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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

雪上ハイク in 三角山~小別沢縦断

2021-03-11 15:42:17 | スノーシュートレック & スノーハイク

 天気が回復した今日、私は三角山&小別沢方面の山中をおよそ3時間にわたって彷徨っていた。彷徨ったとはいっても、迷ったわけではない。過去何度も試みながら見つけることができなかった小別沢へ抜けるルートを発見することができた!

   

   ※ 三角山の山頂標識です。

 今日は昨日とは違い、朝から空は晴れ渡っていた。そこで今回は、三角山~奥三角山縦走路の途中から分岐する小別沢トンネルへ抜けるルートを見つけるべく、三角山に向かった。

 天気が良く登山日和と思ったのは私だけではなかったようだ。朝8時30分過ぎだったが、三角山の駐車場はほぼ一杯だった。

   

   ※ 道路脇に造られた登山口駐車場は駐車する車がほぼ満杯でした。

 この日、私は初めからスパイク付き長靴でハイクすることを決めていた。他のほとんどの方は軽アイゼンを使用している方が多かったようだ。登山口付近はまだ気温が上がっていなかったこともあり、凍った登山道だったがスパイク付き長靴で問題なく登り続けることができた。

   

   ※ 三角山の登り始めはまだ雪が凍っている状況でした。

 好天とあっても平日だから登山を楽しんでいるのはシニア層が多かった。出会った中で驚いたのは、あまりに高齢に見えたのでつい御年を伺った。すると「大正生まれだから歳は聞かないでくれ」というではないか!ということは95歳は明らかに超えているということだ。さすがに登る速度は遅かったが、足腰共にしっかりしていることに驚いた。

   

   ※ 急斜面を登る先行者ですが、年齢はなんと95歳を超えていらっしゃったようでした。

 三角山は小山(標高311m)とはいえ、途中にけっこうな急斜面が続く。背中に汗を感じながら登り続け、35分後に山頂に到達した。山頂からは札幌の都心部が良く見えた。

   

   ※ 三角山山頂からの眺望です。

 小休止の後、ジャンプ台で有名な大倉山に向かった。大倉山(307m)も高さはあまり変わらないのだが、5~6度のアップダウンが続く尾根コースで、けっこうな登り甲斐がある。

   

   ※ 三角山から大倉山を目ざす尾根コースです。

   

   ※ 大倉山の山頂標識と、大倉山ジャンプ競技場のスタートハウスです。

 大倉山を通過すると、奥三角山へ向かうルートは一度大きく下降する。そのルートのどこかに小別沢に向かう分岐があるはずだと思いながら進んだ。すると、行く手の左側に足跡を見つけた。特に案内表示などはない。しかし、そこを通過してしまうと奥三角山の登りにはいると判断し、左折することで小別沢に通ずると信じて左折して進んだ。ルートはどんどん下降したが、分岐のところから約1キロ行ったところでトンネルの入り口に出合った。「小別沢トンネル」である。「札幌市自然歩道」のマップでは小別沢トンネルの上を通過して、「小別沢入口」に至ることになっている。しかし、トンネルの上部に通ずるルートは発見できなかった。今日のところは「小別沢トンネル」に到達したことでヨシとし、正式ルートは夏道で探すことにして、そこから来た道を折り返すことにした。

   

   ※ 大倉山から奥三角山へ向かうルートですが、この後大きく下降します。

   

   ※ 下降しきったところで直進する奥三角山へとルートと、左折する微かな足跡です。

   

   ※ 小別沢へ向かう足跡は心もとないものでしたが…。

   

   ※ 小別沢トンネルの入口です。今日はここから折り返しました。

 総行動時間約3時間、歩いた距離約10キロ。早春の青空の元、いい汗をかくことができた。


雪上ハイク in 野幌森林公園

2021-02-28 16:55:00 | スノーシュートレック & スノーハイク

 雪上ハイクとは云っても、今日(28日)のそれは本格的なものではなく、ある目的のついでに雪上を歩いたという話である。だからどこかを目ざしたというものではなく、体力づくり的な雪上ハイクだった。

   

 ※ 野幌森林公園内の一角にスクッと立つ「北海道百年記念塔」ですが、老朽化が進んでいます。

 ある目的とは? 「北海道開拓の村」の中で年中行事として開催されている「雛飾り」見物がその目的だった。雛人形にそれほど関心があるわけではないが、村内に23組もの「ひな人形」が飾られていると聞くと、一度は見てみたいと野次馬根性が頭をもたげたのである。その「雛飾り」の模様は明日レポすることにして「雛飾り」の様子をカメラに収めただけで還ってくるのは芸がないと考え、本日はその後に「北海道開拓の村」周辺を巡ったので、その雪上ハイクについてレポすることにする。

         

   ※ 私が今日歩いたのは、森林公園内のほんの一角です。(黒い矢印の部分)

 「野幌森林公園」の雪上ハイクは昨年ずいぶんと取り組んだが、「北海道開拓の村」周辺は歩いたことがなかった。そこで本日は、「北海道開拓の村」から割合近くにある「瑞穂の池」、そして「百年記念塔」、「北海道博物館」を巡り、「北海道開拓の村」に帰ってくるルートを選択した。

   

   ※ 「北海道開拓の村」の一角に、森林公園内の散策ルートの案内図がありました。

 ルートとしてはかなり人気のあるルートとみて、スノーシューは使わず、軽アイゼンを装着してツボ足で巡ることにした。途中で出会った人たちは、スノーシュー、クロカンスキー、ツボ足とまちまちだったが、ツボ足でまったく不自由ではなかった。

   

