無意識のいたずら 2013-07-01 11:12:01 | 気持ち 目の前に 自分の浴衣が あるにも関わらず 彼女は浴衣を探していた。 さっきまであったはずなのに それが忽然と 消えてしまったように。 戸惑いと焦り。 「ほら、ここに」と言われ 今日は宿の浴衣 であったことを思い出す。 浴衣は彼女の 意識の中に戻ってきた。 安堵と小さな困惑。 無意識のうちに 探していたのは 家で使っているいつもの寝巻。 アガパンサス〈ユリ科〉 copyright Maoko Nakamura