詩の現場

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夕暮れ断章…今日も、振り返りながら飛んでいく

2017-11-05 | フリー Poem
あるいは、黄色かもしれない
友達に 曖昧な返事をしながら、
信号機の前で立ち止まった

携帯でメールを交わす横で
夕暮れが
通り過ぎていく
耳を澄ませ
全神経を空に向けて
風を感じて
きっと、
こうしているうちに
羽が伸びてきて
今だ。
夕闇の黒い波の先端が
私の影に触れる直前に
飛び立てる

合図は
あの空の低いところに輝き出す
金星の光
紛れ込めばいい
黄色だね、
闇と夕焼けの狭間に
飛びたてと、
鳥の群れの最後の1羽が
今日も
振り返りながら
先を飛んでいくのだ



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