   ※ 「北海道開拓の村」の柵の外に「瑞穂の池」に向かうルートの足跡が続いています。

 「北海道開拓の村」は、もともと「野幌森林公園」内の一部なのだが、開拓の村部分は柵で囲っているため、「瑞穂の池」に向かうルートはその柵の外側をなぞって造られている。そのルートの0.9キロ先に「瑞穂の池」はあった。「野幌森林公園」内では最も大きな池であるが、この時期はもちろん全面結氷していた。

   

   ※ 「瑞穂の池」が近づいて、ルートは少しワイルド感が出てきました。

   

   ※ 全面結氷した「瑞穂の池」です。

 そこから「百年記念塔」までは約2キロ。森林の中を往くルートである。モノトーンの景色の中、ただ黙々と歩くだけだった。意外に思ったのは、森林公園内の中でも通ったルートは樹種などについての説明板が充実していたことだ。その中でも「北限に近いクリの木」という説明板があった。いつ立てた説明板か不明だが、近年の温暖化はクリの北限をさらに北に伸ばしているのではと思われるのだが、はたして真実は?

   

   ※ 北限のクリについての説明板です。

        

     ※ 立派に成長したクリの木がスクッと立っていました。

 私の雪上ハイクは、私自身がせっかちのため森林内に生息する鳥や小動物を観察しようなどという気が起きないのだが、今日ハイクをしている最中にカメラを構えていた人と出会ったので「何か見えるのですか?」と問うと「アカゲラがいます」と教えてくれた。指さす方を見ると、確かにアカゲラが木に止まっているのが見えた。私のカメラのズームでは撮影は困難と判断して写さなかったが、森林内で鳥たちを目撃できるのは嬉しいことだが、私自身が鳥や小動物の出現をじっと待つということは出来ないだろうなぁ…。

   

   ※ 野幌森林公園内の散策ルートはこのような案内板が整備されているので安心して散策できます。

 ルート内では日曜日の上、好天とあって、たくさんの人たちが行き来していた。健康づくり志向する人が多いようだ。

   

   ※ 前方に人が見えますが、この日はルートを散策する多くの人に出合いました。

 やがて「百年記念塔」が立つところに着いた。スクッと立つ「百年記念塔」はかなり遠くからも望むことができ、ある意味北海道のシンボル的モニュメントの役割を果たしてきたが、老朽化のため撤去されることが決まっている。仕方のないことか…。

        

       ※ 百年記念塔が少し傾いているところが私らしいですね。     

 「百年記念塔」から「北海道博物館」の横を通り、「北海道開拓の村」へ還ってきた。その間、約6キロ。体力づくりの意味しか持たない雪上ハイクだったが、「野幌森林公園」はさまざまなルートを自分なりに描いてハイクできるところが素晴らしい公園である。


リベンジ!雪上ハイク in 西岡レクの森

2021-02-26 19:40:40 | スノーシュートレック & スノーハイク

 先日(23日)途中断念した「西岡レクの森」雪上ハイクのリベンジを果たすことができた!天候も良く、気持ちの良い雪上ハイクだった。ところが!思わぬハプニングが勃発し、午後から半日はその対応に没頭された。

        

  ※ 私は灰色の道路を辿り、黒色の矢印のところから「西岡レクの森」に入りました。

 朝起きた時に好天だったので、「先日のリベンジをしよう!」と西岡の森に出かけた。先日、途中で折り返してしまった道をどんどん奥へと進んだ。そうすると、道端に一台の車が駐車していて、そこが「西岡レクの森」のスタート地点だった。

 駐車していた車は、北海道バイアスロン連盟の関係者だったようだ。私が車を停めると「西岡レクの森の方は散策しても良いが、反対側の中央峠、白旗山方面はバイアスロン大会を開催しているため立入禁止の措置が取られています」とのことだった。「西岡レクの森」の周回コースは一周4.5キロと短いこともあり、できれば反対方面へも足を伸ばしたいと思っていたのだが、その時点で諦めねばならなかった。中央峠、白旗山のルートが競技のコースにはなっていないはずだが、射撃の流れ弾の危険から避ける措置だと理解した。

   

   ※ 中央峠方面への自然歩道のルートには写真のような注意書きがありました。

   

   ※ 「西岡レクの森」の月寒川右岸口のところにあった案内板です。

 車を駐車したすぐ傍、「月寒川右岸口」からスノーシューを装着して「西岡レクの森」に入った。ルートには数日前にスキーで歩いた人のシュプールが付いていたので、その跡を追った。遠くからバイアスロンの射撃音が響いていた。射撃の音以外は、木々を渡る風の音しか聞こえない中を進んだ。ルートは「レクの森」という軽やかなイメージとは違い、アップダウンもけっこうありワイルドな感じのルートだった。

   

   ※ ルートにはスキーのシュプールが付いていました。

   

   ※ 私が歩いた跡にはスノーシューの跡が残ります。

   

   ※ このようにワイルドのところもありました。

 ところどころにルートを表す小さな標識が立っていたが、先行するシュプールがなければ、初めての私にはとても先へは進めなかったかもしれない。シュプールの跡を辿っていくと、広い林道に出た。林道にはたくさんのスキーのシュプールが付いていた。どうやらレクの森のルートから外れてさらに奥へ踏み入ったようだった。スキーのシュプールがたくさんあったこと、スキーの幅がクロカンのスキー幅より広かったことから、どうやら自衛隊員の冬季訓練のコースに踏み入ったようだった。その先へ進むと、自衛隊の注意書きが掲示されており、その先へ進むことは禁止されていたので、私はそこから折り返すことにした。

   

   ※ コースのところどころ立てられていた案内標識です。

   

   ※ 月寒川の源流近くでは写真のように右に左に大きくうねっていました。   

   

   ※ 写真のところはけっこうな上りだったのですが、写真で見ると平坦ですねぇ。

   

   ※ 林道にはたくさんの人のスキーのシュプールが描かれていました。

   

  ※ 林道を上り切ったところに自衛隊の注意書きがあり、立ち入り禁止のゲートがありました。

 後半、「月寒川左岸口」を目ざして進んだが、前半と同様のワイルドのコースがずーっと続いていた。

 陽射しは春が近いかのように力強さを増したように感じたが、森の中はまだたっぷり雪が積もっていて、春はまだまだという感じでもあった。

   

   ※ 丘の上からも月寒川のうねりの様子が見えます。

 スタートから2時間20分後、「月寒川左岸口」に到達した。その時歩いた距離は8キロを示していた。距離的にはやや物足りなさもあったが、この日の雪上ハイクは終了とした。

   

   ※ ゴール地点とした左岸口にも同じような案内標識が立てられていました。

 そして帰宅しよう、と思った時だ!何気なく車に目をやると、なんと左の後輪がへこんでいるではないか!パンクである!

