詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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言の葉つづり 小篇 (4)

2016-12-26 | 言の葉つづり 小篇
34)
花の季節が終わっていくというのに
白や黄色や紫の花が目の奥に残り
夜の眠りの中に咲きつづける
おかげで夢に映る星々は花園をつくる
光移ろう陰には
ふわり揺れ動く妖精が今日も生まれ
一段と美しい色を描き出しているのだ


35)
空気のゆらぎ、風の波間から
羽はうまれでるものだとしたら
月や星の見えない
こんな冬の深夜にも
たくさんの羽は生まれている

風よりも自由な場所へ
飛んでいくための
透明な羽

朝になる頃
ようやく1羽の鳥の
白い羽にたどり着き
夜見た夢を
語りはじめて



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