詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

星あかりに照らされて、

2016-08-26 | ショートPoem
星あかりに照らされて、歩いている。
星を見上げる一人ぼっちの影を、
夜は、集めて回っている。

光が、貴方を見つけては、伸びる影。
夜は、みんなの影を抱えきれなくなるほど
集めると決まって、魚の放流のように
そっと手放す。

すると、影は光の真似をして
光りだすものだから、
朝が、日が昇る前から輝きはじめる。

一人ぼっちで、星を見上げていた夜の
静寂(しじま)に溶けこむ影は、
星あかりに産み落とされた卵のように、
光りだす。



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。