   

   ※ あゝ、無残!タイヤがへこんでいました。                       

 パニックに陥りそうだったが、そこはグッと自分を落ち着かせてようやく通じたスマホで保険会社に連絡を取り、レッカー車を依頼した。西岡の山中でレッカー車を待つこと40分。自動車整備会社に運んでもらい、私はレッカー車の運転手の計らいで近くの地下鉄駅まで同乗させていただき、そこから帰宅した。

   

   ※ レッカー車に乗せられた我が愛車。

 整備会社からバンクの状態の連絡が入ったが、幸い大したことなく直ぐにパンクの修理が終わったとのことだった。不幸中の幸いだった。私はさっそく修理の終えた車を受け取りに行った。問題はレッカー代であるが、さてどれくらいかかるのだろうか?

 アウトドアを楽しむということは、常に危険が伴うことからいつも最大限の注意を払っていたし、車の運転にも最大限の安全運転を心がけているのだが、まさか車自体のアクシデントに遭うとは想定していなかった。今後はそうしたアクシデントも想定の中に入れながら楽しまねばならないと教えられた一日だった。


雪上ハイク in 西岡レクの森(失敗)

2021-02-24 16:45:16 | スノーシュートレック & スノーハイク

  「西岡レクの森」の入口を探して車で右往左往し、雪の上を歩いて右往左往したが、結局見つけることができず敗退した。しかし、なんとか手がかりのようなものだけは掴むことができたのでは?と思っている。

   

  ※ 「西岡入口」のところにある案内標識です。私は右側(茶色)の標識に惑わされました。

 昨日(23日)、天候は不安定だったがこの日は特に予定もなかったことから、札幌自然歩道の一つ「西岡レクの森」の雪上ハイクをしようと出かけた。

 西岡に向かう途中から降雪が激しくなってきた。「これは歩くのは無理かな?でも入口だけは見つけて帰りたい」と思い車を走らせた。私にとって未知の道を走り、なんとか「西岡レクの森」の入口を見つけようとした。ところが先に進むにつれて道が細くなり、Uターンできなくなるのでは、との思いに駆られ途中で引き返し帰路についた。

 ところが帰路についてしばらくすると雪は小止みになった。「せっかくだから、西岡公園から目ざせるところまで歩いてみよう」とレクの森の入口からはかなり遠くなるが、西岡公園から歩いてみることにした。

   

   ※ 西岡公園の駐車場で。雪模様のため駐車している車が少ないです。

 西岡公園の駐車場から約3.7キロ歩いて、前回の「雪上ハイク in 西岡公園」で到達した「西岡入口」に到達した。その途中で先方から歩いてきた人がいたのでお話を伺うと、どうやら私が途中で引き返した道路を通って来たことが分かった。道路は通じていることは判明した。「西岡入口」からさらに足跡を辿ると、車道に出た。「西岡レクの森」の入口を探して私は車道を遡った。しかし、いくら行けども入口らしきものが見えない。途中、一か所だけ「あるいは?」と思われたところがあったが、森の中に明らかな自然歩道らしき跡を見出すことはできなかった。

   

  ※ 私が一瞬「西岡レクの森」のルートでは?と思ったのですが、先に道は拓けていませんでした。

 諦めて、先の「西岡入口」の案内標識のところまで戻り検討したところ、どうやら私が白旗山や真栄方面との分岐と考えていた道(ルート)は案内標識のところでは「西岡レクの森」へのルートと同一だということが判明した。

   

   ※ 「西岡入口」の標識のところから白旗山、真栄方面、さらには西岡レクの森に通ずる自然歩道だと思われます。

 一方で、車でアクセスする場合は林道をかなり奥深くまで走ることによって到達できるようだということも判明した。はっきりしたことを判明するまでには至ってはいないが、次回は車で近くまでアクセスして、たとえ入口の標識などがなくとも、辺りを歩き回って入口を発見しようと思っている。

   

   ※ 西岡公園の湿地帯では、木道の整備が進んでいました。右側は未完成の木道です。

 前回の「宮丘公園」と「西野市民の森」の連絡線を見つけるのにも苦労したが、地元の事情をよく分からない者にとっては、略図程度のマップではどうしても判断付かない場合が多い。仕方のないことなのかもしれないが、こうして場数をたくさん踏むことによって地域の事情に精通していく、ということなのかもしれない…。

   

   ※ 西岡水源地のシンボル取水塔ですが、池の方は降雪のために煙って見えません。

 「西岡入口」の案内標識のところから、来た時とは水源池の反対側を通り、駐車場に帰り着いたのだった。さあ、近いうちにリベンジの雪上ハイクをしなければ!!

