詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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日々のことば

2012-05-21 | フリー Poem
目にするもの
耳に届くもの
口に入れるもの
すべてをことばにかえて
いかなければ いのちが尽きていく

そんな生き物がいる

うすばかげろうのような体
すけてみえる内臓には
繊維のように ことばの糸が
整列したり 固まったり
ことばを作る過程が  
うずまいている

その生き物が外気を吸い
一呼吸するたびに
息は 見る見る 雲のような形に
かわり 紫雲たなびき
ことばのかたちへ 生成されていく

生きているために
ことばを生み
ことばを使わないと
消えてしまう 生き物が
目に見えないところに いて
わたしたちのそばに いて



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