

   ※ ルート上では何ヵ所もこうしたニリンソウに囲まれたところがありました。

   

   ※ 薄紫のスミレが群生しているところがあり、思わずシャッターを切りました。

 さて、肝心のサンカヨウやシラネアオイであるが、やはり少し時期が早かったようだ。昨春私が確認したのは5月19日だったから、1週間早いことになる。私は諦めながらも、葉の形などからサンカヨウやシラネアオイの葉を探した。すると、あきらかにそれと分かる葉を見つけることができた。特にサンカヨウの方は蕾のようなものも確認することができた。開花はもう直ぐである。私は来週中にも再訪することにした。

   

  ※ 上の写真も、下の写真も明らかにサンカヨウが蕾を付けていることを確認できました。

   

   

   ※ こちらはシラネアオイの葉だと思われます。

 ところで最近の私のフィールドでの歩き方だが、すっかり年齢相応の歩き方を身に付けてしまったようだ。たとえ時間がかかってもけっして無理をせず、一歩一歩ゆっくりと歩を進めるというように…。このことは自らの老いを認めねばならないという辛い作業ではあるのだが、人間も自然の一部であるならば自然の摂理として受け入れねばならないことと理解したい。

 そうしたこともあってだろうか?いつものルートを歩き、「盤渓市民の森」の最高到達地点に至っときにも特段の疲れを感じなかった。「これは三菱山にも登れそう!」と判断し、その上部に位置する「三菱山」を目指すことにした。

   

   ※ 市民の森の最高到達地点から「三菱山」の山頂を見たところです。

   

   ※ 「三菱山」への途上、盤渓スキー場のリフト降り場から、スキー場ロッジを望んだところです。

   

   ※ 「三菱山」の山頂直下、この石段を登りきると山頂です。

 三菱山山頂は木立に囲まれ、必ずしも眺望に優れているとは言い難いが、一部だけ見晴らしの効くところがある。そこからは藻岩山の頂や、その先の札幌市街が遠望できた。

   

   ※ 「三菱山」のかわいい山頂標識です。

   

   ※ 山頂からの眺め。正面は藻岩山です。

   

   ※ 遠くに札幌市街が遠望できました。   

 昨日、夕方になって野幌森林公園の「自然ふれあい交流館」から「15日の観察会は中止する」との連絡が入った。一人ぼっちの公園散策は自分にも、他者にも安全な楽しみ方である。近いうちに「野幌森林公園」の自然を楽しんできたい。


中島公園のサクラたち 今満開!

2021-05-03 14:39:25 | 環境 & 自然 & 観察会

 枝垂れ桜が満開の花を湛えながら風に揺れていた。ソメイヨシノのトンネルの下を気持ちよさそうに散歩する人々が通り抜けていた。中島公園のサクラたちは今満開の時を迎えている。 

 私が知るかぎり札幌市内のサクラの中で、中島公園の日本庭園にある枝垂れ桜と、園内通路を覆うソメイヨシノが最も鮮やかだと思っている。

 昨日、「盤渓市民の森」に向かう前、まったく反対方向なのだが、気になっていた中島公園のサクラを見に行ってきた。すると、日本庭園にある枝垂れ桜も、園内の通路を覆うソメイヨシノもちょうど満開の時を迎えていた。何年かぶりでサクラのトンネルを目撃することができた。

 実は5日前にも「中島公園のサクラはどうかなぁ」と思い訪れていたのだが、その時はまだ十分な開花の状態ではなかった。その時の記録と合わせてアップするので見比べてみていただきたい。

日本庭園の枝垂れ桜

 〈Before(4月28日)

   

   

 

After(5月2日)

   

   

   

 

園内通路のソメイヨシノ

Before(4月28日)

   

   

 

After(5月2日)

   

   

   

 

 

 

 


盤渓市民の森の春 Ⅲ

2021-05-02 16:44:19 | 環境 & 自然 & 観察会

 白い可憐なニリンソウに歓迎されるのではと期待して盤渓市民の森に向かったが、期待外れだった。しかし、前回2週間前とは違った貌も見せてくれた盤渓市民の森だった。

   

   ※ 森の中の木々はまだ葉を付けておりません。

 昨日、一昨日とまたまた札幌は二日間も続けて雨だった。本日ようやく雨があがったとはいっても、肌寒さは残っていた。それでも家に閉じこもっている忍耐は私にはない。ほとんど人とは出会わないフィールドに出かけることにした。その目的地は前回から約2週間(正確には13日)経過した “ホームグラウンド” 「盤渓市民の森」である。