                                   


リベンジ!宮丘公園&西野市民の森 縦走雪上ハイク

2021-02-21 16:25:33 | スノーシュートレック & スノーハイク

  宿願の宮丘公園&西野市民の森縦走雪上ハイクを果たすことができた。しかも往復で!踏破距離は約11㎞。春の兆しが感じられる陽光の下で、心地よい雪上ハイキングとなった。宿願を果たせて、今は心地良い疲労感に浸っている。

  

  ※ 私は今日、黒い矢印のところから入り、赤線のように「西野市民の森」を縦断しました。

  

  ※ なんと!市民の森と宮丘公園の連絡口は黒の矢印のところでした。赤い星印は宮丘公園の北口です。

 三日前(18日)に「宮丘公園」と「西野市民の森」の連絡線を見つけられずに撤退してしまった私には、悔しさだけが残った。

 そこで今日、そのリベンジを果たすべく「西野市民の森」に向かった。前回は「宮丘公園」から入ったのだが、今回は反対側の「西野市民の森」の「西野西公園」側から入り、「宮丘公園」の連絡口を見つけようと思った。

 スタート地点とした「西野西公園」には車で向かった。ということは、縦走できたとしても往復しなければならないということだ。もし、往復が無理から宮の沢のバスセンターからバスで西野地区へ戻ればいいとも考えた。

   

   ※ 「西野西公園」から市民の森に入るにはいきなりの急登が待っていました。   

   

   ※ 急登を登り切ったピークから見える西野地区の住宅街です。

 「西野市民の森」は前回とは違い、人一人が犬と共に通った跡が付いていた。そこで私はスノーシューを付けてのハイキングにした。天候は晴れ、風はなく、絶好のハイキング日和である。このところ連日のように雪上ハイクに出かけていて、多少疲れは残っていたものの心地良いハイキングとなった。

   

   ※ 人が一人と犬が通った跡しかなく、スノーシューを装着しました。

   

   ※ 「西野市民の森」のルートは他の市民の森と比べてワイルドな感じがします。

   

   ※ 途中に出合った木の間の残雪に閃いてちょっと造作をしてみました。何かに似てる?

    

    ※ 浄水場口との分岐点です。この交差するルートはかなりの人が通っているようです。

 市民の森の途中にある「251峰」の登りには多少苦労したが、スタートから1時間15分かかって到達した。ここで一息入れていると、反対側から80歳は軽く超えていると思われる男性が登ってきた。足元を見るとアイゼンを付けたツボ足である。前方の様子を伺うとツボ足で十分だという。そこで私もスノーシューを外し、軽アイゼンを付けての雪上ハイクに切り替えた。

   

   ※ 「251峰」を目ざす登りのルートです。見た目よりきつい登りです。

   

   ※ 「251峰」の標識です。このとき標識の下にはベンチがちらっと顔を出していただけでした。   

   

   ※ 「251峰」から見た西野地区の住宅街ですが、立ち木に阻まれて見通しは良くありませんでした。   

 「251峰」からの下りが凄かった。足跡を辿っていくと直下降なのである。夏に歩いた時にはジグを切りながら下山だと記憶していたのだが…。たった251mの標高しかない山とはいえ、直下降は恐ろしい。慎重に、慎重に、恐る恐る下山を続けた私だった。その途中でスコップを抱えた男性に出合った。地元の方!と判断して、「これが正式ルートですか?」と問うと、「冬だけのルート」だという。夏は私が記憶しているジグを切るルートらしい。この男性に「宮丘公園」への連絡線のことについて伺った。結果、もしこの男性と出会わなかったなら、私は今日も山中で右往左往することになったかもしれない。

   

   ※ 「251峰」直下の直下降、直登の様子ですが、写真はどうしても平板に写りますねぇ。   

 「西野市民の森」の出口から、件の男性のアドバイスどおりに歩を進めると、なんと!「宮丘公園」の中間点に出たではないか!私は「宮丘公園」をきっちりと縦断した後に「西野市民の森」が続くものと思っていただけに、この解答には驚いた。(札幌市の担当部局にはぜひこの案内を明示してもらいたいものだ)

   

   ※ 「西野市民の森」の宮丘公園側の入口です。ここから数百mで「宮丘公園」でした。

   

   ※ 「宮丘公園」の中間地点のトイレのある所に出ました。

   

   ※ 「宮丘公園」の最も広々とした広場です。

 その後、「宮丘公園」を縦断して公園の北口まで行って、そこから折り返した。

   

   ※ 「宮丘公園」の北端、北側の入口です。

   

   ※ 「宮丘公園」の見晴らし広場から琴似方面を望んだところです。

 来るときに苦労した直下降のルートの直登には下り以上に苦労をしたが、何とか登りきることができた。そして「251峰」に至ると、そこにあるベンチの周りがきれいに除雪されていて、座って休むことができるようになっていた。おそらく、私が出会った男性が除雪されたものと思われる。地元の登山愛好者の方だろうと思われるが、感謝、感謝である。私もあり難く座って利用させてもらった。

   

※ 帰りに「251峰」に立ち寄ったところ、除雪されてベンチが利用できるようになっていました。   

 ということで、3度の小休止を含めて総行動時間4時間10分。踏破距離11㎞。軽い疲労感を感じつつも満足、満足のリベンジ雪上ハイクだった。


氷瀑巡り №8 モイチャン滝 & 錦糸の滝

2021-02-19 16:36:53 | スノーシュートレック & スノーハイク

 氷瀑巡りのフィナーレとして念願の「モイチャン滝」に向かった。しかし滝に近づくにはV字形に切り込んだ谷底深くに降りねばならず、オイチャンには危険すぎて近づけなかった。私は遠くから「モイチャン滝」の氷瀑を眺めたのだった…。

               

 朝起きると、空は晴れ太陽さえも顔を出していた。昨日の疲れが残っていたものの、絶好のコンディションを逃すことはできない。朝早くはなかったが恵庭渓谷へ向かった。

 木精橋から伸びた林道入口は事前のリサーチも十分だったので、割合簡単に見つけることができた。

   

