今、ここで(Now ,here) by 中村真生子

自分探詩(じぶんさがし)& 山陰柴犬かれんとの日々

犬の時間

2014-02-13 11:15:32 | 「かれん」

最初の1年は

はやく成長するなど

月齢・年齢によって

成長の度合は異なるが

平均すると

人間の5倍ほどのはやさで

年を重ねていく犬。

ともに暮らしながら

傍らに

もう一つの時間。

ぎっしりと今が詰まった

濃密な時間…。

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シクラメン〈サクラソウ科〉             初バナナの「かれん」


冬の時間

2014-02-12 11:47:15 | 自然・植物

雪雲が山の頂を覆い

裾野近くまで

白いベールを

なびかせる。

尾根や平地には

その襞のような

白い筋。

光は雪雲に阻まれ

世界は色を失いながらも

山は凛として佇む。

これが

冬というものか。

窓の向こうに居座り続ける

冬という時間。

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オキザリス〈カタバミ科〉                 だっこの「かれん」


雪遊び

2014-02-11 16:48:08 | 「かれん」

車で20分ほど走り

雪原に行く。

最初は

車から降りるのを

嫌がったが

降ろした途端

楽しそうに

雪の中を走っては

雪に顔を突っ込み

雪を食べる。

それから

走ったり歩いたり

時々

リードを持つ人の

足をかじったり。

もし犬も夢を見るのなら

今日見る夢は

きっと雪の夢。

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バラ/スキャボロフェアー〈バラ科〉            雪の中の「かれん」

copyright Maoko Nakamura


少しずつ

2014-02-10 11:40:43 | 「かれん」

言葉で

語り合えない代わりに

心で

語り合うことを

教えてくれる「かれん」。

戸惑いながら

楽しみながら

ともに

気持ちを

通い合わせながら

少しずつ家族。

かけがえのない…。

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椿〈ツバキ科〉                     かみかみ「かれん」

coyright Maoko Nakamura


宝探し

2014-02-09 11:02:55 | 気持ち

消しゴムで消した

いくつもの可能性。

あるいは

鉛筆で塗りつぶした

いくつもの夢。

鉛筆を持って

消し跡をなぞり

消しゴムを持って

塗りつぶし跡を消す。

心の声を聴きながら…。

宝探しのように

楽しみながら…。

そうして

心地よい自分になっていく。

消しゴムで消した

いくつもの可能性。

鉛筆で塗りつぶした

いくつもの夢。

たくさんあるほど

お宝がいっぱい。

たくさんあるほど

楽しみがいっぱい。

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クリスマスローズ〈キンポウゲ科〉

copyright Maoko Nakamura


話の贈り物

2014-02-08 21:54:04 | 気持ち

CDにして

プレゼントするために

8人の仲間で

本を持ち寄りて読む。

選んだ本は

みんなそれぞれ。

アンデルセン

日本のむかし話

外国の言い伝え

森の話

動物の話

子どもの話

詩…。

不思議と

みんなそれぞれ。

声も読み方も

みんなそれぞれ。

やがて

出来上がりしCDは

あの子の枕元で

しゃべりだす。

春の野のように

みんなみんなそれぞれに。

でも

みんなみんな一つの野にて。

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おおいぬのふぐり〈オオバコ科〉

copyright Maoko Nakamura


役割

2014-02-07 22:27:31 | 気持ち

割られた役の

ひとかけらを

握りしめて生きている。

手を開けば光が当たり

心を開けば光となりぬ。

握りしめられた

どのひとかけらも

かけがえがなく。

握りしめし

その人のように…。

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寒緋桜〈バラ科〉

copyright Maoko Nakamura


かみしめて

2014-02-06 16:15:13 | 気持ち

かみしめて

かみしめて

ご飯を食べる。

思い出と一緒に

かみしめて

かみしめて。

感謝と一緒に

かみしめて

かみしめて。

かみしめて

かみしめて

ご飯を食べる。

母の誕生祝いの日に。

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山茶花〈ツバキ科〉                  カメラ目線の「かれん」

copyright Maoko Nakamura


雪やこんこん

2014-02-05 14:08:29 | 「かれん」

雪やこんこん

霰やこんこん。

我が家に猫はいないが

犬は喜び

雪の中を走り回る。

時々

雪に鼻を

突っ込みながら。

そういえば

きみが生まれた家を

離れたのも

こんな雪の日だったね。

あの時も

飛び跳ねるように

雪の中を走っていたね。

それから

カゴに入れられたきみは

温かな車中で

いつの間にか眠っていたね。

雪やこんこん

霰やこんこん。

さあ、

もう一度遊びに行こう!

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パンジー〈スミレ科〉                雪の中の「かれん」

copyright Maoko Nakamura


雪雲

2014-02-04 21:45:48 | 旅行

春になることを

頑なに拒むように

厚い雲が

海に垂れ込める。

眠そうな

瞼のように

海にかかるあれは

雪雲。

海沿いを走る列車で

石見から伯耆へ向かえば

出雲辺りから

案の定、雪の国。

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カリンの芽吹き〈バラ科〉                 舌出し「かれん」

copyright Maoko Nakamura


節分

2014-02-03 21:56:47 | 自然・植物

早春の空に

真白い花を咲かせる

こぶしの花。

実が落ち

葉が落ち

はだかんぼうに

なっていた

こぶしの枝に

ふかふかの蕾。

今宵、冬が終わり

明日から春。

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こぶしの蕾〈モクレン科〉             たっちの「かれん」

copyright Maoko Nakamura


白いタンポポ

2014-02-02 19:49:08 | 自然・植物

節分前だというのに

汗ばんだ日の

野原に

白いタンポポひとつ。

あわてて咲いて

色づけが

間に合わなかったかのように。

汗ばんだ日の

野原に

白いタンポポひとつ。

明日は節分。

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タンポポ〈キク科〉                     ペロペロ「かれん」

copyright Maoko Nakamura


今この時を

2014-02-01 15:41:41 | 「かれん」

飼うということで

すでに大きな勇気を

与えてくれた小さな犬。

今まだ

新米飼い主だけで

失敗もいろいろだけど

きみを想う気持ちは

世界でいちばん。

「私も年を取ったけど

あんたも年を取ったね」と

労わりあえるその日まで

一緒に歩もう。

今この時を

楽しみながら…。

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プリムラ・ジュリアン〈サクラソウ科〉      犬生まっしぐらの「かれん」

copyright Maoko Nakamura