 私はきっと白くて可愛いニリンソウの花々に歓迎されるのではないかと期待して向かったのだが…。少し時期が早かったようだ。帰宅して調べてみると、昨年歓迎されたのは5月19日だった。(2週間以上も早かったことになる…)

目立った花たち

 森に入った時、前回目立ったエゾエンゴサクやエンレイソウが目立たなくなっていた。きっと花の時期が終わったのだろう、と思いながら歩を進めた。すると市民の森の入口からかなり奥に入り、標高が高くなったところではまだまだエゾエンゴサクやエンレイソウが最盛期を迎えたように咲き誇っていた。

   

   ※ 森に入った時、エゾエンゴサクはポツリポツリといった感じだったのですが…。

   

   ※ エンレイソウもくたびれた葉を見せていました。

   

   ※ ところが森の奥、標高の高いところに進むと、まだまだ旺盛に花を付けていました。

   

   ※ 写真ではイマイチですが、散策路の両脇に咲き乱れていました。

   

   ※ エンレイソウも森の奥ではまだまだたくさん咲いていました。

 また、前回は葉だけしか目立たなかったフッキソウがあまり目立たない白い花を付けていた。

   

   ※ 森の中で非常に目立つフッキソウがたくさんの花を付けていました。

   

 僅か一か所でしか目にしなかったのが、エゾノユズリハである。野幌森林公園でもエゾノユズリハが目立たなくなっている。何か原因があるのだろうか?

   

   ※ エゾノユズリハを目にしたのは、一か所だけでした。

 また、前回散策路でとても目立った野草で名前が分からなかったものが小樽の観察会で教わり「エゾニュー」だと分かった。成長すると独特の花を付ける。

   

   ※ この葉がギザギザしたのが特徴のエゾニューです。

   

 そして最後に、ニリンソウが時期尚早と前記したが、市民の森の中ほどを歩いている時、蕾から開花寸前のニリンソウを目にすることができた。後5日もすると森の中にあちこちでニリンソウの花たちを目にすることができるかもしれない。   

   

   ※ 最初、ニリンソウは蕾を付けているのを目にするのが精いっぱいだったのですが…。

   

   ※ 森の中ほどでは、開花寸前という感じでした。

カタクリハムシは見つけられず

 盤渓市民の森でもオオウバユリは散策路でかなり目立っている。そのオオウバユリを子細に見ると、葉にポツポツと穴が開いているのが目立った。これも小樽の観察会で教えていただいたカタクリハムシの仕業のようだ。私はオオウバユリの葉を何度も裏返してカタクリハムシを探したが、残念ながら今日のところは見つけることができなかった。

   

   ※ 葉が食い荒らされたり、穴が開いてしまったオオウバユリの葉です。

   

 

何だろな?何だろな?な、な、な、何だろな~♪

  初心者の域を出ない私には森を歩いていると分からない山野草が次々と出てくる。今日もまた名前を特定できない山野草を並べてみることにする。

   

 ※ 散策路に赤い花びらが落ちていたので、上を見上げると木の葉の横に花が付いていました。

         

     ※ 花が付いていたのは、写真の細い木の方です。何という木なのでしようか?

   

   ※ こちらの白い花の名も分かりません。葉に特徴がありますね。

 “ホームグラウンド”と自認する「盤渓市民の森」はこれからもできるだけ定点観察を続けたいと思っている。

   ◇本日の歩いた距離 8.3km  ◇歩いた歩数 11,286歩 ◇登った階段 41階


自然観察会 in 小樽・旭展望台周辺

2021-04-29 19:59:57 | 環境 & 自然 & 観察会

 

 なんとものんびり、まったりとした観察会だった。しかし、それがとても心地よいのだ。観察会の在り方の一つを提示された思いだった。小樽の街に近接する旭展望台の周辺の春の草花をのんびりと観察しながら巡り歩いた。

   

 今日午前、北海道自然観察協議会という団体が主催する「自然観察会」があることを知った。観察会のキャッチフレーズは「春一番の草花を訪ねて キクザイチゲ、エゾエンゴサク、そして見事なカタクリの群落を訪れます」だった。エゾエンゴサクもカタクリも、今春すでに何度も見てはいたが、観察会で詳しい方からお話をうかがうのもいいかな?と考え参加することにした。