   ※ 「木精橋」の袂には先行者の車が2台駐車していました。

   

   ※ 左の橋が「木精橋」です。前方には車止めのゲートが。しかし、車の走った跡がありました。

 入口には2台の先行者の車が駐車していた。入口には車止めのゲートがあったが、その先にも車が通った跡があったが、関係者が入っているのかな?と思われた。我々一般人は先行者も含めて徒歩で向かわねばならなかった。林道は時々除雪がされているようで、ツボ足で十分歩ける程度だった。

 歩き始めて7~8経った頃、先方に車が2台駐車していた。近づいてみると、警察の関係車両だった。「えっ?警察がどうして?」、「何か事故でもあったのかな?」と思われたが、その疑問は先に行ってみると解決した。 

   

   ※ すると前方に警察関係車両が駐車していました。

氷柱群

 警察車両が駐車しているところからは、ツボ足の跡が付いているだけのところを辿って、林道を先へ急いだ。林道の左側は深く切り込んだ谷になっていて眼下にモイチャン川の細い流れが見えた。一方右側は高く鋭い崖が頭上に聳えていた。つまり深く切り込んだ谷の中間に林道を造成したようだ。スタートしてから14~5分経った頃、右側の崖に大きな氷柱が現れた。それは崖の隙間から滲み出る水が凍って作られたものと思われる。私が「モイチャン滝」へ行こうと思った理由の一つにこの氷柱を見ることがあった。

 氷柱はさらに林道を上がったところにも現れた。一方、林道には大きな氷の塊が転がってもいた。それは氷柱が成長しすぎて自重で落ちたものと思われた。

   ※ 林道には以下のような氷柱群が見られました。

   

   

   

   

   

   

   

   ※ 林道上に写真のような氷の塊が転がっていました。

   

   ※ この崖の途中から氷柱が転がり落ちたものと思われます。

錦糸の滝

 モイチャン滝に至る前に、谷の向こう側に「錦糸の滝」が見えるはずだった。その位置がどの辺りなのか詳しい情報はなかった。ただ、先行者の足跡が林道から谷川に大きく張り出した跡があったので、私もそこで懸命に向かいの谷を凝視したが滝らしきものは認めることができなかった。あるいは滝自体が細い流れだということなので、遠くから認めるのは難しいのかな?と思われた。

   

   ※ まったく滝らしいものを見出すことができませんでした。

モイチャン滝

 林道は続いていた。徐々に、徐々に傾斜がきつくなってきた。歩き始めて40分くらい経過したときだった。突然足跡が先方に見当たらなくなり、右側の崖下の方に続いていた。そこを覗いてみると、私から見るとまるで真下に落ちるような崖であった。そこに見えたのは足跡ではなく、まるで滑り落ちたような跡だった。そして遠くから男たちの叫び声のような話声が聞こえてきた。よく見ると崖の最も低いところに12~3人の人影が見えた。とてもオイチャン(お爺ちゃん)が降りて行ける崖ではない。実は先行者のブログを拝見していて、私が「モイチャン滝」に近づくことは難しいと思っていたので、潔く諦めることにした。それにしてももっと「モイチャン滝」を見てみたいと、足跡のなくなった林道をさらに上へと上がった。すると林間越しに「モイチャン滝」の氷瀑を見ることができた。そこではなんと数人の人がアイスクライミングに挑戦していた。それで先の警察車両の存在の謎が解けた気がした。つまり、警察関係者はこの日「モイチャン滝」の氷瀑を利用してアイスクライミングの訓練をしていたのではないか、と…。つまり、山中での事故などに備えての訓練に励んでいたと思われる。私たちの知らないところで、仕事とはいえ市民の安全のために励まれていることに感謝したい。

 私は遠くから「モイチャン滝」の氷瀑を確かめ、この日の行動を終えることにした。

   

   ※ こうした足跡を辿って、徐々に、徐々に傾斜を上っていきました。

   

   ※ 先への足跡がなくなってしまいました。

   

   ※ 谷底を見ると、12~3人の人たちが見えました。

   

   ※ 望遠を精一杯引っ張って、写真真ん中付近で氷瀑を登っている人が見えます。

   

   ※ 上下2枚の写真は、モイチャン滝の全貌を写したものです。

   

 

夏の滝巡り 

 今シーズン、今日まで「氷瀑巡り」を続けてきたが、それを続けるうちに「夏に同じところの滝巡りをするのも悪くないなぁ」との思いがもたげてきた。夏と冬の滝の様子を写した写真を併置してみるのもいいなぁ、と考えている。体調さえ許せばぜひ実現したいと考えている。                                  


雪上ハイク in 宮丘公園 &(西野市民の森)

2021-02-18 17:30:41 | スノーシュートレック & スノーハイク

 本日の総歩行距離18.6キロ。久しぶりのロングウォークに疲労困憊で家に帰り着いた。それなのに目的は達成できなかった。原因は偏に私のリサーチ不足と準備不足にある。反省しながら本日の行動を振り返ってみたい。

 氷瀑巡りの最後と決めている恵庭渓谷の「モイチャン滝」行は私の予定と天候が噛み合わず延び延びとなっている。本日もイマイチ安定しない天気予報のため、近場で以前から温めていた「宮丘公園」から「西野市民の森」を縦走しようと出かけることにした。両者ともに比較的住宅街から近いところにあるので、多くの市民が利用しているため固雪になっていると予想し、スパイク付き長靴で出かけた。

  

  ※ 「宮丘公園」のマップです。私は北端の見晴広場のところから公園に入り、島南端の使用年野球場のところに降り立ちました。

  

 ※ 「西野市民の森」のマップです。宮丘公園のところにある入口が見つけられませんでした。

 予定としては「宮丘公園」の北端から入り、公園を縦断して公園のマップで少年野球場というところに降り、そこから「西野市民の森」の北端に取り付き、市民の森を縦断して「西野西公園」に降りる予定だった。

