これは一羽のうさぎと少年のお話です。
みなさん、
月でうさぎがお餅をついていることはご存知ですよね。
でも、そのうさぎは同じうさぎでないことはご存知でしたか?
だって、考えてみてください
ずっと同じうさぎだったら疲れちゃいますよね。
そこである期間が過ぎると
他のうさぎに交替するのです。
月の裏側は地球から決して見えませんが
そこにはたくさんのうさぎが住んでいて
お餅つきの練習をしながら
交替の時を待っているのです。
その監督役をしているのが
実はかぐや姫の一族なのです。
竹の中に生まれ
おじいさんとおばあさんに育てられたかぐや姫は
やがて月に帰ってしまいましたが
それはそんな仕事が待っていたからなのでした。
さて、ある期間、一生懸命お餅つきをしたうさぎは
交替すると、どこにでも行ってもよいことになっています。
そのまま月に残って暮らしてもいいし
他の星に行って住んでもよいことになっているのです。
とあるとき、とあるうさぎがお餅つきをしていました。
そのうさぎはお餅つきの期間が終わると
地球に行こうと思いました。
夢のなかに現れた男の子に会いに行こうと思ったのです。
かぐや姫から
「お餅つきをありがとう。
さあ、好きなところに跳んでいきなさい」
と言われると、うさぎはぴょ~んとひとっ跳び。
地球にやってきました。
気がつくとペットがたくさんいるお店にいました。
そしてうじっと自分を見ている男の子に気がつきました。
その子はうさぎが夢で見た男の子でした。
「ママ、このうさぎがいいよ」
男の子が言いました。
そしてうさぎは車に乗せられ
男の子の家に向かいました。
ダイニングのテーブルのそばが
うさぎの新しいすみかとなりました。
男の子の家は山の方にあり
春が来るのが街よりも少し遅いのですが
三月になり、
窓から温かい日差しが差し込んでいました。
「三月にやってきたら、やよいちゃんだね」
男の子が言いました。
こうしてうさぎの名前はやよいちゃんとなり
男の子の家族と一緒に暮らし始めました。
うさぎは、時々、
月の仲間のことやかぐや姫のことなども
思い出したりするのですが
今の楽しみは男の子と遊ぶことと
お正月前になるとどこからともなく聞こえてくる
ぺったんぺったんという音を
ピンと耳を立てて聞くことでした。
月と山と海と
みなさん、
月でうさぎがお餅をついていることはご存知ですよね。
でも、そのうさぎは同じうさぎでないことはご存知でしたか?
だって、考えてみてください
ずっと同じうさぎだったら疲れちゃいますよね。
そこである期間が過ぎると
他のうさぎに交替するのです。
月の裏側は地球から決して見えませんが
そこにはたくさんのうさぎが住んでいて
お餅つきの練習をしながら
交替の時を待っているのです。
その監督役をしているのが
実はかぐや姫の一族なのです。
竹の中に生まれ
おじいさんとおばあさんに育てられたかぐや姫は
やがて月に帰ってしまいましたが
それはそんな仕事が待っていたからなのでした。
さて、ある期間、一生懸命お餅つきをしたうさぎは
交替すると、どこにでも行ってもよいことになっています。
そのまま月に残って暮らしてもいいし
他の星に行って住んでもよいことになっているのです。
とあるとき、とあるうさぎがお餅つきをしていました。
そのうさぎはお餅つきの期間が終わると
地球に行こうと思いました。
夢のなかに現れた男の子に会いに行こうと思ったのです。
かぐや姫から
「お餅つきをありがとう。
さあ、好きなところに跳んでいきなさい」
と言われると、うさぎはぴょ~んとひとっ跳び。
地球にやってきました。
気がつくとペットがたくさんいるお店にいました。
そしてうじっと自分を見ている男の子に気がつきました。
その子はうさぎが夢で見た男の子でした。
「ママ、このうさぎがいいよ」
男の子が言いました。
そしてうさぎは車に乗せられ
男の子の家に向かいました。
ダイニングのテーブルのそばが
うさぎの新しいすみかとなりました。
男の子の家は山の方にあり
春が来るのが街よりも少し遅いのですが
三月になり、
窓から温かい日差しが差し込んでいました。
「三月にやってきたら、やよいちゃんだね」
男の子が言いました。
こうしてうさぎの名前はやよいちゃんとなり
男の子の家族と一緒に暮らし始めました。
うさぎは、時々、
月の仲間のことやかぐや姫のことなども
思い出したりするのですが
今の楽しみは男の子と遊ぶことと
お正月前になるとどこからともなく聞こえてくる
ぺったんぺったんという音を
ピンと耳を立てて聞くことでした。
月と山と海と
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