 朝9時10分、元小樽商業高校の正門前集合時間に合わせて車を走らせた。着いてみたところ女性の姿が多い。総勢で16名。うち9人は協議会の指導員だという。ということは受講者が7名である。受講者の7名のうち男性は私一人だった。

 簡単なセレモニーの後、早速森の散策路に入っていった。春一番とはいえ、雪が消えてからそれなりに時間も経ったからなのか、散策路にはさまざまな草花が勢いよく伸びていた。それを指導員の方は近くの人に話しかけるような形で説明するのだが、特に「さあ、皆さん聞いてください」的な説明は一切ないのだ。受講者より指導員の数の方が多いので、あちこちで話の花が咲いているという状態だった。だから意識して話を聞こうとしなければどんどん置いていかれる状態となる。私はできるかぎり指導員の傍を離れないようにしながら、話に耳を傾けるようにした。

 中には聞き逃したことも多々あったのではと思われるが、今回参加できたことで知り得た知識もそれなりにあった観察会だった。

 私などは職業柄(?)「はい、聞きなさい」的な講習会(観察会)を想定しがちだが、大人の講習会は今回のような形もアリだな、と思い知らされた観察会だった。

 それでは、私自身の記録のために本日知り得たことを写真と共にレポートすることにします。

◇ヒトリシズカ

 まず目についたのがヒトリシズカである。今春初めて目にしたが、艶のある葉と楚々とした白い 花が特徴である。

   

   

 

◇ツルアジサイ

 花が付けば、その形状から私にも判別できるのだが、葉だけではまったく分からなかったが、指導員の方が山菜の一つだと説明してくれた。しかし、私一人では葉だけでは見分ける自信は得られなかった。

   

 

◇キクザイチゲ

 この季節に咲く白い花であるが、花びらの数が多く、一枚一枚の花弁の形が鋭角的なのがこの花の特徴か?

   

   

 

◇エゾニュー

 これも葉だけではまったく分からない。一見山菜として美味しそうだが、毒を持っているとのことだった。

   

 

◇オオウバユリとカタクリハムシ

  艶のあるオオウバユリの葉もだいぶん大きく成長していたが、その葉に穴がポツポツとあいていた。それはオオウバユリの葉を食べるカタクリハムシという虫だという。指導員の方がその虫を見つけてくれ、カメラに収めることができた。

   

   

 

◇エンレイソウ

 旭展望台周辺の散策路では非常にたくさんのエンレイソウを見ることができた。大きく成長し、花を付けるまでに何年もかかるそうだ。そう云われて見ると愛おしさが出てくる。葉は普通は3枚なのだが、どなたかが葉が4枚ついたエンレイソウを見つけてくれた。突然変異種ではいうことだった。

   

    

   

   ※ 4枚の葉を付けたエンレイソウです。花を付けるのは後年だということです。

 

◇エゾエンゴサク

 今春、もう何度も目にした花であるが、旭展望台周辺でもかなり目立った花だった。ただ群落と呼べるほど固まって咲いているところは少なかったようだ。

   

   

 

◇エゾイラクサ

 この植物は人の肌に触れると激しいかゆみを発する草である。私も幼い時に何度かその被害に遭った経験がある。別名尋麻(ジンマ)とも呼ばれ、蕁麻疹(ジンマシン)の由来にもなっているそうだ。

   

 

◇タチツボスミレ

 スミレの種は数多いとされるが、私としてはこのような花の形をしたものは全てタチツボスミレと称することにしている。白と紫の花があった。 

   

   

   

   

 

◇クルマバソウ

 クルマバソウも白い花を付ける植物だが、葉の形が車輪に似ていることからそう呼ばれるため、花が付いていなくとも私にも判別することができる。 

   

 

◇カバノキの雄花・雌花

 木の枝から長く垂れさがっている雄花を教えていただいた。雌花の方はなかなか見つけることができなかったが、最後に赤い色をした雌花も見つけていただいた。雄花の花粉が無事に雌花に付くと、やがてヘーゼルナッツのような種ができるそうだ。

   

   

   ※ 長く垂れさがっているのが雄花、赤い蕾のようなものが雌花だそうです。

 