  

  ※ 「宮丘公園」の北端の入口標識です。

 地下鉄で「宮の沢」駅まで行き、駅からそれほど遠くない「宮丘公園」の北端から公園に入った。公園内は予想通りにそれなりの人たちが行き来しているようで踏み跡が固く踏み固められていてツボ足で歩くのに不自由はしなかった。途中で数人の人とも行き交った。時間にして4~50分。予定通り公園の南東端に位置する少年野球場に降り立った。

  

  ※ 「宮丘公園」の下を北1条宮の沢通りの車道が走っています。

  

  ※ 「宮丘公園」内の遊歩道です。

 ここから難渋を極めた。「西野市民の森」の入口が分からないのだ。公園内に掲示されている案内板に「西野市民の森」の文字は一切記されていない。私は近くので雪かきを人たちに聞いたのだが、確かなアドバイスは得られなかった。それでも親切な方がいて「ここを行くとあるいは」的な助言があったので、それを頼りに進んでみるも、入口らしきものは見当たらなかった。最後のいただいたアドバイスは、「雪山を上っていけば遊歩道に行き当たる」というアドバイスだった。天気も良くなり、時間にも余裕があったので、道なき道を山に向かって進んでみたが、膝まで埋まる雪には勝てなかった。スノーシューを持参していれば、と悔やむばかりだった。

  

  ※ なんとか「西野市民の森」の遊歩道を見つけようと頑張りましたが、ご覧のような深雪に苦しめられ、断念しました。

  

  ※ 断念して振り返ると、西区の住宅街が眼下に広がっていました。

 ここで私はいったん諦めて街へ戻ろうとしたのだが、「はっ!」と思いついて、住宅街を横切り「西野市民の森」の中間点にある「西野浄水場」のところから市民の森に入ろうというアイデアが閃いた。浄水場からの入口は比較的簡単に見つけることができた。そこから分岐点目ざして登って行ったのだが、分岐点についてみると市民の森を歩いた跡がまったく見えないのだ。つまり「西野市民の森」を冬期間歩いている人はほとんどいないらしいということが分かった。これではツボ足で進むことはできない。私は「西野市民の森」を歩くことを断念した。

  

  ※ 「西野市民の森」の浄水場入口のところの案内板です。

 それから我が家までの道のりの長かったこと…。雪道を歩き続けることおよそ2時間半、 疲労困憊で我が家に辿り着いたのだった。

 さて、敗因である。まず、リサーチ不足の点である。「宮丘公園」から「西野市民の森」への連絡線があることになっているのだが、札幌市の発行する公園マップでも、市民の森マップでもそのことがはっきり示されていない。また、現地の案内板も両者の連絡線については示されていないのだ。唯一、「西野市民の森」のマップに「宮丘公園」の文字が見えるが詳しくは明示されていない。管轄は同じ「みどりの推進部みどりの管理課」なのだから、そのあたりなんとかならないのだろうか?今回私はそのあたりをもっと探って確かな情報を得てから出かけるべきであった。

 準備不足に関しては、ツボ足で大丈夫と踏んだが、ここはやはりスノーシューを準備して臨むべきであった。「氷瀑巡り」でほとんどスノーシューを必要としなかったために油断をしていた。素直に反省したい。

 今回は躓いたが、できれば今冬中にリベンジしたいと思うが、「西野市民の森」をほとんど人が歩いていなかったことが気がかりである。さて、どうしょう??

 


雪上ハイク in 西岡公園

2021-02-02 17:27:08 | スノーシュートレック & スノーハイク

 約1週間ぶりの雪上ハイクを楽しんだ。西岡公園(西岡水源池)にはこれまで夏冬共に何度か訪れているが、今日は初めて公園の最奥部まで足を伸ばしてみた。そこは中央峠や白旗山に通ずる札幌市自然歩道の入口だった。

   

   ※ 西岡公園(水源池)を表す典型的な写真です。取水塔と池を入れた一枚です。

 今日、札幌の近辺では暴風雪注意報が出されていたので遠出は無理かな?と考え、近間の西岡公園を散策してみようと思い出かけた。西岡公園を目的地としたのは、西岡水源地周辺を巡るとともに、あわよくば西岡公園に近接する「焼山」に登ることができたら、という思惑もあったのだ。(結局は、運よく登り口を見つけることができ、登山も果たすことができたのだが、そのレポは明日することにします。)

   

   ※ この日私が歩いた経路です。

 水源池巡りにスノーシューとツボ足とどちらが適当か迷ったのだが、きっと多くの人が散策しているに違いないと考え、スパイク付き長靴で巡ることにした。この判断は間違っていなかったようで、まったく苦労することなく散策路を巡ることができた。

   

   ※ 西岡公園の駐車場です。          

   

   ※ 駐車場から階段を上ると水源池の池が見えてきます。   

 西岡公園は明治時代に月寒歩兵第25連隊の水道の水源地として造成された(?)ところを中心としてできた公園である。駐車場からほどなく全面が結氷した水源池が目に飛び込んでくる。

 私はまず水源地の東側を水辺に沿って歩いた。水源池の池そのものはそれほど大きくはないので、すぐに池の端に着くのだが、その後には木道が続いている。つまり、池に続いてその先は湿原になっていて、そこに木道が張り巡らされているのだ。その木道が今着々と整備されているようだ。今日も工事をしている業者の方や重機などが目に入った。その木道を先へ先へと進むと、やがて普通の山道に変わる。

