宇宙の神々が
住みつきたくなるという
「天体の植民地」*
日野郡日南町(鳥取県)。
天気の良い日には
満天の星が夜空を彩り
町ではもう見られなくなった
天の川が横たわる。
その両岸には織姫と彦星。
南の空には巨大なサソリ。
その星々が
降りてくる時季がある。
それがちょうど今の頃。
星々は森を目指し
木々の間でチカチカと輝く。
天空での
輝きそのままに…。
いつもは暗い森が
もう一つの星空になる。
天空の星と地上の星と…。
地球の宇宙を
宇宙の地球を
さ迷い歩けは流れ星が一つ。
ほら、また一つ
星がここにやってきた。
*井上靖の言葉より
ペパーミント〈シソ科)
copyright Maoko Nakamura