◇マイヅルソウ

 散策路の標高が高くなり、少し日陰のところに入ると散策路の両脇にはびっしりとマイヅルソウが繁茂していた。マイヅルソウは条件が整うと繁殖力が旺盛のようである。

   

   

 

◇カタクリ

 今回の観察会の一つの呼び物であったが、指導員の方が「ここからはカタクリロードですよ」と話されたとおりにカタクリの花が次々と咲いているところに導かれた。私としては旭川の「男山自然公園」の大群落を見た後なので、感激度は今一つだったが、それでもやはり殺風景な森の中で紫色のカタクリの花は艶然として存在感が際立つ。指導員のお話で、カタクリが花を付けるまでには7~10年もかかると聞いて驚いた。そしてカタクリの一年草を見つけてくれ、カメラに収めることができた。花を付けたカタクリとは似ても似つかぬ姿だった。

    

   

   

   ※ 写真の芽がカタクリの一年草だそうです。    

  以上、私がカメラに収め、メモすることができた小樽・旭展望台周辺の草花である。中には聞き間違いのものもあるのかもしれないが、その場合はご容赦願いたい。私としては収穫の多い観察会だった。また機会があれば参加してみたいと思う。

   

   ※ 小樽が生んだ文学者・小林多喜二の文学碑の前で解散しました。

   

   ※ 旭展望台から眺めた小樽市の市街地です。


圧巻!男山自然公園のカタクリの大群落

2021-04-27 17:17:09 | 環境 & 自然 & 観察会

 それはもう “圧巻!” と形容する以外に言葉が見つからなかった。少しオーバーな表現をすれば、公園のある突悄山(とつしょうざん)の丘全体が紫色に染め尽くされているような光景だった…。

 昨日、浦臼神社の花園に満足した私たちは札幌に戻るべく車を走らせた。しかし、私は新聞で見た「男山自然公園のカタクリを一度見てみたい!」という思いが断ち切れなかった。車中でそのことを話すと、妻は「ここまで来たのだから行ってみたら?」と背中を押してくれた。そこで車をUターンさせて旭川へと向かった。結局、この予定変更で一日がかりのドライブとなってしまったのだが…。

 浦臼から約1時間半かかって旭川市の郊外、「男山自然公園」に着いた。

 この公園は、公園名にもあるとおり、旭川市の醸造会社「男山酒造」が所有する公園である。会社が公園を整備し、毎年春になるとカタクリの名所として市民に開放していたそうだ。しかし、コロナ禍にあり会社の経営も大変なことから、公園の整備も行き届かず閉園を検討したというが、有志によるクラウドファンディングによって整備費の目途も立ち、今年も市民に開放されることになった、と新聞で知った。

 比布町との境界の比布トンネルの手前から案内に導かれて到着した「男山自然公園」のエントランスは、公共の公園のように整備されたエントランスとは言い難かったが、手作り感が感じられるものだった。

   

 小さな看板や、手作りの案内に導かれて公園内に入ると、そこはもうカタクリ一色が咲き誇る世界だった。浦臼神社のときと同様、エゾエンゴサクの青色も見えるが、圧倒的にカタクリの紫色が辺りを支配していた。私たちは一周800メートルという散策路を巡って歩いたが、どこまで行っても紫色が支配する世界だった。それは丘全体が紫色に染まっていると云えるほどで、その規模は浦臼神社の比ではなかった。何せその規模は北海道一と云われるくらい大きなものだった。その広大な公園を維持管理するのは大変なことだと思われた。おそらく雑草を除去したり、クマザサなどの進出を阻んだりするために多大な労力を必要とするのではと思われた。公園内で気になったのがバイケイソウの存在だった。バイケイソウがかなりの勢いで進出しているようだ。

 素晴らしいカタクリの世界を堪能させてもらった私たちは、「男山自然公園」がこれからも存続されることを願い、些少の募金をさせてもらって公園を後にした。

 私たちの感動を伝えるべく写真の方は、残念ながら技術が稚拙なうえに、また機材が十分でないために、その素晴らしさが伝わらないのが残念だが、その雰囲気だけは写真から汲み取っていただければ幸いである。

   

   

   

   

   ※ カタクリの向こうにクマザサが繁茂しています。

   

   ※ 樹間からは大雪の山々が遠望できました。

   

   ※ 写真のように遊歩道が整備され、カタクリを護っていました。

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   


天空の花園 再び

2021-04-26 19:01:32 | 環境 & 自然 & 観察会

 昨春、初めてその花園を見て大感激した私は、今日再び花園のある浦臼神社まで車を走らせた。昨年より4日遅い再訪だったが、ジャストタイミング!だったようだ。昨年以上に素晴らしい花園を堪能することができた!