 案内標識に従い、さらに先に進むと、やがて「自然歩道 西岡入口」という標識が立っていた。ということは、この先は「公園ではなく、自然歩道ですよ」ということのようだ。自然歩道は中央峠や白旗山など「札幌ふれあいの森」に通じている。昨年夏に、ふれあいの森から西岡公園へのルートに興味を覚えたのだが、途中にある山部川に架かる橋が決壊していて通行禁止になっていたため断念した経過がある。分岐点のところに特別に注意書きがなかったということは修復されたということなのかもしれない。ちょっと興味が沸いてきたが、今日のところはその入口から引き返すことにした。

   

   ※ これも池の全景を写したものです。全面結氷しています。

   

   ※ 雪上の散策路は写真のようにしっかりと踏み固められていました。

   

   ※ 空は写真のように真っ青な空が広がっていました。

   

 ※ 樹齢3~400年ともいわれるミズナラの木です。「長老の木」と名付けられていました。   

   

   ※ 池の先の湿原にはこのような木道が伸びていました。前方は工事中の木道です。

   

   ※ まったく反対側から見た水源池の全景です。右端に取水塔が見えます。   

   

   ※ 湿原の中で工事をしている業者と重機です。

   

   ※ 木道が終わると、スノーモービルが走って道を造っていました。   

   

   ※ 自然歩道入口の三叉路です。左側へ進むのが自然歩道のようです。

   

   ※ 入口に立っていた標識です。

 帰りは水源池の西側を通り駐車場まで帰ってきたが、西側は池の淵が崖状になっているため、池からやや離れたところから池を眺めながらのハイクとなった。

   

   ※ 池の西側の散策路からは立木越しにしか池を見ることができませんでした。

 天候が心配されたが、時折り強風が吹くこともあったが、空は晴れていたため心配するような事態となることはなく、心地よい雪上ハイキングを楽しむことができた。
                   


初スノーシュー in 三菱山(盤渓市民の森)

2021-01-05 19:00:44 | スノーシュートレック & スノーハイク

 ちょっと足慣らしにと盤渓市民の森に向かい、その延長線上にある三菱山を目ざした。しかし、思惑とは違いかなりハードな冬山登山となってしまった。小さな山(482m)だったが “侮るなかれ!”と言われた思いだった。

 少雪傾向だった札幌もお正月前後の降雪によって、ようやく雪山のシーズンが到来したようだ。私にとってはスノーシューシーズンの到来である。そこでまずは足慣らしに、とホームゲレンデ(?)である「盤渓市民の森」へ向かった。「盤渓市民の森」は我が家から車で約20分、札幌の市民の森の中でも最も至近にある市民の森である。

 その「盤渓市民の森」の上部にあるのが「三菱山」である。(というより「盤渓市民の森」は三菱山の裾野に広がっているということだ)山名に「三菱」と付くので三菱グループに関係のある山かな?と思って調べてみたが、私が調べたかぎりでははっきりしなかった。

   

    ※ 盤渓市民の森の入り口です。

 いつものように「盤渓市民の森」と看板が立ち、車が3~4台駐車できる入口に駐車し、スノーシューイングを開始した。市内から近いとあって、かなりの人が利用しているのか、散策路は踏み固まり、スノーシューを必要としないくらいだった。

   

   ※ 市民の森の散策路は写真のように踏み固められていました。   

 いつもは市民の森の散策路を標識に従い、あちこちと巡り歩くのだが、今日は三菱山の山頂を目ざすために最短コースを選択し三菱山を目ざした。

   

  ※ 市民の森は写真のように要所要所に案内板が掲示されているため迷う心配がありません。

 天候は晴れ、その上無風と、絶好の雪山日和である。葉を落とした木々と白い雪に覆われた市民の森は森閑として小鳥のさえずりさえ聞こえない。スノーシューの爪が雪を噛む音だけ…。心地良い静寂を楽しみながら登り続けた。

   

   ※ 散策路の途中から目ざす三菱山の山頂を望むことが出来ました。

 やがて「盤渓市民の森」の最上部に到達した。そこからは市民の森の散策路ではなく、一部の愛好者のみが自らルートを見つけて三菱山の山頂を目指すのである。私は先の登った人のトレースを追った。少し登ると「盤渓スキー場」のリフトの降り場とぶつかる。つまり「盤渓スキー場」は盤渓山に造られたスキー場ではなく、三菱山の斜面に造成されたスキー場だということが分かる。

   

   ※ 盤渓スキー場のリフト降り場がルートの近くにありました。

 その降り場付近からはおそらく冬のシーズンのみのルートだと思われるのだが、三菱山の山頂を目ざす直登のルートが刻まれていた。まるで自分の頭上を目ざすような急登だった。短い距離ではあったが、とてもとても足慣らしなどという気軽なものではなかった。

   

   ※ 道なき道を往く山頂へのルートです。

   

※ 私が山頂から降りてきたとき、反対に山頂を目ざして一人の方が登ってきました。その方を写したのですが、斜度が急なことがお分かりいただけると思います。

 かなり苦労してなんとか山頂に立つことができたが、山頂からの眺めはなかなかだった。遠くに札幌市街地を眺め、一方には藻岩山も手の届きそうなところに位置していた。

   

   ※ 山頂近くに、今は使われていないスキーリフトの降り場の残骸が立っていました。

   

   ※ 写真の石の階段を上りきるとそこが山頂でした。

   

    ※ 山頂には簡素な山頂標識が掲示されていました。

   

   ※ 山頂から札幌市街が望めました。(右下の建物は先のリフト降り場の残骸です)

   

   ※ 前方の山は藻岩山です。

 問題は帰路だったが、急登ヵ所は転倒を恐れ、慎重に、慎重に下った。

 初スノーシューは思惑と違いかなり苦労してしまったが、帰宅した今は改めてスノーシューの良さを実感し、今冬もできればいろいろなところを探索してみたいと思っている。

    