 昨春大感激した私は再び訪れたいと思っていた。そのことを妻に話すと、出不精の妻が「私も行ってみたい!」ということで今朝、二人で浦臼神社を目ざした。天気も良く、心地の良いドライブを楽しみながら朝10時半頃に浦臼神社に着いた。

 神社は国道から見上げるほどの高いところに造られている。訪れる多くの人たちは車で丘の上の駐車場まで行くのだが、私は急階段を登って向かうことにこそ価値があると考え、丘の下に車を駐車させて120段ある急な階段を登って神社の境内に広がる花園に向かった。(妻はブーブー言っていたが…)

   

   ※ 国道沿いに立つ浦臼神社の第一鳥居です。

   

   ※ まるで天を衝くかのように(少しオーバーかも)聳える120段の急階段です。

   

   ※ 急階段の途中から撮る

   

   ※ 急階段を登り切った後に表れる第二鳥居と社殿です。花園は右側に広がります。

 階段を登った先には、昨春同様にカタクリの紫色とエゾエンゴサクの青色が競演する見事な花園が広がっていた。まさに「天空の花園」である。今年はそこにところによっては、フクジュソウの黄色やフキノトウの浅緑色がアクセントとなって彩りを添えていた。ただ、全体としてはエゾエンゴサクの青色の占める割合が大きいかな?という印象だった。

 あまり感情を表に見せない妻だが、けっこう感激していた様子だった。

 花園には多くの人が詰めかけていた。特に目立ったのが大きな望遠レンズを抱えた人たちだ。聞くところによると花たちが敷き詰められた境内の中に立つ大木の間からリス(エゾリス?)が花園を駆け回るらしい。その瞬間を狙っているのだとか…。望遠レンズを抱えた人たちはけっしてプロという風情ではなく、老若男女あらゆる年齢層の人たちに見えた。特に老年女性が望遠レンズを抱えているところに、カメラブームが全世代に広がっていることを教えられた思いだった。

 私はそこまでカメラに入れ込む意欲もなければ、素質もない。相変わらずのデジカメに花園の様子を収めるだけだった。それでは本日の収穫(?)を一挙公開します。

   

   

   

   

   

   

      

   

   

   

   

   

   ※ リスの出現を待ち構える愛好者たちです。

   

   ※ 広がる花園にシャッターを合わせる愛好家たちです。


盤渓市民の森の春 Ⅱ

2021-04-19 16:11:24 | 環境 & 自然 & 観察会

 前回訪れた時から10日が経ち、「盤渓市民の森」の様子はどのように変わったろうか?と思い、今回も2時間ほど「盤渓市民の森」を彷徨った。やはり春の足音は速い。前回とはずいぶん様相が違っていた。

   

   ※ 10日前には入口の柵のところから雪がかなり残っていたのですが、すっかり消えていました。

 札幌で三日間も雨が降り続いたことなんてかなり珍しいことだ。今朝も起きた時には雨がしとしと降っていた。しかし、10時過ぎになると雨は上がり、青空が見えてきた。その時間からのアウトドアとなると選択肢が狭くなる。私が個人的に “ホームグラウンド” と称している「盤渓市民の森」に出かけることにした。

 森は10日前とはずいぶん様相が違っていた。

 まず、10日前には「盤渓市民の森」の入口には雪が積もっていたが跡形もなく消えていた。また散策路のほとんども土の散策路が顔を出していた。ただし、市民の森の最奥部(市民の森で最も標高の高いところ)はまだ融け残った雪が散策路を覆っているところもあった。

 また10日前には見ることのできなかったエゾエンゴサクやエンレイソウ、そしてフッキソウの花たちを見ることができた。さらに名前は分からないが蝶も一匹(頭)日向で見ることができた。

 私が「盤渓市民の森」で期待するサンカヨウやシラネアオイは昨年見たあたりを目を皿のようにして凝視したが、その痕跡すらも見ることは出来なかった。(もっとも昨年目撃したのは5月19日だから、まだ1カ月も先のことなのだ)

 それでは本日の成果を羅列することにします。

◇散策路の様子

   

   ※ 散策路はほとんど雪がなく乾いていましたが、時折りこうしてぬかるんでいるところもありました。

   

   ※ 谷川を渡り、階段を上り、市民の森の最奥部へと向かいます。

   

   ※ ぼちぼちと散策路に融け残った雪が見え始めました。

   

   ※ 標高が上がるにつれ、まだまだ雪が残っていました。

   

   ※ ここが本当の最奥部、斜面を横切りながら進みます。

     こうしたところは全体としてはほんの一部で、大半は乾いた散策路でした。

◇生き物たちの様子

   

   ※  この蝶はけっこう有名な蝶だと思うのですが、私は分かりません。

    ※  蝶の名は「クジャクチョウ」だそうです。知人のフナさんから教えていただきました。

    

    ※ 雪上にはエゾシカと思われる足跡が残されていました。

   

    ぬかるんだ散策路の上にもエゾシカの足跡が…

◇今日見た植物たち

   

   ※ 本日の散策路で最も目立ったのが写真のフッキソウです。

   

    ※ フッキソウの大群落です。

   

   ※ 一部のフッキソウは花を付けていました。

   

   ※ 散策路で唯一見つけたエンレイソウです。

   

   ※ 散策路のあちこちで見られたエゾエンゴサクです。接写に失敗しました。                                     

   

   ※ ご存じ春の花フクジュソウです。下の写真は唯一見られたフクジュソウの群落です。

      

   

   ※ こちらも散策路で唯一目にしたエゾノユズリハです。(左はクマザサですよ)

   

   ※ クルマバソウの葉だと思われるのですが、新葉らしくないところが?です。

   

   ※ 一見タケノコ?と見えますが、これはオオウバユリの発芽だと思います。

   

   ※ 散策路でかなり目立ったこの植物が分かりません。花が咲けばあるいは?とも思うのですが…。どなたか教えてください。

◇本日の歩いた距離 7.0km  ◇歩いた歩数 9,868歩 ◇登った階段 54階

 


大通公園に春が来た!?

2021-04-16 18:32:12 | 環境 & 自然 & 観察会

 久しぶりに大通公園を歩くと、冬の垢をすっかり落とし、春の装いに変身していた。公園は清掃が施され、木々は芽吹き、中には早くも花を付けている木々もあった。そんな大通公園を点描してみた。

冬垢がすっかり落とされて

 現在の大通公園は、冬の降り積もった雪に交じっていた不純物も業者の手によってきれいに清掃され、すっきりとした表情になっていた。たくさんのベンチもカバーが外され、多くの人たちが座ってくれるのを待っているようだった。

 これから各種の行事が始まると、いろいろな建物も建てられるが、今はそれもなくすっきりとした大通公園の表情だった。

   

   ※ 西10丁目広場です。

   

   ※ 西9丁目から10丁目を望んだところです。

   

   ※ すっきりとしている路面を低い位置から撮ったものです。

   

   ※ 公園の花壇も植栽作業を待つだけです。

   

   ※ 夏には中心の円から水が溢れて涼を呼びます。

   

   ※ 8・9丁目にあるプレイスロープ(通称:くじら山)では早くも子どもが楽しんでいました。

   

   ※ 札幌の礎を築いたホーレス・ケプロン、黒田清隆像が札幌の発展を見守っています。

   

   ※ 公園の長いベンチも覆いが取られ、市民が憩うのを待っています。

   

こぶしの白い花が咲き、木々は芽吹いて

 大通公園はたくさんの木々に囲まれているが、今その木々たちが 一斉に葉を付け、花を付ける季節を待っている。この時期にいち早く花を付けていたのが、白い花を付けた北コブシ、そして黄色の花を付けたレンギョウである。

 また、子細に見るとその他の木々も小さな葉を付けて、温かくなるのを待っているかのようだった。

   

   ※ 早くも北コブシが白い花を咲かせていました。

   

   

   ※ こらちはレンギョウという春の花です。

   

   ※ ヨドガワツツジが蕾を付けていました。

   

   ※ 「札幌の花」ライラックも蕾を付けていました。

   