   ※ 購入して10年にもなる私の愛機(TUBSS ベンチャーFS25)です。 


スノーシュー in 札幌台

2020-03-07 19:40:00 | スノーシュートレック & スノーハイク

 ここ数日来降った雪が深く、重く…、セミラッセルを余儀なくされた私を容赦なく責め立てた。天候に恵まれたスノーシュートレッキングだったが、体力が衰えた私にはかなり過酷なトレッキングともなった…。

 今日(3月7日)は朝から久しぶりに晴れ上がったので、札幌市の郊外にある「野牛山」「札幌台」と自分の体力も顧みず欲張って二つのフィールドを楽しもうと勇躍出かけた。

 ところが最初に向かった「野牛山」の方はいくら探しても登り口を見つけることができずに諦めて、「札幌台」の方へ転進した。「野牛山」については、記録のためにもその原因をブログの後半で考察しておくことにして、まずは「札幌台」についてレポすることにする。

 「札幌台」は白旗山の隣に位置する小さなピークで、「白旗山都市環境林」の一部のようだ。したがって、スタート&ゴールは「白旗山距離競技場」のところにある。

   

   ※ 白旗山距離競技場の入口は写真のようにゲートが閉じられていた。

   

  ※ 白旗山距離競技場のスタート&ゴール地点です。スキーの跡はまったくありません。

 ところが札幌市が管理する競技場は新型コロナウイルスの感染拡大によって全ての施設を閉じているのに準じて、使用はできないという。諦めて帰宅しようとしたところ、競技場から少し離れたところにスノーシューを楽しもうという車がたくさん駐車していた。別の入口から入るという。私もそれに準じることにした。

   

   ※ 環境林内に入って直ぐは、写真のように雪上車が入った跡がありました。

 先行者の跡を辿ると、雪上車が走った跡が残っていた。そこを辿っていくと、ガイドブックにある「自然観察の森」の看板を見つけることができた。

   

   ※ この看板のところから本格的なスノーシュートレッキングの開始です。

   

   ※ 案内に従い、私は「札幌台」方向に向かいました。

 その看板のところからが本格的なスノーシュートレッキングの始まりだった。ところが!私の前に歩いた人はツボ足の方で、そのあとを歩くのは容易ではなかった。林の中の細いルートを曲がりくねりながら高度を稼ぎ、スタートから45分後に第一の目安となる「あずま屋」に到達した。

   

   ※ この日の先行者は写真のとおりツボ足で、かなり埋まりながら前進しています。

   

   ※ この案内も助かりました。現在地は11ですが、私は2から来て、9に向かいます。

   

   ※ 立入禁止のテープが張られた「あずま屋」です。この雪を見たら納得です。

 「あずま屋」からもうしばらくは林の中のトレッキングだったが、やがて夏には車も通れるほどの広さの遊歩道に出た。すると雪の深さが一段と深くなった。そこも先行者はツボ足だったが、ツボ足だと深いところでは膝下くらいまで埋まったのではないだろうか?大した根性である。私はそのツボ足が付けた跡を往くのだが、ツボ足とは幅がまるで違うためにラッセル状態で進まねばならなかった。といってもツボ足で多少は踏まれているので「セミラッセル」と称したのである。

   

   ※ ツボ足の苦戦はさらに続きます。

   

   ※ ツボ足の跡を踏みならした私のスノーシューの跡です。

 けっして急な登りではないのだが、セミラッセル状態が続く登りは私にとってはけっして楽な登りではなかった。数歩歩いては休み、また数歩歩いては休みの状態となってしまった。

   

  ※ かなり高度を上げてきたところで後ろを振り返ると樹間から札幌の街並みが望めました。

 徐々に、徐々に高度を増していくと、林の状態が疎になり札幌(清田地区)の街並みが林間から望めるようになってきた。ピークの「札幌台」での眺望が楽しみになった。

 何か所かのチェックポイントを越え、「札幌台」に立った時には2時間が経過していた。コースの長さ、難易度からいうと普通の状態なら1時間程度で到達できるコースである。それが2時間もかかったというところにセミラッセルがいかに時間を要したかがお分かりいただけると思う。事実、自分が踏み跡を残したところを下った帰りは、50分でスタート地点に戻ってくることができた。

   

   ※ 当初、「札幌台」を終えた後、「三角点」に向かおうと思いましたが、まったく足跡がなく断念しました。

   

   ※ 「札幌台」に向かう最後の上りです。

   

   ※ 苦戦しましたが、なんとか「札幌台」に到達することができました。

   

   ※ 「札幌台」からの長めですが、木に遮られてイマイチの眺望です。

   

   ※ 樹間から見えるピークが「白旗山」の山頂だと思われます。

 ところで期待の「札幌台」での眺望は、立ち木が邪魔して期待したほどではなかった。ガイドブックにも「札幌台」の名前が付いたこのあたりがまだ豊平町だったころは札幌の市街地が見渡せたのだが…、と記されていた。残念ながら時代が周りの木の成長を促したということだろう。

 それにしても今シーズンはスノーシューに出るたびに自らの体力の衰えを痛感させられる。山からのリタイアを迫られているのだろうか?ちょっと寂しい気分である。

 

 さて、「野牛山」のことである。私は以前に集団登山の形で春山の野牛山を経験している。そのことを思い出しながら現地に向かったのだが…。ガイドブックでは最終人家のところに車を停めて、となっていた。ところが「滝野すずらん公園」の「滝野の森口」からいくらも行かないところで道路は通行止めになっていた。私の記憶ではもっと奥まで入ったように記憶していた。私の推測では、ガイドブックを作成した時点にあった最終人家の方が住むのを諦めたために、現在住まわれている方のところまでしか道路の除雪が行われていないのではないか、と推測した。道路が通行止めになっていた地点には4~5軒の家があったが、その中で少なくとも2軒はすでに空き家となっていたことから、そのように推測してみたのだが…。