   ※ 帰路、教育文化会館の庭には冬囲いが撮れていないムラサキツツジがきれいな花を付けていました。

オリンピックの準備作業が

 大通公園の2・3・4丁目は、来るべき東京オリンピックのマラソン、競歩の会場の発着点となっている。そのための施設を建てるために出入り禁止措置が取られ、4丁目では早くも建設の準備作業が始まっていた。(2・3丁目はこれからのようだ)多少の不便は致し方あるまい。万全の体制を整えて、大会を成功させてほしい。 

   

   ※ 公園を占有するお知らせがありました。

   

   ※ 4丁目はご覧のように以前の姿はなく、準備作業を進められていました。

   

   ※ 3丁目の工事はこれからのようです。

 札幌市民の憩いの場、大通公園もいよいよ本来の顔を取り戻す準備が整ったようだ。                 

                 


野幌森林公園で春を探す

2021-04-15 19:31:58 | 環境 & 自然 & 観察会

 雪が消えてからは初の「野幌森林公園」だった。先日の「盤渓市民の森」で見られた植物と基本的には同じだったが、エゾエンゴサクやザゼンソウを見られたのは森林公園ならではだった。もちろんミズバショウの群落もたくさん見ることができた!

   

   ※ すっかり雪の消えた野幌森林公園の散策路です。

 残念ながら今日は年齢を感じずにはいられない出来事があった。今日は早朝に今季2度目の近美前歩道の清掃ボランティアがあった。約1時間半の活動だったが、活動を終えるとぐったりと疲れていた。数日来の懸案事項を処理し、今日はロングウォークでもと考えていたがとても無理だった。疲れ果てた私はひと眠りすることにした。

 目覚めた時には10時半を回っていた。それからの時間で行けるところは?と考えた時に「野幌森林公園」が浮かび、さっそく向かったのだった。自宅から車で約40分、野幌森林公園のビジターセンターの役割を果たす「自然ふれあい交流館」で「春の花を観察するには?」と尋ねたところ、「桂コース」~「四季美コース」~(連絡線)~「エゾユズリハコース」を推薦してくれた。

   

   ※ 可憐な紫色の花エゾエンゴサクです。

   

   

   ※ 星置緑地で目立ったバイケイソウです。(右はオオウバユリの幼根です)

   

   ※ 天気が良くなかったこともあり、フクジュソウに勢いが感じられませんでした。

   

   

   ※ オオウバユリの幼根です。

   

   ※ フキノトウ(雄花)

   

   ※ フキノトウ(雌花)

 ハイライトは「四季美コース」だった。四季美コースは近くにある「大沢の沼」から流れ出る水が湿地を作り、その湿地のあちこちにミズバショウが白い可憐な花(ガク)を咲かせていた。それは少しオーバーに表現すると華麗な白の競演といった趣だった。コースはミズバショウだけではなく、エゾエンゴサク、フクジュソウ、フキノトウ、ザゼンソウといった花々がこれもまた競うように咲き誇っていた。

   

   ※ 「桂コース」と「四季美コース」の分岐点にある「大沢園地」の東屋です。

   

   ※ 四季美コースに入ると、こうした光景がいたるところで見られました。

   

   

   

   

   ※ 時にはこのように散策路脇でもミズバショウが見られました。

   

   ※ 「大沢の沼」です。この沼から流れる水が周辺の湿地を造っているようです。

   

   ※ ザゼンソウです。

   

   ※ ザゼンソウは太陽に背を向けています。この写真はフラッシュを焚いて撮りました。

   

   ※ ザゼンソウは群落を作りませんが、周りと色が違うので目立ちます。

 ちょっとガッカリは「エゾユズリハコース」だった。コースの名前になっているくらいだからたくさんのエゾユズリハに出会えるものと期待していた。ところがいっこうにそれらしき植物に出会わない。私は目を凝らしながら歩を進めた。しかし、最後まで本格的なエゾユズリハには出会えず、かろうじて最後の方で足元に小さなエゾユズリハを目にしたのが唯一だった。不思議に思い、帰路に再び「自然ふれあい交流館」に行き、そのことを質問したところ「実は名前はそうなっていますが、エゾユズリハは見当たらないのです」という答えだった。交流館のスタッフは20年以上勤められている方だそうだが、その方が勤め始めたころから見当たらなかったそうだ。野幌森林公園が整備されて50数年。その際に名付けられたコースだそうだが、私の目にはハイイヌガヤとクマザサしか見当たらなかったが、あるいはそれらに駆逐されてしまったのかもしれない。

    

   ※ ハイイヌガヤは根元からほふくするように伸びて、途中から上方に向かいます。  

   

   

   ※ エゾユズリハの幼根です。    

 自然界における生存競争の厳しさを見た思いだった。

 「野幌森林公園」は今日もけっこうな人たちが散策を楽しんでいたが、歩いて散策するにはとても心地よい散策路が用意されている。我が家からちょっと遠いのが玉に瑕だが、季節ごとに訪れたい公園である。

                                   


星置緑地のミズバショウ

2021-04-13 17:10:48 | 環境 & 自然 & 観察会

 今年も「星置緑地」のミズバショウを見に行ってきた。ミズバショウは星置緑地の湿地にたくさんの白い花(実はガクだそうだが)を咲かせていた。しかし、それより気になったのはバイケイソウの異常(?)な繁殖である。そのうちに緑地はバイケイソウに席巻されてしまうのではないか、と心配になった。

   

   ※ 星置の住宅街の片隅に位置する「星置緑地」です。    

 連日投稿を唯一無二の目的としている拙ブログでは、時折りネタに不足してしまうことがある。特にこの時期は年度替わりということもあり、私が所属していろいろな組織も総会の準備などで自分の行動が制約されてしまうことが多い。本日も何を話題にしようか?と悩んだのだが、組織の業務処理のため車で自宅をでたので、業務を終えた後に「そうだ!」と思い立ち、往復1時間をかけて「星置緑地」まで車を飛ばし、ミズバショウを観察(いやただ見ただけ)してきた。

   

   ※ 緑地内には写真のように木道が縦横に敷かれています。

 「星置緑地」はJR函館本線脇の住宅街に囲まれた小さな緑地である。今日は午後から雨風が強く、観察には不向きかな?と思ったのだが、「星置緑地」に着いたときには幸い雨風共に弱まっていた。

 「星置緑地」は札幌市内においてミズバショウの群落が最も発達した緑地として知られている。私は昨春も訪れているのだが、昨年は4月19日に訪れている。そのせいだろうか?

ミズバショウはまだ「やや小ぶりかな?」と思われたが、緑地内のそこここに白い花(ガク)を開かせていた。その様は緑地内に爽やかな風が吹き渡っているかのような印象を見る者に与えてくれた。

   

   

   

   

   

 

   

   

 しかし、私がそれより気になったのがバイケイソウの異常な繁殖ぶりである。バイケイソウも時期が来ると白い花を付けるようであるが、強い毒性がある植物として知られ、それが何となく不気味さを与えることもあり心配なのだが、緑地内は自然の推移を見守るしかないのだと思われる。

   

   ※ まだあまり成長していないバイケイソウです。下の写真は近接して撮ったものです。

   

 その他で目立ったのは、黄色い花を付けたエゾノリュウキンカである。緑地内のあちこちに黄色い派手な色を振りまいていた。

   

   

 また、目立たないが、紫色や白色の花を付けたキクザイチゲもひっそりと可憐に咲いていた。北海道では主として白色のものが多いそうだが、「星置緑地」では紫色のキクザイチゲも場所によって群落していた。残念だったのは、雨模様のために花が下方を向いていて、満足な写真を撮れなかったことだ。

   

   

   

   ※ 雨のために花が下を向いていたのが残念!

 緑地の説明板にコジマエンレイソウがキクザイチゲと一緒のところで(あるいは近くで)育つと書かれていた。キクザイチゲを見た時には気づかなかったので、再びキクザイチゲの傍によってよく見ると、確かにエンレイソウを発見することができた。私にはコジマエンレイソウとエンレイソウの見分けはつかないのだが、確かにキクザイチゲの傍で見たので、私が見たのはコジマエンレイソウなのだろう。

   

   

 最後に目に付いたのは、オオウバユリの幼芽だった。オオウバユリはこれからぐんぐんと目に見えて育ち、高さ1.5~2mくらいになる。夏に「星置緑地」に来てみると、あるいはオオウバユリが一番目立っているのかもしれない…。

   

 植物にけっして詳しくない私であるが、これからは植物観察が楽しくなるシーズンである。

   

   ※ 緑地内を俯瞰した一枚ですが、エゾノリュウキンカ(黄色)が目立ちます。ミズバショウがちらほら。それ以外の緑色はバイケイソウです。